睡眠不足は酔っ払っているのと同じくらい生産性が下がる
2015年の大規模睡眠調査によると、睡眠は何よりも重要だと87%が思っているのに、睡眠に不満を感じていないのはたった17%、しかも睡眠に不満を感じて睡眠改善のために行動を起こしている人の割合はたった25%で、全体の57%の人は、睡眠を改善できるかもしれない行動を起こしていないことがわかりました。
様々な統計結果や医学的根拠から、人間の最適な睡眠時間は7時間程度で、長くても短くてもよくないそうです。この睡眠時間は1日の活動時間の3分の1程度になり、時間にこだわるだけではなく、質を高くすることが大切だと指摘されています。
普段から生活リズムを整えて、日によって睡眠時間に差がないように、質の良い適度な睡眠時間を確保したいものです。
不眠症に悩む人も年々増加しています。
不眠症の原因には、通常疲れたり、寝不足になると必要な睡眠を得ようとする機能が適切に働かない「恒常性異常」、覚醒状態から睡眠状態に移行する体内時計のリズムが崩れる「リズム異常」などがあります。
最近注目されているのが覚醒システムの不具合で、覚醒を維持するオレキシンという脳内物質が過剰に働きシャットダウンしないことが近年の研究で解明されたそうです。
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私達には体内時計があります。主時計は目から入った光の情報を受け取り、メラトニンを分泌する脳にある松果体へ信号を送る部分です。
さらに体内時計をコントロールする時計遺伝子が発見され、この時計遺伝子は脳の視交叉上核だけでなく、心臓、肝臓、肺、筋肉、皮膚などあらゆる細胞に存在しており、脳の主時計に対して末梢時計と呼ばれています。
最近では細胞だけでなく、約100兆個の腸内細菌までもが、体内時計の末梢時計であることが分かり、腸内フローラが良い状態であることがよい眠りにも大切だそうで、腸内フローラ改善変化はすぐ睡眠に好影響を与えるようです。
睡眠には謎が多く、睡眠中は脳も休んでいると考えられていましたが、起きている間より寝ている間の方が脳は忙しく重要な活動を行っていることがわかってきたそうで、改めて睡眠の重要性がわかりました。
睡眠中の脳の4つの役割
1.有害な毒素を排出する
2.起きている間に得た情報を復習し、記憶させる。
3.バラバラに入ってきた情報をまとめ、整理する。
4.免疫力を高める。
欧米先進国と比べて日本人の睡眠時間は短く、2014年のOECD報告で、男性はワースト3位、女性は最下位で、日本の生産性が低い要因の一つかも知れません。
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厚生労働省調査では、日本人の5人に1人が不眠に悩んでいるそうですが、2014年11月6日に発表された民間会社の全国20~79歳の男女7,827人の実態調査によると、国際基準「アテネ不眠尺度」で、約4割が「不眠症の疑いがある」、約2割は「不眠症の疑いが少しある」と判定されています。また、睡眠と寝起きに関する実態調査委員会の調査では、寝起きがだるい:48.1%、寝起きの目覚めが悪い:9割を超えています。
<a href="http://plaza.rakuten.co.jp/wellness21jp/diary/201505250000/">睡眠障害による国内の経済損失は3.5兆円</a>にもなり、睡眠障害が引き起こす健康被害の損失は含まれていないので、これを加えたらさらに巨大な損失になるそうです。
睡眠の生活パターンで一番よいのは、早寝早起き型で、週末の朝寝坊は時差ボケという意外な落とし穴を生むので、平日との差は1時間以内までがよいそうです。
体内時計は24時間よりも少し長めなので、このズレを修正してくれるのが、朝に浴びる太陽光と起床後1時間以内の朝食だそうです。
<a href="http://plaza.rakuten.co.jp/wellness21jp/diary/201506200000/">睡眠コーチとして活躍されている雨晴クリニック副院長の坪田聡先生は、「10分の2度寝」と「20分の昼寝」が仕事の効率をグイッと上げると提唱</a>されています。
不眠症患者の半分は、最低6時間の通常の睡眠時間を取っているが、不眠症患者の42%は、睡眠時間を1時間以上少なく見積もっていたり、眠っていたのに起きていたと勘違いすることがあるそうです。
不眠症は睡眠が少なすぎるのではなく、脳の動きが活発すぎると研究者は指摘しています。
日本人は、睡眠の不満は多く、最新の調査では<a href="http://plaza.rakuten.co.jp/wellness21jp/diary/201502120000/">半数以上が睡眠に不満、約9割が快眠のために現状改善を希望</a>しているそうで、日本人のガンが減らない一因だと思います。
<a href="http://plaza.rakuten.co.jp/wellness21jp/diary/201501140000/">不眠症の本質的な問題は睡眠状態誤認である</a>ことを世界に先駆けて喝破したのは日本人研究者だったそうです。不眠症は実際よりも睡眠時間を短く、寝つきを長く感じているそうです
2014年3月に<a href="http://plaza.rakuten.co.jp/wellness21jp/diary/201405050000/">厚生労働省が「健康づくりのための睡眠指針」</a>を発表しています。
2014年厚生労働白書によれば20~39歳の若い世代でも「睡眠で休養がとれている」と思う人は半数だそうですが、年齢に関係なく疲れ知らずになるのは簡単なので、喜ばれています。
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ほとんどの会社は、あなたが酔っ払って出社してきたら、上司は躊躇なく何らかの処分をするでしょう。もしかしたら、解雇されることがあるかもしれません。しかし、その原因が飲酒ではなく睡眠不足だったらどうでしょう。科学的には、上司は社員の睡眠不足をもっと深刻に受け止めるべきだと言われています。
<B>飲酒と睡眠不足は似たような状態になる</B>
睡眠不足がどのような影響を及ぼすのかを長年調査してきたところ、複数の研究で驚くべき結果が出ました。たとえば、2000年のWilliamsonとFeyerの研究では、17~19時間ずっと起きているだけで、反応速度が最大で50%減少し、ほろ酔い期と言われる血中アルコール濃度0.05%の状態よりもパフォーマンスが落ちることがわかりました。徹夜をしたり、24時間睡眠を取らない状況では、パフォーマンスは血中アルコール濃度0.10%と同じ状態になります。毎晩少なくとも数時間寝ていれば大丈夫だろうと思うかもしれませんが、科学的には慢性的な睡眠不足の影響は蓄積し、同じような結果になると言っています。
<B>自分がおかしな状態にあることがわかっていない</B>
アルコールと同じように、睡眠不足は前頭葉皮質にも影響します。この領域は、脳の中で理論的思考と決断に関連しています。睡眠が十分でないと、判断力が弱まり、間違った選択をしやすくなります。それと同時に、自分の認識や行動に問題があることに気づきません。つまり、同僚や上司にもうタクシーで帰ったほうがいいと言われたら、恐ろしく親切にしてくれているということです。
<B>社員が疲れる根本的な原因</B>
長年にわたって、研究では生産性が下がると証明されているにも関わらず、アメリカの雇用者も被雇用者も、仕事を多くこなすのに大事なことは、長時間がんばって働くことだと信じている傾向にあります。このような考え方があまりにも蔓延しているので、自分がどれだけ疲れているのかを認めるのを恐れたり、仕事がうまくできないほど疲れていると他の人に思われるのを恐れたりする人がいます
<B>休息を取ることに問題意識を持つ</B>
アメリカのビジネスの世界では、睡眠不足は当たり前のようになってしまっています。しかし、睡眠不足は重大な危険があり、生産性でいえばアルコール中毒と同じような状態です。このような現在の常識を変えるには、上司に別のシフトよりも休息の方がはるかに必要なのだと訴えなければなりません。
(出典:ライフハッカー)