タバコで肺が“まっ黒なボロ雑巾”に 「肺気腫」の正体!
5月31日は世界保健機関(WHO)が定めた「世界禁煙デー」で、日本では1992(平成4)年から、5月31日~6月6日が禁煙週間です。
喫煙は何一つよいことはありませんが、悪いことは次々と見つかっています。記憶・言語・認知などの重要な思考プロセスを司っている大脳皮質を破壊することがわかったそうで、認知症にもなりやすいわけです。
また、<a
href="http://plaza.rakuten.co.jp/wellness21jp/diary/201412270000/">喫煙は免疫システム全体に重大な悪影響を及ぼし、免疫機能が低下するそうです。詳しく調べるとDNAのあちこちが切断されている</a>ので、まさに百害あって一利なしです。喫煙の影響はDNAを通じて子孫にまで及び、喫煙者の子孫は生まれつき免疫機能が低下して病気に罹りやすくなるわけです。
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alt="喫煙後の変化.jpg" />
厚労省の最新の研究では、受動喫煙で1万5千人死亡し、半数以上が脳卒中だそうで、他殺行為であり、禁煙後進国の日本も速やかな受動喫煙対策が望まれます。
最近では、<a
href="http://plaza.rakuten.co.jp/wellness21jp/diary/201508220000/">受動喫煙の数倍から数十倍の悪影響がある3次喫煙</a>が心配されてきました。
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href="http://plaza.rakuten.co.jp/wellness21jp/diary/201406020000/">職場で禁煙・分煙を希望している人が81%、職場やレストランなどでの全面禁煙の義務化には62%が賛成する</a>など国民の受動喫煙防止の意識は高いのに国の禁煙政策は遅れに遅れています。
日本は在日欧米人から喫煙天国と揶揄されるほどの禁煙後進国です。
喫煙は様々な病気の原因になっています。
◆喫煙と関連する病気
口腔(こうくう)咽頭がん、喉頭がん、食道がん、気道・気管支・肺がん、急性骨髄性白血病、胃がん、肝臓がん、膵臓(すいぞう)がん、腎臓・尿管がん、子宮がん、膀胱(ぼうこう)がん、大腸がん
脳卒中、失明、記憶障害、神経障害、認知症、白内障、加齢黄斑変性、妊娠中の喫煙による先天性口唇・口蓋裂(こうがいれつ)、歯周病、大動脈瘤(りゅう)、若年成人期からの腹部大動脈の硬化、冠動脈疾患、肺炎、動脈硬化性末梢動脈疾患、慢性閉塞(へいそく)性肺疾患、結核、喘息(ぜんそく)、その他の呼吸器疾患、糖尿病、女性の生殖機能の低下(妊孕性=にんようせい、妊娠しやすさ=の低下など)、大腿骨近位部骨折、異所性妊娠(子宮外妊娠)、関節リウマチ、免疫機能への影響、健康状態全般の悪化、全身に蓄積
◆受動喫煙と関連する病気
子供:中耳の病気、呼吸器症状、肺機能の悪化、下部呼吸器疾患、SIDS
大人:脳卒中、鼻の刺激症状、肺がん、冠動脈疾患、女性の生殖機能の低下(低出生体重)
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alt="喫煙率13.jpg" />
また、<a
href="http://plaza.rakuten.co.jp/wellness21jp/diary/201303110000/">新たな脅威として話題のPM2.5よりも喫煙、受動喫煙の方がはるかに恐ろしい</a>そうです。
PM2.5や黄砂、放射線被曝リスクを懸念する喫煙者は、自身の喫煙の方がはるかに悪いと気づき、他殺行為になる人前での喫煙などはご遠慮いただきたいと強くお願いしたいです。
さらに、20歳から70歳までの50年間タバコを吸い続けた場合、タバコ代とタバコを吸うことによって生じる諸費用(医療費やコーヒーなどの嗜好品費)の総額は、1600万円前後になるそうで、高額ですね。
タバコも酒も女性の方が悪影響が強く出ますが、日本は若い女性の喫煙率が増えている異常国です。
受動喫煙は全員が大きな迷惑ですが、最大の被害者は逃げられない胎児です。
残念なことに最近の環境省の33,000人の妊婦を対象にした調査で、全体の5%が妊娠中も喫煙を続け、4%が飲酒しています。
喫煙は24歳以下の妊婦では1割にもなるそうです。
子供の運命は常にその母が創る(ナポレオン)
また、<a
href="http://plaza.rakuten.co.jp/wellness21jp/diary/201406070000/">たばこ1本で寿命は14.4分短くなる</a>という研究結果が発表されていますが、同様の研究発表で、<a
href="http://plaza.rakuten.co.jp/wellness21jp/diary/201210260000/">アルコール依存症が20年早死にする</a>研究結果もあり、合わせれば30年も早死にするので長生きはリスクだと感じている人には吉報かも知れません。
・<a
href="http://plaza.rakuten.co.jp/wellness21jp/diary/201204230000/">「長生きしたくない」老後不安の未婚者</a>
・<a
href="http://plaza.rakuten.co.jp/wellness21jp/diary/201012180000/">「長生きは不安」9割 「長生きはリスク」7割 理由は経済と健康</a>
・<a
href="http://plaza.rakuten.co.jp/wellness21jp/diary/201011010000/">「長生きは不安」8割超 若年男性</a>
日本の禁煙政策を牛歩以下にしている本音は、国民の今以上の長寿を望んでいないからでしょう。
1000人の死を見届けた終末期医療の専門家が書いた
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width="691" height="518" alt="死ぬときに後悔すること25.jpg" border="0"></A>
1.健康を大切にしなかったこと
2.たばこをやめなかったこと
と禁煙は第2位に出てきます。
なるべくうまく卒煙したい人は、<a
href="http://plaza.rakuten.co.jp/wellness21jp/diary/200904090000/">「禁煙セラピー 読むだけで絶対やめられる」</a>という本をおすすめします。
世界15ヵ国で翻訳され、イギリス、ドイツ、オランダで毎年ベストセラー、読むだけで90%の人がやめられるという話題の本であり、私の周りではこの本で7割が楽に卒煙しています。
卒煙すると毎日毎日がとても快適になり、もっと早く卒煙すればよかったと感じると思います。
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5月31日は世界保健機関(WHO)が定めた「世界禁煙デー」。喫煙による健康被害を啓発して禁煙を促すことが目的だ。
日本では1992(平成4)年から、5月31日~6月6日が禁煙週間とのこと。だが、なかなか禁煙に踏み切れない、継続しない人は多い。そこで近年、患者数が増加している“タバコ病”の怖さを知ってもらうことで、禁煙のきっかけのひとつとなれば幸いだ。
この“タバコ病”とは「肺気腫」である。初期症状は慢性的な咳や痰、すこし動いただけで息切れがするなどだ。進行すると、息を吸えるのに吐き出せない状態になる。
肺の中の、多くの壁で仕切られた個々の部屋を「肺胞」と呼ぶ。それらの壁が破壊されて肺胞同士が融合し、部屋の数が減少してしまうのが「肺気腫」である。
組織学的には下記のように分けられる。
▶︎呼吸細気管支の破壊が目立ち、周辺の肺胞が保たれる状態の「小葉中心性肺気腫」
▶︎変化が小葉全体に及ぶ状態の「汎小葉性肺気腫」
▶︎肺胞破壊が強く、呼吸細気管支が保たれる状態の「傍隔壁型肺気腫」
肺気腫では、肺胞/呼吸細気管の壁が破壊されるに伴って気腔の異常拡張が示され、ブラ(bulla:風船状に膨らんだ組織)を形成する。症状や原因は慢性気管支炎との類似点が多く、双方が伴う例もあることから、両者を含めて「慢性閉塞性肺疾患(COPD)」とも呼ばれる。
原因として一番重要なのは、何と言っても喫煙である。肺気腫患者の多くは重喫煙者である。
職業性の肺気腫は炭坑夫や石切り人にみられ、石の成分(ケイ酸結晶)を大量に長期間吸い込むことによる「じん肺症」に伴って肺気腫が発生する。じん肺症の場合、肺気腫に加えて、じん肺結節という黒く硬いしこりが、肺実質や肺門リンパ節に多数できる。というわけで、肺気腫は男性に多い。
肺胞が破壊されると肺の弾性力が低下し、伸びきった風船状となるため、息を吐き出しづらくなる。症状の特徴は、体動時の呼吸困難/(太鼓の撥のように腫れる)ばち指/口すぼめ呼吸/(吐き出せない空気で膨張する)ビール樽胸郭などである。慢性気管支炎に比べて、咳や痰は少ない。
呼気の際にチェックバルブ現象(呼気閉塞現象)が生じるため、患者はゆっくりと呼気せざるを得ない。臨床症状は病変が全肺の3分の1におよぶと生じる。胸部エックス線の写真上、肺の透過性が亢進し、心臓は小さく垂れ下がったようにみえる「滴状心」を呈する。
<b>65歳の男性患者の肺気腫</b>
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alt="肺気腫2.jpg" />
ご覧の肺割面肉眼像(ホルマリン固定後)は剖検時のもので、当時65歳の男性患者の症例だ。患者は一日平均30本×40年間の重喫煙歴を持ち、4年前から散歩時の息切れを覚えた。それを機会に喫煙を中断するも、1年前からは日常生活にも支障をきたし始める。結果、就寝時は上半身を高くしないと眠れない状態となった。
前掲のばち指があり。胸部エックス線の写真上、胸腔の拡大と肺のエックス線透過性亢進が認められた。患者は入院後に肺炎を併発し、増加した喀痰の排出が困難となって死亡した。
外来性に吸い込んだ物質(炭粉やケイ酸結晶)は小葉中心部の呼吸細気管支周囲に炭粉沈着し、その後、肺全体に分布する。
進行例の肉眼所見はまっ黒なボロ雑巾のようにみえる。長年吸い込んでため込んだタバコ由来の炭粉が、真っ黒な色の原因なのである! 肺は全体に拡張して、胸腔内での容量を増している。
炭粉沈着は、肺門リンパ節から遠く離れた頸部リンパ節や腹腔リンパ節にも及ぶことがある。胸膜下には大小のブラが形成される。胸膜は線維性に肥厚して、胸壁と癒着する。二次的な肺動脈拡張(二次性肺高血圧症)を伴ない、心臓は右室肥大を伴う「肺性心」をきたす。
一度破壊された肺胞の再生は不可能で、完治も儘ならない。治療には、胸腔鏡を用いるブラ縮小術や肺の部分切除術が有効である。呼吸体積の少なくなったよれよれの肺をさらに切り取って縫い縮める治療が有効なのはちょっと不思議。当然、呼吸リハビリテーションも重要である。
(出典:ヘルスプレス)