不眠で自殺リスクはなんと4倍に
自殺の原因は様々ですが、不眠も自殺のリスクを高めているようです。
ノルウェー科学技術大学の研究によれば、「ほぼ毎晩」と不眠症状を訴えた人の自殺リスクは、4.3倍にも上ることが分かったそうです。
私達には体内時計があります。主時計は目から入った光の情報を受け取り、メラトニンを分泌する脳にある松果体へ信号を送る部分です。
さらに体内時計をコントロールする時計遺伝子が発見され、この時計遺伝子は脳の視交叉上核だけでなく、心臓、肝臓、肺、筋肉、皮膚などあらゆる細胞に存在しており、脳の主時計に対して末梢時計と呼ばれています。
最近では細胞だけでなく、約100兆個の腸内細菌までもが、体内時計の末梢時計であることが分かり、腸内フローラが良い状態であることがよい眠りにも大切だそうで、腸内フローラ改善変化はすぐ睡眠に好影響を与えるようです。
睡眠には謎が多く、睡眠中は脳も休んでいると考えられていましたが、起きている間より寝ている間の方が脳は忙しく重要な活動を行っていることがわかってきたそうで、改めて睡眠の重要性がわかりました。
睡眠中の脳の4つの役割
1.有害な毒素を排出する
2.起きている間に得た情報を復習し、記憶させる。
3.バラバラに入ってきた情報をまとめ、整理する。
4.免疫力を高める。
欧米先進国と比べて日本人の睡眠時間は短く、2014年のOECD報告で、男性はワースト3位、女性は最下位で、日本の生産性が低い要因の一つかも知れません。
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厚生労働省調査では、日本人の5人に1人が不眠に悩んでいるそうですが、2014年11月6日に発表された民間会社の全国20~79歳の男女7,827人の実態調査によると、国際基準「アテネ不眠尺度」で、約4割が「不眠症の疑いがある」、約2割は「不眠症の疑いが少しある」と判定されています。また、睡眠と寝起きに関する実態調査委員会の調査では、寝起きがだるい:48.1%、寝起きの目覚めが悪い:9割を超えています。
<a
href="http://plaza.rakuten.co.jp/wellness21jp/diary/201505250000/">睡眠障害による国内の経済損失は3.5兆円</a>にもなり、睡眠障害が引き起こす健康被害の損失は含まれていないので、これを加えたらさらに巨大な損失になるそうです。
睡眠の生活パターンで一番よいのは、早寝早起き型で、週末の朝寝坊は時差ボケという意外な落とし穴を生むので、平日との差は1時間以内までがよいそうです。
体内時計は24時間よりも少し長めなので、このズレを修正してくれるのが、朝に浴びる太陽光と起床後1時間以内の朝食だそうです。
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href="http://plaza.rakuten.co.jp/wellness21jp/diary/201506200000/">睡眠コーチとして活躍されている雨晴クリニック副院長の坪田聡先生は、「10分の2度寝」と「20分の昼寝」が仕事の効率をグイッと上げると提唱</a>されています。
不眠症患者の半分は、最低6時間の通常の睡眠時間を取っているが、不眠症患者の42%は、睡眠時間を1時間以上少なく見積もっていたり、眠っていたのに起きていたと勘違いすることがあるそうです。
不眠症は睡眠が少なすぎるのではなく、脳の動きが活発すぎると研究者は指摘しています。
日本人は、睡眠の不満は多く、最新の調査では<a
href="http://plaza.rakuten.co.jp/wellness21jp/diary/201502120000/">半数以上が睡眠に不満、約9割が快眠のために現状改善を希望</a>しているそうで、日本人のガンが減らない一因だと思います。
<a href="http://plaza.rakuten.co.jp/wellness21jp/diary/201501140000/">不眠症の本質的な問題は睡眠状態誤認である</a>ことを世界に先駆けて喝破したのは日本人研究者だったそうです。不眠症は実際よりも睡眠時間を短く、寝つきを長く感じているそうです。
・<a
href="http://plaza.rakuten.co.jp/wellness21jp/diary/201111220000/">質悪い、目が覚める 眠りに不満96%</a>
・<A
href="http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=37217&from=popin"
target="_blank">働き盛りの約8割が「かくれ不眠」</A>
・<a
href="http://plaza.rakuten.co.jp/wellness21jp/diary/201506090000/">日本人の睡眠時間が年々減少している深刻な理由</a>
・<a
href="http://plaza.rakuten.co.jp/wellness21jp/diary/201506040000/">寝過ぎ・眠れぬ 1700万人 睡眠障害、自分で簡易診断</a>
・<a
href="http://plaza.rakuten.co.jp/wellness21jp/diary/201504040000/">日本人の約8割が「隠れ不眠」そのチェック項目&改善法とは?</a>
・<a
href="http://plaza.rakuten.co.jp/wellness21jp/diary/201502120000/">半数以上が睡眠に不満、約9割が快眠のために現状改善を希望:「睡眠満足度調査」</a>
・<a
href="http://plaza.rakuten.co.jp/wellness21jp/diary/201410290000/">「寝起きがだるい」「疲れが取れない」が9割を超える</a>
・<a
href="http://plaza.rakuten.co.jp/wellness21jp/diary/201410070000/">若手7割 「睡眠不足で仕事に支障」</a>
・<a
href="http://plaza.rakuten.co.jp/wellness21jp/diary/201408120000/">現役世代はお疲れモード? 「睡眠で休養取れず」 厚生労働白書</a>
</a>
・<a
href="http://plaza.rakuten.co.jp/wellness21jp/diary/201310250000/">東京在住者「睡眠に不満47%」 世界5都市調査</a>
・<a
href="http://plaza.rakuten.co.jp/wellness21jp/diary/201206290000/">機嫌悪い・起きない 中学生の7割、睡眠に問題</a>
2014年3月に<a
href="http://plaza.rakuten.co.jp/wellness21jp/diary/201405050000/">厚生労働省が「健康づくりのための睡眠指針」</a>を発表しています。
2014年厚生労働白書によれば20~39歳の若い世代でも「睡眠で休養がとれている」と思う人は半数だそうですが、年齢に関係なく疲れ知らずになるのは簡単なので、喜ばれています。
・「<A
href="http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000042749.html"
target="_blank">健康づくりのための睡眠指針2014</A>」 厚生労働省
~睡眠12箇条~
1.良い睡眠で、からだもこころも健康に。
2.適度な運動、しっかり朝食、ねむりとめざめのメリハリを。
3.良い睡眠は、生活習慣病予防につながります。
4.睡眠による休養感は、こころの健康に重要です。
5.年齢や季節に応じて、ひるまの眠気で困らない程度の睡眠を。
6.良い睡眠のためには、環境づくりも重要です。
7.若年世代は夜更かし避けて、体内時計のリズムを保つ。
8.勤労世代の疲労回復・能率アップに、毎日十分な睡眠を。
9.熟年世代は朝晩メリハリ、ひるまに適度な運動で良い睡眠。
10.眠くなってから寝床に入り、起きる時刻は遅らせない。
11.いつもと違う睡眠には、要注意。
12.眠れない、その苦しみをかかえずに、専門家に相談を。
睡眠の問題を抱えている方は、睡眠調節機能を整えることが大切で、(1)朝きちんと目覚めるために太陽光で目が覚まし、(2)日中脳と身体を適度に動かすことが大切だそうです。
****************************<B>【以下転載】</B>****************************
2015年に日本で自殺した人、2万4000人余り。日本の小規模な市の人口に匹敵する数だ。これでも、自殺者は年々減っていて、2015年も前年の数を下回ることができた。
自殺の原因は貧困、人間関係、病気などさまざまだが、不眠も自殺のリスクを高めているようだ。
<B>自殺の前兆 危険なサインとは</B>
日本と同じように欧米でも自殺は社会問題となっている。米国薬物乱用・精神衛生サービス局が自殺の前兆となる危険なサインについてまとめた。
自殺をほのめかしたり、自殺の手段を探していたり。お酒の量が増える。薬の量が増える。絶望感を訴える。気分が変動しやすい。そして、強い不眠だ。これらは、うつ病などの症状ともよく似ているが、専門家は、自殺のリスクを考慮しておくべきだと主張する。
<B>「ほぼ毎晩」の不眠 自殺リスクが4倍に</B>
ノルウェー科学技術大学の研究チームは、20歳以上の約7万5000人を20年間追跡して、睡眠と自殺リスクについて調査した。「過去1カ月に入眠もしくは睡眠障害があったか」について質問し、「なし」「時々」「しばしば」「ほぼ毎晩」のいずれかで答えてもらった。
20年間で自殺者は188人であった。不眠症状が「なし」と答えた人に比べ、「ほぼ毎晩」と不眠症状を訴えた人の自殺リスクは、なんと4.3倍にも上ることが分かった。
<B>不眠×自殺者の多くは睡眠のための薬を服用していなかった</B>
また、自殺者188人のうち58%が睡眠薬や鎮静薬を服用していないことも分かった。服用していた人は24%で、残る18%はデータが得られなかった。睡眠薬の助けを借りてでも、睡眠をきちんと取っていれば、4.3倍という自殺リスクは避けられたのかもしれない。
<B>特に若者で不眠による自殺リスク増</B>
今回の調査で不眠と自殺リスクの関連は、50歳未満で最も顕著だった。
高齢者の不眠症状は加齢によるものなので、それほど心配しなくてもよい場合も多い。しかし、若者の不眠症状は精神疾患に対する弱さを意味する可能性がある。若者は不眠症状に注意しなくてはならない。
<B>不眠だけでなく悪夢も危険!自殺リスクは1.7倍に</B>
CIRCLでも過去に「悪夢とうつと不眠の深刻な関係。 頻繁に悪夢を見る人の3割はうつだった」という記事を公開しており、悪夢と精神的な病気との関係について述べている。1966年から2011年に発表された睡眠と自殺リスクに関する論文を解析した結果では、悪夢を見る人は自殺リスクが約1.7倍になることも分かった。
ちなみに、この調査では慢性不眠の自殺リスクは約2倍ということなので、悪夢を見ることも慢性的な不眠と同じぐらいハイリスクといえる。
絶望感を訴えることを本人以外の誰かが食い止めることは難しいかもしれない。しかし、不眠症状であれば家族や周囲の力で改善させることも可能だ。朝、太陽の光を浴びたり、軽い運動を取り入れたり、寝る前にリラックスしてみたり。できることはたくさんある。
大切な命を1つでも多く救うために、不眠症状には注意をしていただきたい。
(出典:サークル)