脳を鍛えれば食欲は抑えられる!?
おはようございます。
ツイてるスマートエイジング実践家・染谷光亨です。
毎日毎日、多くのステキなことがあり、感謝しています。
ジャンクフードとは、脂肪、糖分や塩分が多くカロリーは高いのに、ビタミン、ミネラルやタンパク質が少ない、低栄養価の食品で、甘い菓子、スナック、ファーストフードの揚げ物や糖分の多い炭酸飲料などです。加工度が高く、味、香り、色や口当たりの良さで、「おいしい! もっと食べたい!」と感じるように加工されています。
ジャンクフードなどの加工食品は「やめられない、止まらない」状態に脳を導くようですが、ヘルシーな食事は、逆に脳内報酬系を鍛えてくれることが分かったそうです。ヘルシーな食欲を得るためには、バランスのよい食事が鍵で、うまく脳を鍛えたいですね。
たった1回限りの人生をどう生きるか自分の食事に関わっているほど生きていく上で食べることは決定的に重要ですが、食事の欧米化はさらに進んで脂質摂取が過剰になり、食事がお菓子化しているオカシな国になり、さらに味付けも、食材も甘くなっているので、自業自得の結果としてさらに生活習慣病が増えるのは間違いないです。
アメリカからパン食を餌付けされた食料植民地となっていることに気づいて伝統的日本食を見直す人が増えることを強く願いたいです。
さらに低GI食品を選び、野菜・海藻、主菜、ごはんの順によく噛んで食べて血糖値をゆるやかに上げることです。


「家庭の味」遺産になる? 手作り減少
和食が世界無形文化遺産登録されても、遺産相続は放棄され、おふくろの味は袋の味になっているように、日本人は過去のよいことをドンドン捨てて不健康になることを好んで選択する実に不思議な民族です。
・農林水産省/食文化
・和食ガイドブック
・日本食文化テキスト
調理力と健康は強く相関しています。
1964年から50年間も健康増進政策を展開しても国民の心身の健康状態は悪くなる一方という実に情けない厳しい現実があり、2012年の人間ドックの「A(異常なし)」+「B(軽度異常現在心配なし)」がわずか7.2%という非常事態です。

食育の重要性を訴えている服部栄養専門学校理事長・校長の服部幸應さんは産経新聞の取材で以下のようにコメントしています。
・食育の重要性は1985年頃に気づいた。
・新入学生に1週間の食事日記を提出させたら悪さにビックリ。
・2年間で変えてやろうと、いろいろやって卒業時にまた調査したらわずか6%しか改善していない。
・栄養士や調理師を目指す学生でこれなのに、試験は出来る
・3~8歳の間が特に重要で、厳しくしつけることが肝心。
子供の運命は常にその母が創る(ナポレオン)
8歳までの食暦と躾が人生を決めてしまうわけですね。

2011年国民健康・栄養調査結果の概要
◆国民健康・栄養調査は1948年以降毎年行なわれているが、有益と思われるデータがないため食事の変化が死亡率の増減にどのように影響を与えたか説明できない。
データも利用できない。日本と世界にとって深刻な損失。
ランセット2011年9月日本特集号
(世界で最もよく知られ、最も評価の高い世界五大医学雑誌の一つ 出典:ウィキペディア)
◆日本に決定的に欠けているのは、トップランクの大学に「人間栄養学」がないこと。
このままでは、日本人は栄養を通じて健康を保つことはできないだろう。
東京大学大学院医学系研究科公共健康医学専攻社会予防疫学分野・佐々木敏教授
◆日本は国民の新しい健康課題に効果的に取り組んでいるように見えない。
国民の健康寿命の最大の危険因子は栄養の偏った食事である。
日本人は長く生きた分だけ病気や障害に苦しむ年数も増大している。
東京大学大学院医学系研究科国際保健学専攻国際保健政策分野・渋谷健司教授

1977年に発表され、世界の健康政策の原典と言われているアメリカ上院栄養問題特別委員会報告書(通称マクガバンレポート)によれば世界最高の長寿食は、伝統的日本食です。
食事改善のコツはパン→ごはん、ラーメン→そば、スパゲティ→うどん、ケーキ→まんじゅう、ミルク→豆乳のように、カタカナ食品からひらがな食品にすることで、少しもむずかしくありません。
ごはんは、私は玄米ですが好き嫌いがあるので、白米ともち麦を50~20%に混ぜた麦飯をおすすめします。
おかずは、「まごわやさしいさ」にしてよく噛んで楽しく食べたいものです。
ま:大豆、あずきなど豆類のこと。タンパク質、マグネシウムの摂取に
ご:ゴマ ナッツ クルミ アーモンドのこと。不飽和脂肪酸・ビタミンEの摂取に
わ:わかめ コンブ のりなどのこと。ヨード、カルシウムの摂取に
や:野菜、根菜のこと。ベータカロチン、ビタミンCの摂取に
さ:魚のこと。タンパク質、オメガ3系脂肪酸、亜鉛の摂取に
し: しいたけ、しめじなどきのこ類のこと。多糖類、食物繊維の摂取に
い:じゃがいも、さつまいもなどイモ類のこと。食物繊維、炭水化物の摂取に
さ:サプリメントのこと。欧米では総合ビタミン・ミネラル剤はおかずの一つとして定着
食・栄養を改善して腸内環境を整え、必須栄養素の種類と量を理想に近づけて抗酸化力を高めると体調は劇的によくなるので、喜ばれています。
私のライフワーク:質の高い健康とより幸福・豊かな人生を実現するお手伝い。
私が発明しているのは、「人類を救う宇宙人」であるという可能性です。
食 関連フリーページ
食生活の改善 (私がめざしている食生活)
食の提言
食育のすすめ -大切なものを失った日本人-
粗食のすすめ 「健康と食生活 今日からできる10の提案」
戦後の栄養改善運動が生活習慣病を蔓延させた真因だ!
健康的な油脂類の摂り方
「1本で1日分の野菜」ジュース、35品全製品が落第
マクドナルドを30日間食べ続けたらどうなるか?
あぶないコンビニ食
マーガリン・精製油の恐怖
21世紀の知的健康法
『21世紀の子供を守る食育勉強会』と題したボランティア勉強会
****************************【以下転載】****************************
食欲の秋がやってきましたね。さんま、鮭、椎茸にサツマイモ、栗やリンゴなど、旬の食材を使った料理を、今年の秋もたっぷり楽しみたいですよね。とはいえ、食べ過ぎが気になる方も多いでしょう。
どうして食べ過ぎるの?
私たちがおいしいものを口にすると、ドーパミンなどの神経伝達物質が分泌され、満足感が得られます。その結果、「もっと食べたい」と思うようになります。
なぜ「もっと」と思うのでしょうか。これには食べ物から体にエネルギーを取り込む際の調節に重要な役割を果たしている神経系、「脳内報酬系」が関係しています。脳内報酬系は「快楽中枢」とも呼ばれ、自分へのご褒美を与える神経系なのです。
実は、コカインなど覚醒剤による薬物依存症も、ドーパミンという快感をもたらす神経伝達物質に関係しています。薬物を投与するとドーパミンが分泌され、快感や満足感が得られます。このドーパミンが枯渇すると、同じ快楽を得るためにまた薬物が欲しくなります。こうして薬物に対する依存症となるのです。
食べ物についても同様で、「もっと食べたい」という欲求が強くなりすぎると、食べ物に対する喜びがコントロールできなくなり、習慣化、依存、そして中毒となってしまいます。
逆に言うと、脳内報酬系を上手に働かせれば、健康的に食欲をコントロールできるわけですね。ちょうど先日、食欲に関する興味深い論文が2つ報告されましたので見ていきましょう。
ジャンクフードは行動を変える
1つ目は、オーストラリアのニューサウスウェールズ大学からの報告です。研究者らは、ラットによる動物実験で、ジャンクフードは太るだけではなく、ヘルシーな食品に対する食欲を減らすことを示しました。
ジャンクフードとは、脂肪、糖分や塩分が多くカロリーは高いのに、ビタミン、ミネラルやタンパク質が少ない、低栄養価の食品で、例えば、甘いお菓子、スナック、ファーストフードの揚げ物や糖分の多い炭酸飲料などです。つまり加工度が高く、味、香り、色や口当たりの良さで、「おいしい! もっと食べたい!」と感じやすい食品です。
「おいしい」から「やめられない」というのは分かりやすいことですが、論文ではジャンクフードを食べ過ぎると、自制心が弱まり、過食や肥満につながるとしているわけです。それは、なぜでしょうか?
研究者らは、ラットを2つのグループに分けました。どちらのグループにも、ラットの典型的な餌を与えましたが、カフェテリアダイエットと呼ばれるグループは、さらに人間の加工食品も、毎日食べられるようになっています。加工食品の中にはクッキー、ケーキ、餃子やミートパイが含まれていました。なお、ラットにはあらかじめ条件反射の訓練がされています。訓練の方法は、研究者が音1を鳴らしたら、ラットにチェリー味の砂糖水を与える、音2を鳴らしたらラットにグレープ味の砂糖水与えるという内容です。12日間の訓練で、ラットは音1を聞けばチェリー味の砂糖水を、音2を聞けばグレープ味の砂糖水を飲めることを学習しました。
健康的な食事(典型的な食事)で育ったラットは、食べ過ぎると条件反射の音1にも音2にも反応しなくなりました。つまり、ラットはお腹がいっぱいなので、甘い砂糖水は「ノーサンキュー」と拒否しているのです。これは動物が生まれつき備える、健康的なバランスのとれた食事を促進し、食べ過ぎから身を守るための仕組みです。
一方、カフェテリアのグループは、150%カロリー増で、2週間後には体重が10%増加しました。さらにラットの行動が劇的に変化し、音1や音2を拒否することがなくなりました。つまり、食べ物の選択に無関心になり、見境なく食べるようになりました。しかも、ラットは健康的な食生活に戻したあとも、この状態がしばらく続きました。
研究者は、ジャンクフードは、ラットの脳内報酬系に、持続的な変化を引き起こすと考えています。そして脳内報酬系はすべての哺乳動物で類似しているため、この結果は私たち人間にも当てはまることを示唆しました。
脳の再トレーニングで、ヘルシーな食事が好きになる
2つ目の報告は、米国ボストンのハーバード大学やタフツ大学の研究者らによるものです。研究者らは、不健康で高カロリーの食品ではなく、健康的で低カロリーの食品を好むように、脳を鍛えることができることを示しました。
研究者らは、「一旦、不健康な食品に依存する脳内報酬系回路が確立されてしまうと、戻ることは困難、あるいは不可能」という考えに疑いを抱きました。
そこで、不健康な食品への欲望と誘惑のため、体重が増加してきた人に、脳が健康的な食べ物を選択するための再訓練ができるかどうかを調べました。
具体的には、13人の太りすぎ、もしくは肥満の成人男女の脳内報酬系の調査です。13人のうち、8人はタフツ大学の研究者が設計した新しい減量プログラムに参加、5人は減量プログラムには参加せずにコントロールしました。調査は6カ月間。両グループとも調査の開始時と終了時に、MRI(Magnetic Resonanse Imaging;磁気共鳴画像)を撮りました。
その結果、減量プログラムに参加した人たちの脳内報酬系領域の変化が明らかになりました。6カ月後、減量プログラムに参加人たちのこの領域は、健康で低カロリーな食品への感受性が増加していました。つまり、健康的な食品を食べたときの報酬が増加し、喜びを示すようになったのです。
同時に不健康な高カロリー食品への感受性は低下しました。
ジャンクフードなどの加工食品は「やめられない、止まらない」状態に脳を導くようですが、ヘルシーな食事は、逆に脳内報酬系を鍛えてくれることが分かってきたわけです。つまり、ヘルシーな食欲を得るためには、加工食品ではなく、バランスのよい食事が鍵です。この秋は、脳を鍛えて健康になりましょう。
大西睦子
医学博士。東京女子医科大学卒業後、同血液内科入局。国立がんセンター、東京大学医学部附属病院血液・腫瘍内科にて、造血幹細胞移植の臨床研究に従事。2007年4月より、ボストンのダナ・ファーバー癌研究所に留学し、ライフスタイルや食生活と病気の発生を疫学的に研究。2008年4月より、ハーバード大学にて、食事や遺伝子と病気に関する基礎研究に従事。著書に『カロリーゼロにだまされるな――本当は怖い人工甘味料の裏側』(ダイヤモンド社)。
(出典:日経トレンディ)
ツイてるスマートエイジング実践家・染谷光亨です。
毎日毎日、多くのステキなことがあり、感謝しています。
ジャンクフードとは、脂肪、糖分や塩分が多くカロリーは高いのに、ビタミン、ミネラルやタンパク質が少ない、低栄養価の食品で、甘い菓子、スナック、ファーストフードの揚げ物や糖分の多い炭酸飲料などです。加工度が高く、味、香り、色や口当たりの良さで、「おいしい! もっと食べたい!」と感じるように加工されています。
ジャンクフードなどの加工食品は「やめられない、止まらない」状態に脳を導くようですが、ヘルシーな食事は、逆に脳内報酬系を鍛えてくれることが分かったそうです。ヘルシーな食欲を得るためには、バランスのよい食事が鍵で、うまく脳を鍛えたいですね。
たった1回限りの人生をどう生きるか自分の食事に関わっているほど生きていく上で食べることは決定的に重要ですが、食事の欧米化はさらに進んで脂質摂取が過剰になり、食事がお菓子化しているオカシな国になり、さらに味付けも、食材も甘くなっているので、自業自得の結果としてさらに生活習慣病が増えるのは間違いないです。
アメリカからパン食を餌付けされた食料植民地となっていることに気づいて伝統的日本食を見直す人が増えることを強く願いたいです。
さらに低GI食品を選び、野菜・海藻、主菜、ごはんの順によく噛んで食べて血糖値をゆるやかに上げることです。


「家庭の味」遺産になる? 手作り減少
和食が世界無形文化遺産登録されても、遺産相続は放棄され、おふくろの味は袋の味になっているように、日本人は過去のよいことをドンドン捨てて不健康になることを好んで選択する実に不思議な民族です。
・農林水産省/食文化
・和食ガイドブック
・日本食文化テキスト
調理力と健康は強く相関しています。
1964年から50年間も健康増進政策を展開しても国民の心身の健康状態は悪くなる一方という実に情けない厳しい現実があり、2012年の人間ドックの「A(異常なし)」+「B(軽度異常現在心配なし)」がわずか7.2%という非常事態です。

食育の重要性を訴えている服部栄養専門学校理事長・校長の服部幸應さんは産経新聞の取材で以下のようにコメントしています。
・食育の重要性は1985年頃に気づいた。
・新入学生に1週間の食事日記を提出させたら悪さにビックリ。
・2年間で変えてやろうと、いろいろやって卒業時にまた調査したらわずか6%しか改善していない。
・栄養士や調理師を目指す学生でこれなのに、試験は出来る
・3~8歳の間が特に重要で、厳しくしつけることが肝心。
子供の運命は常にその母が創る(ナポレオン)
8歳までの食暦と躾が人生を決めてしまうわけですね。
2011年国民健康・栄養調査結果の概要
◆国民健康・栄養調査は1948年以降毎年行なわれているが、有益と思われるデータがないため食事の変化が死亡率の増減にどのように影響を与えたか説明できない。
データも利用できない。日本と世界にとって深刻な損失。
ランセット2011年9月日本特集号
(世界で最もよく知られ、最も評価の高い世界五大医学雑誌の一つ 出典:ウィキペディア)
◆日本に決定的に欠けているのは、トップランクの大学に「人間栄養学」がないこと。
このままでは、日本人は栄養を通じて健康を保つことはできないだろう。
東京大学大学院医学系研究科公共健康医学専攻社会予防疫学分野・佐々木敏教授
◆日本は国民の新しい健康課題に効果的に取り組んでいるように見えない。
国民の健康寿命の最大の危険因子は栄養の偏った食事である。
日本人は長く生きた分だけ病気や障害に苦しむ年数も増大している。
東京大学大学院医学系研究科国際保健学専攻国際保健政策分野・渋谷健司教授
1977年に発表され、世界の健康政策の原典と言われているアメリカ上院栄養問題特別委員会報告書(通称マクガバンレポート)によれば世界最高の長寿食は、伝統的日本食です。
食事改善のコツはパン→ごはん、ラーメン→そば、スパゲティ→うどん、ケーキ→まんじゅう、ミルク→豆乳のように、カタカナ食品からひらがな食品にすることで、少しもむずかしくありません。
ごはんは、私は玄米ですが好き嫌いがあるので、白米ともち麦を50~20%に混ぜた麦飯をおすすめします。
おかずは、「まごわやさしいさ」にしてよく噛んで楽しく食べたいものです。
ま:大豆、あずきなど豆類のこと。タンパク質、マグネシウムの摂取に
ご:ゴマ ナッツ クルミ アーモンドのこと。不飽和脂肪酸・ビタミンEの摂取に
わ:わかめ コンブ のりなどのこと。ヨード、カルシウムの摂取に
や:野菜、根菜のこと。ベータカロチン、ビタミンCの摂取に
さ:魚のこと。タンパク質、オメガ3系脂肪酸、亜鉛の摂取に
し: しいたけ、しめじなどきのこ類のこと。多糖類、食物繊維の摂取に
い:じゃがいも、さつまいもなどイモ類のこと。食物繊維、炭水化物の摂取に
さ:サプリメントのこと。欧米では総合ビタミン・ミネラル剤はおかずの一つとして定着
食・栄養を改善して腸内環境を整え、必須栄養素の種類と量を理想に近づけて抗酸化力を高めると体調は劇的によくなるので、喜ばれています。
私のライフワーク:質の高い健康とより幸福・豊かな人生を実現するお手伝い。
私が発明しているのは、「人類を救う宇宙人」であるという可能性です。
食 関連フリーページ
食生活の改善 (私がめざしている食生活)
食の提言
食育のすすめ -大切なものを失った日本人-
粗食のすすめ 「健康と食生活 今日からできる10の提案」
戦後の栄養改善運動が生活習慣病を蔓延させた真因だ!
健康的な油脂類の摂り方
「1本で1日分の野菜」ジュース、35品全製品が落第
マクドナルドを30日間食べ続けたらどうなるか?
あぶないコンビニ食
マーガリン・精製油の恐怖
21世紀の知的健康法
『21世紀の子供を守る食育勉強会』と題したボランティア勉強会
****************************【以下転載】****************************
食欲の秋がやってきましたね。さんま、鮭、椎茸にサツマイモ、栗やリンゴなど、旬の食材を使った料理を、今年の秋もたっぷり楽しみたいですよね。とはいえ、食べ過ぎが気になる方も多いでしょう。
どうして食べ過ぎるの?
私たちがおいしいものを口にすると、ドーパミンなどの神経伝達物質が分泌され、満足感が得られます。その結果、「もっと食べたい」と思うようになります。
なぜ「もっと」と思うのでしょうか。これには食べ物から体にエネルギーを取り込む際の調節に重要な役割を果たしている神経系、「脳内報酬系」が関係しています。脳内報酬系は「快楽中枢」とも呼ばれ、自分へのご褒美を与える神経系なのです。
実は、コカインなど覚醒剤による薬物依存症も、ドーパミンという快感をもたらす神経伝達物質に関係しています。薬物を投与するとドーパミンが分泌され、快感や満足感が得られます。このドーパミンが枯渇すると、同じ快楽を得るためにまた薬物が欲しくなります。こうして薬物に対する依存症となるのです。
食べ物についても同様で、「もっと食べたい」という欲求が強くなりすぎると、食べ物に対する喜びがコントロールできなくなり、習慣化、依存、そして中毒となってしまいます。
逆に言うと、脳内報酬系を上手に働かせれば、健康的に食欲をコントロールできるわけですね。ちょうど先日、食欲に関する興味深い論文が2つ報告されましたので見ていきましょう。
ジャンクフードは行動を変える
1つ目は、オーストラリアのニューサウスウェールズ大学からの報告です。研究者らは、ラットによる動物実験で、ジャンクフードは太るだけではなく、ヘルシーな食品に対する食欲を減らすことを示しました。
ジャンクフードとは、脂肪、糖分や塩分が多くカロリーは高いのに、ビタミン、ミネラルやタンパク質が少ない、低栄養価の食品で、例えば、甘いお菓子、スナック、ファーストフードの揚げ物や糖分の多い炭酸飲料などです。つまり加工度が高く、味、香り、色や口当たりの良さで、「おいしい! もっと食べたい!」と感じやすい食品です。
「おいしい」から「やめられない」というのは分かりやすいことですが、論文ではジャンクフードを食べ過ぎると、自制心が弱まり、過食や肥満につながるとしているわけです。それは、なぜでしょうか?
研究者らは、ラットを2つのグループに分けました。どちらのグループにも、ラットの典型的な餌を与えましたが、カフェテリアダイエットと呼ばれるグループは、さらに人間の加工食品も、毎日食べられるようになっています。加工食品の中にはクッキー、ケーキ、餃子やミートパイが含まれていました。なお、ラットにはあらかじめ条件反射の訓練がされています。訓練の方法は、研究者が音1を鳴らしたら、ラットにチェリー味の砂糖水を与える、音2を鳴らしたらラットにグレープ味の砂糖水与えるという内容です。12日間の訓練で、ラットは音1を聞けばチェリー味の砂糖水を、音2を聞けばグレープ味の砂糖水を飲めることを学習しました。
健康的な食事(典型的な食事)で育ったラットは、食べ過ぎると条件反射の音1にも音2にも反応しなくなりました。つまり、ラットはお腹がいっぱいなので、甘い砂糖水は「ノーサンキュー」と拒否しているのです。これは動物が生まれつき備える、健康的なバランスのとれた食事を促進し、食べ過ぎから身を守るための仕組みです。
一方、カフェテリアのグループは、150%カロリー増で、2週間後には体重が10%増加しました。さらにラットの行動が劇的に変化し、音1や音2を拒否することがなくなりました。つまり、食べ物の選択に無関心になり、見境なく食べるようになりました。しかも、ラットは健康的な食生活に戻したあとも、この状態がしばらく続きました。
研究者は、ジャンクフードは、ラットの脳内報酬系に、持続的な変化を引き起こすと考えています。そして脳内報酬系はすべての哺乳動物で類似しているため、この結果は私たち人間にも当てはまることを示唆しました。
脳の再トレーニングで、ヘルシーな食事が好きになる
2つ目の報告は、米国ボストンのハーバード大学やタフツ大学の研究者らによるものです。研究者らは、不健康で高カロリーの食品ではなく、健康的で低カロリーの食品を好むように、脳を鍛えることができることを示しました。
研究者らは、「一旦、不健康な食品に依存する脳内報酬系回路が確立されてしまうと、戻ることは困難、あるいは不可能」という考えに疑いを抱きました。
そこで、不健康な食品への欲望と誘惑のため、体重が増加してきた人に、脳が健康的な食べ物を選択するための再訓練ができるかどうかを調べました。
具体的には、13人の太りすぎ、もしくは肥満の成人男女の脳内報酬系の調査です。13人のうち、8人はタフツ大学の研究者が設計した新しい減量プログラムに参加、5人は減量プログラムには参加せずにコントロールしました。調査は6カ月間。両グループとも調査の開始時と終了時に、MRI(Magnetic Resonanse Imaging;磁気共鳴画像)を撮りました。
その結果、減量プログラムに参加した人たちの脳内報酬系領域の変化が明らかになりました。6カ月後、減量プログラムに参加人たちのこの領域は、健康で低カロリーな食品への感受性が増加していました。つまり、健康的な食品を食べたときの報酬が増加し、喜びを示すようになったのです。
同時に不健康な高カロリー食品への感受性は低下しました。
ジャンクフードなどの加工食品は「やめられない、止まらない」状態に脳を導くようですが、ヘルシーな食事は、逆に脳内報酬系を鍛えてくれることが分かってきたわけです。つまり、ヘルシーな食欲を得るためには、加工食品ではなく、バランスのよい食事が鍵です。この秋は、脳を鍛えて健康になりましょう。
大西睦子
医学博士。東京女子医科大学卒業後、同血液内科入局。国立がんセンター、東京大学医学部附属病院血液・腫瘍内科にて、造血幹細胞移植の臨床研究に従事。2007年4月より、ボストンのダナ・ファーバー癌研究所に留学し、ライフスタイルや食生活と病気の発生を疫学的に研究。2008年4月より、ハーバード大学にて、食事や遺伝子と病気に関する基礎研究に従事。著書に『カロリーゼロにだまされるな――本当は怖い人工甘味料の裏側』(ダイヤモンド社)。
(出典:日経トレンディ)