リハビリができない?!(2) 介護保険への移行 少ない施設数、対応困難
<span style="line-height: 150%"><font size="3">いつもありがとうございます。
抗加齢実践家てるです。
かつて母が入院した時に毎日数千歩以上の走力はありました。
痴呆症がでていたので妹が毎日通ってつききりで屋上を歩かせましたが、
ここは病院だから勝手なことをするなと叱られ、医療従事者優先治療の
ために薬で寝かされました。
人として立って歩く足はわずか1週間で奪われました。
こんなに早く立てなくなるとは夢にも思ってもいませんでした。
医療の一つの現実です。
頑強な20代でも3週間寝たきりにすると立てなくなるようです。
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医療機関でのリハビリ治療を経て、夫婦2人の生活を維持し、著作活動にも励めるようになった免疫学者の多田富雄さん(72)。多田さんは医療保険でのリハビリが縮小され、介護保険に移行されることについて、「リハビリ治療でどうにか身体機能を維持している患者に『死ね』というのと同じ」と、憤りを隠しません。背景には、介護保険でのリハビリが貧弱なことへの不安があります。
多田さんが住む東京都文京区は大学病院の数が多く、リハビリ科をもつ医療機関も多い。しかし、介護保険で充実したリハビリサービスを探そうとすると、他の地域同様に難しい。
多田さんのように、医療機関でリハビリ治療を受けている人が仮に秋以降、「リハビリで改善の見込みなし」とされたら、リハビリ治療はできなくなるが、介護保険でリハビリサービスを受けることはできる。
介護保険でサービスを受ける場合、主な選択肢は(1)老人保健施設に入所してのリハビリ(2)老人保健施設に通う「通所リハビリサービス」(3)理学療法士などの専門職に自宅に来てもらう「訪問リハビリサービス」-の3つになる。
多田さんのように、自宅住まいの人にとっては、(2)の通所リハビリか、(3)の訪問リハビリが現実的だ。
だが、同区内で通所リハビリを提供する施設は、整形外科診療所1カ所と、老人保健施設2カ所の計3カ所しかない。訪問リハビリを積極的に展開しているのは、整形外科診療所1カ所だけだ。しかも、訪問リハビリは専門職が利用者宅を訪れるため、利用範囲が限られる。つまり、利用したくても、断られる可能性があるのだ。
通所リハビリが使えたとしても、医療機関でのリハビリに比べると、充実した内容とは言い難い。医師がいるわけでもなく、理学療法士ら専門職が常駐する必要もないからだ。
医療機関での治療であれば、時間に応じて診療報酬が増えるため、医療機関側は長時間のリハビリをいとわない。
しかし、通所リハビリで行われるのは一般に、集団での体操、リハビリ、手芸などのレクリエーション、入浴、食事、排泄(はいせつ)介助など。施設に8時間滞在しても、リハビリ時間は20分でかまわない。通所リハビリが「普段介護をしている家族らの負担軽減の意味合いもある」(厚生労働省・老人保健課)ためだ。
多田さんはこうした状況を「介護保険のリハビリは、高齢者のレクリエーションのようなもの」と指摘する。「高齢になると、リハビリを受けても改善は困難になるが、だからといって、きちんとしたリハビリを受けなければ、身体能力は確実に落ちる。レクリエーションのようなリハビリでは、そのうちに寝たきりになり、お定まりの死が待っている」とする。
しかも、通所リハビリで行われるリハビリでは、10人、20人といった集団単位で構わないのだ。
今春の介護報酬の改定で、厚生労働省は専門職による個別対応のリハビリに報酬を増やして充実を図ったが、介護保険施設に肝心の専門職が増えなければ、充実のしようもない。
通所リハビリを提供する、ある介護保険施設の職員は「30人が通所リハビリに来ても、対応できる専門職は1人。個別の指導はできないが、身体能力の維持程度のリハビリはしている。しかし、それさえしないところもある」と指摘する。
ただ、専門職が個別に充実したリハビリを提供すれば、改善に向かうケースもある。同区で唯一、介護保険での通所リハビリと訪問リハビリの両方を提供する須田整形外科クリニックでは、通所者1人に対し40分程度、理学療法士が指導し、まひした手足の筋肉や関節の硬直を防ぐマッサージ、歩行訓練や筋力強化を行っている。
平成15年12月に脳梗塞(こうそく)で倒れ、7カ月の入院生活を経て、自宅から通所リハビリを続ける高田清志さん(82)=仮名=は「ここのリハビリのおかげで、開かなかった左手が動くようになり、曲がらなかった肘も曲がるようになった」と話す。
しかし、須田均院長は「もうからないから、介護保険で通所リハビリや訪問リハビリを提供するところは少ないですね」と、自嘲(じちょう)気味だ。
高田さんは別の介護保険施設で自分同様に、脳梗塞で手足のまひをかかえる人を見かける。しかし、十分なリハビリが行われないためか、手足は硬直したままだという。
「リハビリをすればよくなるのに…」
高田さんはそう話すが、介護保険施設に専門職が十分配置されていない現状では、その思いはなかなか届きそうにない。
(出典:産経新聞)</font></span>