「老人スポーツはカネになる」 業界と厚労省の思惑 | 健康管理・増進、病気予防、抗加齢(若返り)、長寿、豊かさを探求

「老人スポーツはカネになる」 業界と厚労省の思惑

健康のためには運動が重要ですが、<a href="http://plaza.rakuten.co.jp/wellness21jp/diary/201610310000/">定期的に運動を習慣化すると、医療費が年間5万~25万節約できるというアメリカの研究</a>が発表されています。

普段の生活をなるべくキビキビと活動的に動くことだけでも違いはでてくるそうです。

 

・予防に1ドル投資すると医療費が3.27ドル減り、生産性が2.73ドル向上する。(ハーバード大学)

 

 

60歳から運動を習慣として行い、4年以上続けている人は、まったく運動していない人に比べ、健康的に加齢していく可能性が7倍も増加するそうです。

また、運動を続けて良い体調を維持することで、心疾患や脳卒中、糖尿病などがもたらす障害の危険性を下げることができるだけでなく、うつや認知症の発症リスクも下げることができ、いくつになってから始めても遅すぎるということはないそうです。

 

 

ウォーキングは、最も取り組まれている運動で、ウォーキングさえしていれば運動的に問題ないと思われがちですが、適度な運動負荷になる心拍数を維持することが重要で、インターバル速歩やインターバルジョギング、スローランニングなどがおすすめです。

しかし、頻繁にジョギングをしても、加齢による速筋筋肉量の減少は食い止められないので、加齢による身体の衰えをカバーしきれず、代謝、ロコモ、メタボやサルコペニア対策には筋トレも重要ですが、あまりやられていないようです。

天皇、皇后両陛下は、皇居御所の庭を約1キロ散策することを日課とされておられましたが、2年ほど前からスローランニングを取り入れられ、50段程度までは階段をお使いになっておられるそうです。

 

<a href="http://plaza.rakuten.co.jp/wellness21jp/diary/201609180000/">ジョギングでは「加齢による筋肉量の減少」は食い止められない</a>

<a href="http://plaza.rakuten.co.jp/wellness21jp/diary/201606180000/">続けやすい筋トレ法 歩くだけでは不十分</a> 

 

 

日本は平均寿命こそ世界トップレベルですが、国民の約7割は岩盤のような健康管理無関心層(筑波大大学院・久野譜也教授)で、2014年厚生労働白書によると<a href="http://plaza.rakuten.co.jp/wellness21jp/diary/201408110000/">健康管理は「何もしない」派が46%</a>もいるそうです。そんなことから<a href="http://plaza.rakuten.co.jp/wellness21jp/diary/201506260000/">日本人の主観的健康度は主要36カ国中36位(2015年OECD調査)と最下位</a>で、驚くほど低率です。

 

厚生労働省の平成25年国民健康・栄養調査結果によると、30代で運動習慣のある人は12.9%、40代は16.6%、50代は20.7%で、減少傾向にあるそうで、<a href="http://plaza.rakuten.co.jp/wellness21jp/diary/201507180000/">健康のために出費してもよいと考える金額の平均はわずか月3000円と驚くほど低額</a>です。

 

積極的に体を動かすことで病気の回復も早まり、人間の体と頭脳は、たえず動かし続けることで初めて健康が保たれるようにできています。

しかし、<a href="http://plaza.rakuten.co.jp/wellness21jp/diary/201502010000/">世界23カ国の健康意識調査</a>で、健康的な食生活は23カ国平均は59%が意識しているのに対して、日本は半分以下の29%・最下位で、十分な睡眠をとる:54%(ワースト3)、定期的な運動:39%(最下位)という主要国一の<A href="http://plaza.rakuten.co.jp/wellness21jp/4010/">健康オンチ国</A>です。

 

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ジョギング、ウォーキングなどの有酸素運動を続けることで、脳の血液の流れが良くなり、脳の白質の衰えを抑えることができ、高齢になっての認知能力が衰えを最小限に抑えることができるそうで、スローランニングを加えたインターバルウォーキングはおすすめです。

筋肉は鍛えることで何歳になっても増やせますので、筋力の衰えが進む40代後半、遅くても50代からスローランニングなどを習慣にすると健康・長寿にプラス効果が期待できますね。

 

 

定期的な身体活動は、心血管疾患、脳卒中、高血圧、2型糖尿病、骨粗鬆症、肥満、ガン、不安や抑うつのリスクを明らかに軽減し、さらに転倒による負傷のリスクも低減します。

医師が参考にする診療ガイドラインでは、うつ病、不安障害、認知症、慢性的な痛み、うっ血性心不全、脳卒中、静脈血栓塞栓症、腰痛、便秘などの予防における運動の役割を明らかにしています。さらに身体活動が認知障害を阻止または遅らせ、睡眠を改善することが、複数の研究で証明されています。

 

 

自分に最適な運動は運動経験、生活習慣や運動目的・目標などによって異なりますが、よりよい運動効果を望むには年齢、運動経験や体力に合った運動強度と運動量の組み合わせと頻度、休息、的を射たケアそして相応しい食・栄養が重要で、過不足なく習慣にしたいものです。

 

 

健康で長生きするための究極の秘訣は、定期的な運動だというエビデンスがあり、要約すると以下のようです。

 

・有酸素運動を中心に種類は問わない

・1日に30分以上

・週に3~5回実行する

・ロコモ対策のため筋肉トレーニングも取り入れる

 

 

普通には動いていても筋肉量は、30歳を過ぎると10年ごとに5%前後の割合で減少していき、60歳を越えると減少率は加速し、20歳の筋肉量・筋力と比べると70歳では50%に、80歳では30%まで落ち込む人もいるそうで、ロコモとなり、要介護・寝たきりになって寿命まで短くなるなるわけです。

 

 

アラフォーくらいになると体重は変わらないのにサイズが変わるのは、<a href="http://plaza.rakuten.co.jp/wellness21jp/diary/201206110000/">「サテライト細胞」と呼ばれる筋肉細胞が脂肪細胞に変化してブヨブヨになる</a>からです。

 

このような運動不足は、大量の飲酒や肥満に並んで、平均寿命を縮める主な要因だそうで、健康のために運動を習慣として行うことが重要ですね。

高齢になってから運動を始めた人でも、運動がもたらす恩恵は大きいので、気づいた時から行動に移し、遅すぎることはありません。

いつやるか? 今でしょう!!(笑)

 

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また、<A href="http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/series/1000research/201406/536904.html" target="_blank">医師の47%は病人</A>(2014年日経メディカル調査)で普通の国民と変らない残念な現実があります。

 

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****************************<B>【以下転載】</B>****************************    

 

「健康で長生きするためには適度な運動が不可欠」と皆が言う。だが、果たして「適度な運動」とはどの程度のことなのか。知識もないままに闇雲に体を動かし続けた結果、かえって体を痛めてはいないか。

 

実はシニアのスポーツには、さまざまなリスクが潜んでいる。マラソン、サイクリング、水泳など、身近なスポーツでも時にケガや病に至る運動リスクが潜んでいる。それは、今年7月、趣味のサイクリング中に転倒して頸髄損傷の重傷を負った谷垣禎一・前自民党幹事長(71)が現在も入院中なことなどにもあらわれている。

 

それでも何らかの運動をしようというシニア層が後を絶たないのはなぜか。その最大の理由は、多くの運動実践者たちが語るように、「運動すれば健康になる」という“思い込み”があるからだろう。

 

だが、「運動で健康になる」と呼びかけるデータには、欺瞞が散見される。たとえば厚労省所管の法人である全国健康保険協会(協会けんぽ)は、厚労省が示す健康目標として「1日平均60分の運動(65歳以上は40分)」を奨励しているが、その続きにはこうある。

 

〈平日に時間がないという人は、週に1回フィットネスクラブにいって1時間運動したり、1時間テニスをするなど、「高めの強度の運動を一度にまとめて60分」という方法もあります〉

 

これには、専門家たちも呆れ顔だ。

 

「毎日60分の運動と、週に1時間のハードな運動を同列に並べるのは、いくら何でも無理がある」(東京都健康長寿医療センター研究所の青柳幸利・老化制御研究チーム副部長)

 

「単純計算で運動時間が7倍も違う上に、通常の運動と強めの強度の運動は、目的が異なります。“運動なら何でもいい”という誤解を招くもとで、効果的な運動を指導する立場の人に失礼です」(大阪樟蔭女子大学健康栄養学科の石蔵文信教授)

 

まさに運動(啓蒙)を目的化する行為といえるが、背景に「運動ブームはカネになる」という空気が漂っていることも見逃せない。大手スポーツメーカー営業マンは本音を明かす。

 

「シニア層は時間も貯蓄もあり、一人前のものを揃えたいとか、若者と肩を並べたいという見栄もある。そこに“運動しなければ”という強迫観念が加わるから最高の顧客になっています。

 

ゴルフ用品や自転車といった高額商品からウォーキングシューズに至るまで、“シニアも使いやすい”という宣伝は効果絶大で、しかも一般向け商品より割高な価格設定でも売れ行きがいい」

 

実際に、通信販売器具使用による転倒や関節痛などは国民生活センターに寄せられる代表的なトラブル事例だが、その中には高齢者層の相談例が多い。悪質とは言えないまでも、こんな声も聞かれた。

 

「運動しなければと思い立ってシニア割引をしているスポーツクラブに入会したのに、器具はほとんど若者向けのハードな設定ばかり。

 

スタッフも若い人ばかりだからか、“健康を保つための運動メニューはないか”と訊いても、困った顔で“ルームランナーをゆっくり歩いたらどうでしょうか”と言うだけでした。それなら近所の散歩のほうが楽しい。結局、2回だけ通ったきり行かなくなり、数万円の入会金は無駄になってしまった」(72歳男性)

 

そうした「高齢者運動ビジネス」を率先して進めたのが、先頭に立って運動を啓蒙する厚労省だったこともブラックジョークだ。介護保険問題に詳しいジャーナリストの武冨薫氏が語る。

 

「2005年の介護保険法改正の際、介護の必要がない高齢者にも“介護予防”として筋力トレーニングをさせる制度ができた。厚労省の天下り団体が莫大な介護保険の予算・補助金を還流させるための政策です。この“筋トレ法”は、文科省の所管になるスポーツ行政に厚労省が積極的に参入する契機にもなった」

 

結果的に“筋トレ法”は介護保険財政の悪化によって2017年までに市町村の事業に移されることとなったが、老人スポーツが「カネのなる木」であることを民間に知らしめる契機となった。

 

そして現在もエビデンスがはっきりしない根拠まで駆使して「高齢者は運動しよう」と声高に叫び続けているのだから手に負えない。

 

生涯スポーツが人生に活力を与えてくれるなら、自分の体力や健康に合わせて参加することには大きな意味があるだろう。だが、それで健康を約束されたと思うのは早合点。しかもその様子を見て笑いが止まらない人々も背後に大勢いるのである。

 

(出典:ニZAKZAK)