肥満やメタボ退治で心臓病リスクを減らせ
遺伝子発現研究が進み、遺伝子は発現状態で働きが変わり、遺伝要因は25%、環境要因(後天的要因)は75%と言われています。
そして、突然死の危険がある心臓病で、遺伝子変異があっても食事や運動など生活習慣を改善することで、遺伝子変異が少ない人とほぼ同等のリスクに抑えられる研究が米国で発表されました。
また、やせメタボはメタボと同数の900万人もいてリスクはメタボと変わらないことがわかってきたそうです。
最近の研究で、肥満でなくても高血圧症や糖尿病などの生活習慣病になる原因として筋肉の質と量の両方が重要だと指摘されています。
この原因として注目されているのが筋肉の細胞の中に脂肪が過剰にたまった脂肪筋だそうです。
一方では、加齢に伴って筋肉が減るサルコペニア(筋肉減少症)が指摘されています。
筋肉の質を改善して量を増やすには運動が一番効果的で、筋肉を増やす筋トレと脂肪を燃やす有酸素運動を組み合わせるが望まれます。
筋肉は何歳になっても増えますが、40~50代までに運動を習慣化することが一番で、私は30年前の40歳から始めました。
ウォーキングは、最も取り組まれている運動で、ウォーキングさえしていれば運動的に問題ないと思われがちですが、適度な運動負荷になる心拍数を維持することが重要で、インターバル速歩やインターバルジョギング、スローランニングなどがおすすめです。
しかし、頻繁にジョギングをしても、加齢による速筋筋肉量の減少は食い止められないので、加齢による身体の衰えをカバーしきれず、代謝、ロコモ、メタボやサルコペニア対策には筋トレも重要ですが、あまりやられていないようです。
・<a href="http://plaza.rakuten.co.jp/wellness21jp/diary/201609180000/">ジョギングでは「加齢による筋肉量の減少」は食い止められない</a>
・<a href="http://plaza.rakuten.co.jp/wellness21jp/diary/201606180000/">続けやすい筋トレ法 歩くだけでは不十分</a>
日本は平均寿命こそ世界トップレベルですが、国民の約7割は岩盤のような健康管理無関心層(筑波大大学院・久野譜也教授)で、2014年厚生労働白書によると<a href="http://plaza.rakuten.co.jp/wellness21jp/diary/201408110000/">健康管理は「何もしない」派が46%</a>もいるそうです。そんなことから日本人の主観的健康度は主要35カ国中34位(2016年OECD調査)と韓国と同率の最下位で、驚くほど低率です。
厚生労働省の平成25年国民健康・栄養調査結果によると、30代で運動習慣のある人は12.9%、40代は16.6%、50代は20.7%で、減少傾向にあるそうで、<a href="http://plaza.rakuten.co.jp/wellness21jp/diary/201507180000/">健康のために出費してもよいと考える金額の平均はわずか月3000円と驚くほど低額</a>です。
天皇、皇后両陛下は、皇居御所の庭を約1キロ散策することを日課とされておられましたが、2年ほど前からスローランニングを取り入れられ、50段程度までは階段をお使いになっておられるそうです。
積極的に体を動かすことで病気の回復も早まり、人間の体と頭脳は、たえず動かし続けることで初めて健康が保たれるようにできています。
しかし、<a href="http://plaza.rakuten.co.jp/wellness21jp/diary/201502010000/">世界23カ国の健康意識調査</a>で、健康的な食生活は23カ国平均は59%が意識しているのに対して、日本は半分以下の29%・最下位で、十分な睡眠をとる:54%(ワースト3)、定期的な運動:39%(最下位)という主要国一の<A href="http://plaza.rakuten.co.jp/wellness21jp/4010/">健康オンチ国</A>です。
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定期的な身体活動は、心血管疾患、脳卒中、高血圧、2型糖尿病、骨粗鬆症、肥満、ガン、不安や抑うつのリスクを明らかに軽減し、さらに転倒による負傷のリスクも低減します。
医師が参考にする診療ガイドラインでは、うつ病、不安障害、認知症、慢性的な痛み、うっ血性心不全、脳卒中、静脈血栓塞栓症、腰痛、便秘などの予防における運動の役割を明らかにしています。さらに身体活動が認知障害を阻止または遅らせ、睡眠を改善することが、複数の研究で証明されています。
自分に最適な運動は運動経験、生活習慣や運動目的・目標などによって異なりますが、よりよい運動効果を望むには年齢、運動経験や体力に合った運動強度と運動量の組み合わせと頻度、休息、的を射たケアそして相応しい食・栄養が重要で、過不足なく習慣にしたいものです。
健康で長生きするための究極の秘訣は、定期的な運動だというエビデンスがあり、要約すると以下のようです。
・有酸素運動を中心に種類は問わない
・1日に30分以上
・週に3~5回実行する
・ロコモ対策のため筋肉トレーニングも取り入れる
また、座り続けていることの弊害が警告され、アメリカでは立ち机やウォーキング机などが導入されている情報が紹介されていましたが、日本でも同様のことが出てきたようです。
座りっぱなしで体を動かさないことは、単なる運動不足ではなく、最近の医学界ではこれが寿命を縮めると注目されているそうで、昨年くらいから座り過ぎの弊害情報が増えてきています。
・<a href="http://plaza.rakuten.co.jp/wellness21jp/diary/201603170000/">1日15分のウォーキングで寿命が3年延長! 座りっぱなしの「セデンタリー」は喫煙並みの悪影響</a>
・<a href="http://plaza.rakuten.co.jp/wellness21jp/diary/201602170000/">どんなに運動をしても、座りすぎの生活が糖尿病のリスクを高める</a>
・<a href="http://plaza.rakuten.co.jp/wellness21jp/diary/201510030000/">職場の座り過ぎに注意、2~4時間立つのが健康上理想</a>
・<a href="http://plaza.rakuten.co.jp/wellness21jp/diary/201508170000/">座りっぱなしの生活は、精神的な病につながる</a>
・<a href="http://plaza.rakuten.co.jp/wellness21jp/diary/201505100000/">1時間に2分歩くと座りっぱなしの悪影響が帳消しに</a>
・<a href="http://plaza.rakuten.co.jp/wellness21jp/diary/201510100000/">長生きしたけりゃ「貧乏ゆすり」! デスクワークの悪影響を帳消しに?</a>
・<a href="http://plaza.rakuten.co.jp/wellness21jp/diary/201510030000/">理想的には30分の内20分は座り、8分は立ち、2分間は動き回ってストレッチするのがよい</a>
普通には動いていても筋肉量は、30歳を過ぎると10年ごとに5%前後の割合で減少していき、60歳を越えると減少率は加速し、20歳の筋肉量・筋力と比べると70歳では50%に、80歳では30%まで落ち込む人もいるそうで、ロコモとなり、要介護・寝たきりになって寿命まで短くなるなるわけです。
アラフォーくらいになると体重は変わらないのにサイズが変わるのは、<a href="http://plaza.rakuten.co.jp/wellness21jp/diary/201206110000/">「サテライト細胞」と呼ばれる筋肉細胞が脂肪細胞に変化してブヨブヨになる</a>からです。
このような運動不足は、大量の飲酒や肥満に並んで、平均寿命を縮める主な要因だそうで、健康のために運動を習慣として行うことが重要ですね。
高齢になってから運動を始めた人でも、運動がもたらす恩恵は大きいので、気づいた時から行動に移し、遅すぎることはありません。
いつやるか? 今でしょう!!(笑)
・人生で今日が一番若い。
・予防に1ドル投資すると医療費が3.27ドル減り、生産性が2.73ドル向上する。(ハーバード大学)
・やる気よりやること。やる気があるだけではやらないのと同じです。行動こそが勝負です。(百寿医師・日野原重明先生)
・運動をする時間がないと考えている人たちは、遅かれ早かれ病気のための時間を見つけなければならなくなる。(エドワード・スタンリー伯爵)
・健康こそ最大の資産であり、史上最高の投資である (リチャード・ブランソン:ヴァージングループ会長)
・健康な身体を維持する意志力がないということは、人生を左右する重要な状況において、積極的心構えを維持する力にも欠ける。(ナポレオン・ヒル)
<a href="http://plaza.rakuten.co.jp/wellness21jp/diary/201505030000/">健康な体で長生きするには「週に150分の運動を行い、そのうち20~30分は激しく体を動かすのがよい</a>とのことです。
そして、最新の研究によると毎日座り続けている時間が長い場合は、さらに<a href="http://plaza.rakuten.co.jp/wellness21jp/diary/201505100000/">1時間に2分間の歩行を行うことが勧められる</a>そうです。
・<a href="http://plaza.rakuten.co.jp/wellness21jp/diary/201510100000/">長生きしたけりゃ「貧乏ゆすり」! デスクワークの悪影響を帳消しに?</a>
・<a href="http://plaza.rakuten.co.jp/wellness21jp/diary/201510030000/">理想的には30分の内20分は座り、8分は立ち、2分間は動き回ってストレッチするのがよい</a>
<a href="http://plaza.rakuten.co.jp/wellness21jp/diary/201505190000/">高齢者での研究では、運動強度に関係なく、1日30分の運動を週6日取り入れると、死亡率が40%減少し、さらに週に数回、きつい運動をこなす高齢者は、ほとんど動かない高齢者に比べて寿命が5年も長かった</a>そうです。
また、<a href="http://plaza.rakuten.co.jp/wellness21jp/diary/201504120000/">健康で長生きの秘訣は何と言っても「日頃の運動」</a>との指摘もあり、毎日の生活の中に運動要素をうまく取り入れたいですね。
自転車、ランニングのような有酸素運動は、<a href="http://plaza.rakuten.co.jp/wellness21jp/diary/201403260000/">心拍数をめやすにして目的に応じた負荷をかけると効率よく出来ます</a>が、運動経験のない・少ない人はスポーツ医にご相談されることをおすすめします。
スマートホンをお持ちの方は<A href="http://www.polar.com/ja/products/accessories/H6_heart_rate_sensor" target="_blank">POLAR・H6心拍センサー</A>がおすすめです。
今では、より楽な<A href="http://www.polar.com/ja/products/improve_fitness/running_multisport/m400" target="_blank">POLAR・GPS内蔵スポーツウォッチM400</A>を愛用しています。
有酸素系運動のめやす例
<img src="http://image.space.rakuten.co.jp/d/strg/ctrl/9/7977b97a3359990806555953de036af90e38b363.10.2.9.2.jpeg" width="500" border=0 alt="" />
・低強度:認知能力が高まる 負荷は50%程度
私の場合は110
・中強度:集中力、判断力が高まる 脂肪燃焼 負荷は65%程度
私の場合は128
・高強度:ストレスを感じ、覚醒する スタミナ改善 負荷は80%程度
私の場合は146
しかし、運動にはメリットばかりではなくデメリットもあります。
・筋肉や関節などを傷める
・<a href="http://plaza.rakuten.co.jp/wellness21jp/5000/">活性酸素(老化の主犯)</a>の害を受ける
・屋外では紫外線の害を受ける (ある程度までは有益)
などから心身のケアも重要ですが、軽視されている現実があり、<A href="http://news.mynavi.jp/news/2014/01/17/326/" target="_blank">68%が半年未満でランニングに挫折</A>している大きな原因にもなっていますので、私はこのケア支援にも力を入れています。
厚生労働省の国民生活基礎調査によると、要介護となった人のうち骨折・転倒が原因は10.2%で、転倒・転落による死亡数は7761人にもなり、交通事故死よりも多く、増加傾向だそうです。
****************************<B>【以下転載】</B>****************************
然死の危険があることから、“がんより怖い”ともいわれる心臓病。発症に関係する遺伝子変異がこれまでいくつも見つかっているが、食事や運動など生活習慣を改善して肥満やメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)に気をつければ、それらの遺伝子変異が少ない人とほぼ同等のリスクに抑えられるとの研究が米国で発表された。専門家は「一般の人も心に留めておくべき重要なデータ」と指摘している。
<B>◆薬に匹敵</B>
新たな研究成果を発表したのは米ハーバード大のグループ。論文によると、同グループは1980年代~90年代にかけて開始され、20年間追跡が行われた欧米の3つの疫学調査の計約5万人のデータを基に、遺伝と生活習慣との関連を探った。
まずは対象者が、心筋梗塞などの心臓病や動脈硬化になりやすい遺伝子変異をいくつ持つかで「多い」「中程度」「少ない」の3つに分類。さらに生活習慣の面からも、積極的に運動しているか▽健康的な地中海食を取っているか▽肥満でないか▽禁煙しているか-について、3つ以上当てはまる人を「よい」、2つを「普通」、1つ以下の人を「悪い」に分類したうえで、両方の分類を突き合わせ、対象者の中で心臓病を起こした人との関係を調べた。
結果は、遺伝子変異の数が少なく生活習慣も「よい」人の心臓病死のリスクを1とした場合、遺伝子変異を多く持っていても生活習慣が「よい」グループのリスクは1・8倍で、遺伝子変異が多く生活習慣も「悪い」グループ(3・9倍)の半分以下に。さらに、遺伝子変異は少ないものの生活習慣が「悪い」グループ(2・2倍)よりも低かった。
この研究成果は11月13日の米医学誌「ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン」(電子版)に掲載され、反響を呼んだ。
血管研究・治療の権威で欧米の学会事情にも詳しい東邦大医療センター佐倉病院循環器科の東丸(とまる)貴信教授は「これだけ大規模で長期間、遺伝と生活習慣との関係を調べた研究はほとんどなく画期的。研究対象となった40代以降に該当する人は、食事や運動などの生活習慣を改善することで、遺伝的なリスクをかなり克服できることを示している」と話す。
その“効果”の程度は「心臓病の予防目的で血圧降下薬や脂質異常改善薬を服用するのに匹敵するといってもいい」と評価する。
<B>◆肥満は怖い</B>
心臓病についてはこれまで、発症に関わる約50の遺伝子変異が見つかっている。一つ一つのリスクはそれほど大きくはないものの、変異のある遺伝子の数に比例して発症のリスクが上がっていくとされる。
東丸教授によると、食べ過ぎや運動不足で肥満となり内臓脂肪が蓄積すると、血栓を作りやすくしたり血圧を上げたりする悪玉の物質が脂肪細胞から放出される一方、動脈硬化を抑制する善玉物質の分泌が低下し、遺伝的体質と相まってより発症しやすくなる。
東丸教授は「自覚症状がなくても肥満は大きなリスクだと認識し、肥満の程度が軽い人でも、まずは体重の3~5%の減量を目指してほしい」とアドバイスしている。
<B>■地中海食風の和食お薦め</B>
今回は欧米での研究のため、和食ではなく、魚やオリーブオイル、野菜、豆類を多く使う地中海食が「よい食事」の指標とされている。東丸貴信教授によると、今年8月の欧州心臓病学会でイタリアの研究グループが、地中海食が心筋梗塞や脳卒中の患者の再発リスクを大きく低下させるとのデータを発表し、注目を集めた。
健康的といわれる和食も魚や豆類の摂取が多いなど似ている部分も多い。ただし、地中海食と比べると、塩分が多く、悪玉コレステロールを減らすオレイン酸を多く含むオリーブオイルが少ない。このため、東丸教授は「塩分を減らし、オリーブオイルを活用した地中海食風の和食を意識して」とアドバイスしている。
(出典:産経新聞)