餅による窒息事故、救急車出動の要請件数は元旦がピーク | 健康管理・増進、病気予防、抗加齢(若返り)、長寿、豊かさを探求

餅による窒息事故、救急車出動の要請件数は元旦がピーク

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毎年正月に餅による窒息という不幸な事故が起きています。
注意すれば防げる事故ですのでご参考になさって楽しい正月を
お過ごしください。

飲酒の機会が増えていますので、飲酒に関連した事故にも
気をつけたいものです。


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毎年、正月の時期になると、餅を咽喉に詰まらせてお年寄りが亡くなったという残念なニュースを耳にする。これは高齢者ほど食物を飲み下す、嚥下(えんげ)能力が衰えることが主な原因であり、きちんと飲み下せなかった餅が気道をふさいで窒息してしまうことで起きる事故だ。正月早々このような事態にならないように、特に65歳以上の高齢者は餅を食べる際に注意する必要がある。

餅による窒息の予防方法と、窒息時の応急処置のやり方を知っていれば、最悪の事態を回避できる可能性がグッと高まる。今回は、餅を中心とした「誤嚥(ごえん)」による窒息事故の予防方法や、万が一の時の対処法などについて<A href="http://www.tfd.metro.tokyo.jp/index.html " target="_blank">東京消防庁</A>に聞いた。


▼年齢を重ねるほど嚥下能力は衰えていく
平成15年末から平成16年初にかけて、餅が原因の窒息事故で救急搬送された人数は24人、そのうち1月1日に搬送された人は11人に上る。搬送された人を年齢別でみる と、60歳代~80歳代が大半を占め、40歳代以下はゼロという結果になった。

「餅による窒息事故は、食べた餅が何らかの原因で咽頭に引っ掛かったり、気管に 入り込んだりして、胃に届かないことで起こります」──こう話すのは東京消防庁救 急部救急指導課 救急普及係 消防士長の村越隆芳氏だ。

食物が何らかの理由で胃に達することなく、気管や肺に入り込んでしまうことを 「誤嚥(ごえん)」というが、高齢者に誤嚥が多いのは、食物を飲み下す嚥下(えん げ)能力が低下する上に、気管に入ったときに反射的に「むせる」能力が衰えるため だ。こうした能力の低下は、他の身体機能同様、年齢を重ねれば仕方のないことである。

「正月は餅による窒息事故が最多です。しかし、1年間を通して他の食物が原因で窒息事故は起こっています。65歳以上では、ご飯や薬、肉、パン、麺類、コンニャクなどが原因として報告されています」(東京消防庁指導広報部生活安全課 生活安全係主任 消防司令補 菱山正樹氏)。

▼誤嚥による窒息事故の予防法と対処法
窒息の原因となった食物はいずれも特別なものではなく、日常的に口にするものばかり。つまり、餅など特定の食品を避けるのではなく、誤嚥を起こさないような食べ方をすることが、何よりの予防策だといえる。

東京消防庁では「食物は小さく切ること」「ゆっくりとよく噛んで食べること」「家族と一緒に食べること」という3点を予防策として掲げている。

前者の2項目については、低下した嚥下能力をフォローにするための策である。食物が小さくなるほど、咽頭などに引っかかる可能性は減るだけでなく、よく噛むことで唾液が分泌され、食物の流れがスムーズになる。

3番目については、家族など誰かが一緒に食事のときにいれば、もしも咽喉に詰まった場合でもすぐに気付いて対処することができる。

東京消防庁では、食物を咽喉に詰まらせて搬送された傷病者の初診時に関する統計を取っているが、実に半数以上が生命の危機にさらされた状態で搬送されている。

「事故から時間が経つほど死に至る危険性が増す傾向にあり、心臓が停止している場合は3分経過すると死亡率が5割以上に達します。事故直後に適切な処置が取られることで生命が助かるケースもありますから、まずは応急処置を施してください」(東京消防庁救急部救急指導課 課長補佐兼救急普及係長 消防司令 岩崎隆氏)。

窒息時の応急処置としては、咳などにより自力で食物を吐き出せる状態なら、まずは咳を促すようにしよう。それができなければ、傷病者を横に寝かせて顔を自分の方に向け、足で傷病者の胸部を支えながら、肩甲骨の間のあたりを4~5回叩く『背部叩打法』を行う。咽喉の奥に詰まっている食物が見えていれば、口に指を入れて掻き出すようにするが、清潔なガーゼ等があればそれで指を覆うとよい。

応急処置の知識はあっても、いざ目の前で窒息した人を見ると、冷静に対応できなくなることは十分に考えられる。呼吸停止など危険な状態にある場合や、応急処置ができない場合には、すぐに119番通報すること。「119番では、救急隊員が到着するまでの間の対処法をお伝えしていますから、それを聞きながら冷静に対処してください」(岩崎氏)。

▼酒席が増える年末年始は若い世代も要注意
冒頭の統計結果には出てこなかったが、急性アルコール中毒に伴う窒息事故というのも発生している。この場合は嘔吐物や傷病者自身の舌が咽喉に詰まるので、傷病者は仰向けではなく、『回復体位』と呼ばれる寝かせ方が望ましい。

回復体位にするには、まず寝ている傷病者の横に座り、手前にある傷病者の腕を開き、肘を約90度の角度にする。続いて、反対側の肩と腰を持って体を起こし、自分の方に顔と体の正面が向くようにする。体の上側の腕は曲げて、手を傷病者の顔側に引き寄せ、傷病者のあごの下に入るようにする。傷病者の頭は後方にそらし、口を下に向けて気道を確保する。さらに、体の上側にある足を約90度に曲げて傷病者の腹側に引き寄せ、体を安定させる。

急性アルコール中毒の場合は体温が低下するので、回復体位の状態にしてから、毛布などをかけて体を温めるとよい。また、口の中に嘔吐物があれば、掻き出してあげること。そして、救急車の到着までは傷病者から目を離さないようにすることが大切だ。

▼本当に救急車を必要とする人たちのために
救急車の出動回数は全国的に年々増加している。東京消防庁管内における平成16年中の救急出動件数は約68万件、1日の平均は1853件に上り、約47秒に1回出動していることになる。出動から現場到着までの時間は平均して6分18秒だが、出動回数の増加や交通渋滞などの理由によって、この5年間で1分間近く、到着までの時間が延びているという。

急性アルコール中毒による窒息事故は、食物による窒息事故と違って、確実に予防することができる。もしも急性アルコール中毒者が出た場合は生命の危険があることから、救急車の出動を要請するほかないが、お酒の飲み方さえ気を付けていれば、過度の飲酒が原因の窒息事故は起こりようがない。

年末年始は急性アルコール中毒による救急車の出動要請が増える。しかし、救急車は本来、ケガや病気などで緊急に病院に搬送されるべき人たちのために存在する。先ほど掲出した呼吸停止後の経過時間と死亡率の関係をあらためて参照してほしい。

本当に救急車を必要とする傷病者のもとへ一刻も早く駆け付けられるように、一人ひとりが自覚して節度ある飲酒を徹底するよう心掛ける必要があるだろう。

▼異物を飲み込む誤飲は乳幼児や子供に多い
食物を気管等に詰まらせる「誤嚥」とよく似た言葉に「誤飲」がある。これは食物以外の、本来口にすべきではないものを飲みこむことを指し、特に5歳以下の乳幼児に多い。

もちろん、食物以外のものを誤って飲み込んだ結果、咽喉や気道に詰まって窒息事故を引き起こすこともある。「救急車の出動要請があった事例としては、タバコや薬剤、ビー玉、硬貨、洗剤、電池などがありますが、最多はタバコです」(前出の村越氏)。

乳幼児は目に付いたものをなんでも口に入れるものだと思って、飲み込みそうなものや咽喉に詰まらせそうなものは、手の届かないところに片付けてしまうのが一番の予防策だ。もし、異物を飲み込んだ場合は、飲み込んだものによって、水を飲ませるとか、無理に吐かせないなどの対処法が異なるので注意しよう。

また、アメ玉は高齢者にとっての餅と同じで、口にしても問題ない食物だが、乳幼児の場合はひょんなことから咽喉に詰まらせる可能性がある。特に、気道に近いサイズのアメ玉は詰まらせやすいので、食べ終わるまで大人がそばで見ている方がよい。

様々な窒息事故の事例を見てきたが、まずは事故が起こらないように予防に励むことが大切だ。特に、餅の誤嚥は正月のおめでたい雰囲気を一変させてしまうだけに、家族全員で予防に取り組むのが望ましい。

しかし、万が一、窒息事故が起きた場合には冷静に状況を見極めて、応急処置を施す必要がある。応急処置については、東京消防庁をはじめ、各自治体の消防関係機関が講習会などを開催しているので、参加するのもいいだろう。

また、それらの機関のホームページでも写真やイラスト付きで解説しているので、餅を食べる前にぜひ一度チェックしてほしい。

(出典:MedWave) </font></span>