血管年齢知って病気の芽を摘む 実年齢より10歳上なら動脈硬化に注意 若く保つ研究も進む
人は血管とともに老いると言われ、動脈硬化が進むと心筋梗塞や脳梗塞の危険が高まることが知られています。
医療機関では血管年齢と呼ぶ数値に変えて患者に分かりやすく伝えていますが、大きく衰えていると要注意です。
よい生活習慣やウォーキングやランニング、サイクリング、水泳などの有酸素運動を習慣にすると改善されるそうです。
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積極的に体を動かすことで病気の回復も早まり、人間の体と頭脳は、たえず動かし続けることで初めて健康が保たれるようにできています。
しかし、厚生労働省の平成25年国民健康・栄養調査結果の概要によると、30代で運動習慣のある人は12.9%、40代は16.6%、50代は20.7%でした。
運動をしていなかった人は人生の最期の5年間で動脈硬化や高血圧、糖尿病など多くの生活習慣病に苦しみ、子孫に迷惑をかけるようです。
運動というとウォーキングなどの有酸素系運動と思われがちですが、代謝、ロコモ、メタボやサルコペニア対策に筋トレも重要ですが、あまりやられていないようです。
週に2回、筋力トレ―ニングを行っている人は、していない人より長生きするという研究結果がアメリカから出ています。
天皇、皇后両陛下は、皇居御所の庭を約1キロ散策することを日課とされておられましたが、2年ほど前からスロージョギングを取り入れられ、50段程度までは階段をお使いになっておられるそうです。
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ジョギング、ウォーキングなどの有酸素運動を続けることで、脳の血液の流れが良くなり、脳の白質の衰えを抑えることができ、高齢になっての認知能力が衰えを最小限に抑えることができるそうで、スロージョギングを加えたインターバルウォーキングはおすすめです。
筋肉は鍛えることで何歳になっても増やせますので、筋力の衰えが進む40代後半、遅くても50代からスロージョギングなどを習慣にすると健康・長寿にプラス効果が期待できますね。
定期的な身体活動は、心血管疾患、脳卒中、高血圧、2型糖尿病、骨粗鬆症、肥満、ガン、不安や抑うつのリスクを明らかに軽減し、さらに転倒による負傷のリスクも低減します。
医師が参考にする診療ガイドラインでは、うつ病、不安障害、認知症、慢性的な痛み、うっ血性心不全、脳卒中、静脈血栓塞栓症、腰痛、便秘などの予防における運動の役割を明らかにしています。さらに身体活動が認知障害を阻止または遅らせ、睡眠を改善することが、複数の研究で証明されています。
自分に最適な運動は運動経験、生活習慣や運動目的・目標などによって異なりますが、よりよい運動効果を望むには年齢、運動経験や体力に合った運動強度と運動量の組み合わせと頻度、休息、的を射たケアそして相応しい食・栄養が重要で、過不足なく習慣にしたいものです。
健康で長生きするための究極の秘訣は、定期的な運動だというエビデンスがあり、要約すると以下のようです。
・有酸素運動を中心に種類は問わない
・1日に30分以上
・週に3~5回実行する
・ロコモ対策のため筋肉トレーニングも取り入れる
普通には動いていても筋肉量は、30歳を過ぎると10年ごとに5%前後の割合で減少していき、60歳を越えると減少率は加速し、20歳の筋肉量・筋力と比べると70歳では50%に、80歳では30%まで落ち込む人もいるそうで、ロコモとなり、要介護・寝たきりになって寿命まで短くなるなるわけです。
アラフォーくらいになると体重は変わらないのにサイズが変わるのは、<a
href="http://plaza.rakuten.co.jp/wellness21jp/diary/201206110000/">「サテライト細胞」と呼ばれる筋肉細胞が脂肪細胞に変化してブヨブヨになる</a>からです。
このような運動不足は、大量の飲酒や肥満に並んで、平均寿命を縮める主な要因だそうで、健康のために運動を習慣として行うことが重要ですね。
高齢になってから運動を始めた人でも、運動がもたらす恩恵は大きいので、気づいた時から行動に移し、遅すぎることはありません。
いつやるか? 今でしょう!!(笑)
日本は平均寿命こそ世界一ですが、国民の約7割は岩盤のような健康管理無関心層(筑波大大学院・久野譜也教授)で、2014年厚生労働白書によると<a
href="http://plaza.rakuten.co.jp/wellness21jp/diary/201408110000/">健康管理は「何もしない」派が46%</a>もいるそうです。そんなことから<a
href="http://plaza.rakuten.co.jp/wellness21jp/diary/201506260000/">日本人の主観的健康度は主要36カ国中36位(2015年OECD調査)と最下位</a>で、驚くほど低率です。
健康的な生活習慣を無視して好き放題の人は、やらない理由を探すのが得意だったり、「一寸先は病み」の現代で将来の健康がいかに蝕まれるかの想像力が乏しいとか、根拠のない自信を持ち過ぎの傾向などがあるようです。
<a
href="http://plaza.rakuten.co.jp/wellness21jp/diary/201502010000/">世界23カ国の健康意識調査</a>で、健康的な食生活は23カ国平均は59%が意識しているのに対して、日本は半分以下の29%・最下位で、十分な睡眠をとる:54%(ワースト3)、定期的な運動:39%(最下位)という世界一の<A
href="http://plaza.rakuten.co.jp/wellness21jp/4010/">健康オンチ国</A>です。
厚生労働省の調査によれば、運動など健康増進の習慣がある人は男女とも3割にとどまり、<a href="http://plaza.rakuten.co.jp/wellness21jp/diary/201507180000/">健康のために出費してもよいと考える金額の平均はわずか月3000円と驚くほど低額</a>です。
****************************<B>【以下転載】</B>****************************
心筋梗塞や脳梗塞など病気のリスクを高めるのが動脈硬化だ。全身に血液を巡らせる血管は、自分の健康を知るもの差しになる。加齢などが原因で動脈が硬くなった状態を多くの医療機関では「血管年齢」と呼ぶ数値に変え、患者に分かりやすく伝えている。40歳を過ぎた人で年齢に伴う変化以上に大きく衰えていると要注意だ。血管に気を配り、生活習慣の改善に努めよう。
「人は血管とともに老いる」。米国の医学教育に影響を与えた医師、ウィリアム・オスラー博士が残した有名な言葉だ。全身を巡る血管は臓器や組織に酸素や栄養を運び、細胞で生まれた老廃物を体の外に運び出す役割を担う。臓器は絶え間なく働くだけに、血液の流れが滞ると全身に変調をきたしやすい。
心臓から出て酸素や栄養を運ぶのは動脈で、加齢のほか生活習慣などで動脈硬化になる。
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硬くなる原因の多くは、年とともに血管の壁が厚くなったり、動脈の内側にコレステロールなどがたまったりする現象だ。血液を送り出す心臓の負担が増すほか、酸素や栄養が臓器にうまく行き渡らなくなる。動脈硬化が進むと心筋梗塞や脳梗塞の危険が高まる。
動脈は外側から順に「外膜」「中膜」「内膜」の3層からなる。普段は内膜にある内皮細胞から血管収縮物質であるエンドセリンと、血管を柔らかくする一酸化窒素などが出る。血流が増えると一酸化窒素の分泌量が増え、エンドセリンは減って血液がスムーズに流れるようになる。
年を取ると一酸化窒素が出にくくなり、血管の柔軟性を失う。血管内膜の内皮細胞が弱り、食生活の悪化などが重なるとコレステロールなどがたまって血液の通り道が狭まり、血栓もできやすくなる。
心筋梗塞といった病気になる前に、動脈の状態を知ると予防法や治療法を立てやすい。動脈の硬さを自覚できるように、多くの医師が血管年齢という言葉で対策を促している。筑波大学循環器内科の宮内卓教授は「患者に分かりやすく伝えるための概念として、医療現場で広がりつつある」と解説する。
動脈の硬さを測定する手法は幾つかある。一つが「脈波伝播(でんぱ)速度(PWV)検査」だ。あおむけで両腕と両足の4カ所にセンサーをつける。心臓の拍動で血液が血管を押し広げて生じる脈波が動脈を通じて手と足に伝わる。検査ではセンサー間の距離を脈波の到達時間で割り、速度を出す。
動脈が硬ければ脈波の流れも速くなる。逆にこの速度が遅いほど血管がしなやかなことを意味する。
PWV検査では1秒あたり脈波が進んだ距離を割り出す。この値を健康な人たちで年齢ごとにそろえておけば、測定値からどの世代の血管の硬さに相当するかが換算できる。いわゆる血管年齢だ。最近では心臓から足首にかけて脈波が伝わる速度を調べる「心臓足首血管指数(CAVI)」と呼ぶ手法もある。
検査後に動脈の硬さをどう説明するかは医師の判断による。計測した速度を基に助言したり、「あなたの血管の硬さは60代前半に相当します」「血管年齢は50歳」などと話したりする。宮内教授は「40歳以上の人で、血管年齢が実年齢より10歳以上高い場合は注意が必要」と生活習慣の改善や精密検査などの対策を勧める。
動脈が硬くなるのは加齢のほか、運動や食事、喫煙習慣など日常生活の乱れも影響する。運動ではウオーキングやジョギングなどの有酸素運動が効果的とされており、実際に血管年齢が下がったとする研究結果も報告されている。筑波大の前田清司教授(スポーツ医学)は「早歩き程度のウオーキングを1日30分以上するといい」と話す。
最新の研究では、有酸素運動に頼らなくても血管年齢を改善できる可能性が出てきた。
産業技術総合研究所や米テキサス大学などのチームは、貝を採りに海に潜る「海女」の活動と血管年齢の関係を研究した成果を米科学誌で発表した。
三重県志摩・鳥羽地区と千葉県南房総市白浜に住む平均年齢65歳の女性約200人の血管年齢を測った。海女は115人おり、血管年齢は実年齢より平均約11歳若かった。潜水は有酸素運動とは違うため、これまでの経験からは説明がつかない。
潜水時は息を止めて水に入ると心臓の拍動数が減るが、水圧で心臓に戻る血液が多く、1回の収縮で送り出す血液量は増える。産総研の菅原順主任研究員は「この血液の動きが動脈を柔らかくしている可能性がある」と話す。
同地区に暮らす運動習慣がない女性でも、海女ほどではないが血管年齢が若い人がいた。菅原氏は「漁村部での食習慣の違いも影響しているのではないか」とみる。
動脈が硬くなる原因は多岐にわたる。最初から「年だから」と諦めず、まずは血管年齢を知り、医師と相談のうえで自分の生活習慣の改善にもつなげたい。
<B>有酸素運動、継続的に 体と動脈の柔らかさ連動</B>
多くの人にとって血管をしなやかに保つには、一定強度の有酸素運動が効果的とされる。ただ、運動しても短期間でやめては動脈の硬さを示す値が元に戻るという研究もあり、継続性が大事だ。
筑波大の前田清司教授は「2000年以降、生活習慣が動脈の硬さに影響することが分かってきた」と話す。同教授らの研究では、ウオーキングやジョギングなど有酸素運動に定期的に取り組んだ中高齢者は動脈の硬さの値が下がった。有酸素運動は酸素を十分に取り込みながらする運動で、体への負担はそれほど大きくなく、比較的長い時間続けられる。
若者でも効果があり、高齢者は軽い運動でも動脈が柔らかくなった。ただ1カ月も運動しないと元に戻った。運動の機会が多いほど動脈は柔らかく、高齢者の場合は体の柔軟性も動脈の柔らかさにつながる。
高齢者にとって筋力トレーニングは転倒防止などに有効だが「高強度の筋トレはやり方によっては血管を硬くしてしまう」(前田教授)。筋トレをするなら最初にやり、次に有酸素運動をするのが効果的という。
食生活では全体のカロリーを抑え、乳製品が含むラクトトリペプチドや、ウコンの主成分クルクミンなどの摂取が有効とされる。食塩や喫煙、肥満などは悪影響をもたらす。健康を保つには運動と食生活の改善を同時に進めるのがいい。
(出典:日本経済新聞)