リハビリができない?!(1) 治療期間に上限 歩行・言葉 失う不安 | 健康管理・増進、病気予防、抗加齢(若返り)、長寿、豊かさを探求

リハビリができない?!(1) 治療期間に上限 歩行・言葉 失う不安

<span style="line-height: 150%"><font size="3">いつもありがとうございます。
抗加齢実践家てるです。


4月からの診療報酬改定で決まったリハビリ期間上限撤廃は、
波紋を投げかけています。
医療費削減の御旗の元、ドンドン切捨てられています。

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脳梗塞(こうそく)や交通事故の後、長くリハビリ治療を続けている人に不安が募っています。今春の診療報酬改定でリハビリ治療が制限され、「機能維持のためのリハビリ」は介護サービスに移行したためです。「回復が見込めないのに、漫然とリハビリ治療が行われている」との批判があったためですが、「介護保険のリハビリサービスでは、機能維持も無理」との指摘もあります。リハビリの今を追いました。

免疫学者として世界的に知られ、新作能の作家でもある東京大学名誉教授、多田富雄さん(72)=東京都文京区=が、脳梗塞による後遺症で半身まひになったのは平成13年5月だった。旅先の金沢で倒れ、病院で生死をさまようこと3日。目覚めたときは右半身が完全にまひし、口やのどの筋肉のまひで話すことも、飲み込むこともできなくなっていた。

叫びたくても、一言も発することができない。幸い、入院先にはリハビリの専門家がいたが、3カ月後に転院した都立病院のリハビリ科には常勤の専門医がおらず、「目的のはっきりしないお粗末な」(多田さん)リハビリしか行われなかった。

本格的なリハビリができたのは、当初から予約していた都立リハビリテーション病院に入院してから。発症から5カ月が過ぎていた。

同病院を5カ月ほどで退院した後も、東京大学付属病院と都立大塚病院で歩行訓練と話す訓練を受け、発症から2年弱でつえをついて50メートルほど歩けるまでになった。ベッドから車いすへの移行、入浴、まひのない左手によるパソコン入力もできるようになり、4冊の著作もものにした。

遅々としてはいたものの、着実に身体能力の回復を実感していた多田さんは、昨年5月に前立腺がんで入院した。だが、多田さんをショックに陥れたのは、がんではなく、3週間の入院で身体機能が低下したことだった。

退院時には再び立ち上がることさえできなくなっていた。まひのある右手、右足は筋肉が硬く縮んで伸びない。東大病院などで歩行訓練をした結果、入院前の6割程度に回復。新たな著書も出版した。

だが、多田さんのリハビリ生活、いや身体そのものに大きな変化が及ぼうとしている。診療報酬の改定で、医療保険でのリハビリ期間に上限がはめられたからだ。


脳血管疾患で180日、心大血管疾患や運動器では150日、呼吸器の疾患では90日。発症後、この日数を経過したら、リハビリ治療は継続できなくなった。この期間を過ぎると、一般的には当初ほどの改善が見込めない-というわけだ。

ただし、医学的に「リハビリ治療を継続することで状態の改善が期待できる」と判断される場合は例外だ。さらに、リハビリ継続中の患者に限っては、「発症時期を4月1日とする」との移行措置が設けられた。

多田さんの場合、脳血管疾患発症から180日目といえば、やっと都立リハビリテーション病院に転院し、本格的な治療を受け始めたころ。今は移行措置でリハビリを続けるが、規定通りなら、9月下旬には医療機関でのリハビリは受けられなくなる。

主治医が「改善が見込める」と判断すれば、継続できるが、現段階では旗色はよくない。歩行訓練を行っている東大病院のリハビリ科では治療継続を示唆されているというが、話す訓練を行っている都立大塚病院では「改善が見込めない」との判断に傾いているという。


都立大塚病院でリハビリができなくなれば、介護保険で話す訓練を受けるしかない。多田さんは現在、言語聴覚士(ST)からリハビリを受けている。その結果、「な行」や「ま行」など限られた音は出せるようになり、夫婦間では意思疎通ができるまでになった。

しかし、STの国家資格保持者はまだまだ少なく、「介護保険のリハビリサービスで、STによる訓練を行うところはほとんどない」(都立大塚病院)という。

多田さんが恐れているのは、話す訓練ができなくなることだ。「訓練しなければ、話せなくなる」(リハビリ専門医)からだ。

さらに、継続の可能性を示唆されている東大病院での歩行訓練も、主治医が「改善の見込みがなくなった」と判断すれば、いつ打ち切りになってもおかしくない。多田さんは「上限日数が設定されている限り、不安が消えることはない」と指摘している。

(出典:産経新聞)</font></span>