乳がん転移・再発例の症例調査、半数近くが「ガイドライン守らず」 | 健康管理・増進、病気予防、抗加齢(若返り)、長寿、豊かさを探求

乳がん転移・再発例の症例調査、半数近くが「ガイドライン守らず」

日本の医療はEBM(科学的な根拠に基づく医療)ではなく、
医師個人の経験が優先される医療が行われていると指摘され続けてきました。

乳ガン治療でも同様だったようです。

日本は国民皆保険で守られていると思ったら過剰期待です。
よい医療は私達患者側が真剣に求めていかないと得られにくいようです。

ガン最大の原因は、<A href="http://plaza.rakuten.co.jp/wellness21jp/4016 ">戦後の間違った栄養教育</A>に起因した間違った食生活です。
何事も予防に勝る治療なしで、ガン予防はむずかしくないと感じています。

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「わが国の医療機関では、乳癌治療において標準的でない治療が多数行われており、患者が被害を受けている事例も含まれる」。6月10日に開催された第13回日本乳癌学会総会で、国立がんセンター東病院化学療法科の向井博文氏らは、こんな調査結果を発表した、向井氏は、「標準的治療を全国的に教育・普及していくことが大切」としている。

調査対象は、2003年2月から2005年1月に他院で乳癌治療を受けた後、国立がんセンター東病院に紹介された転移・再発の患者78人。専門医2人が、他院からの紹介状と自院の患者カルテから治療内容を4段階で評価した。

乳癌に関しては、毎年、開催される国際学会で標準的治療のコンセンサスが決められる。国内でも標準的治療に関する議論が比較的よく行われている領域だ。標準的治療と考えられるかどうかという観点から、A評価「きわめて標準的でエビデンスにのっとった治療」、B評価「標準として許容範囲内の治療」、C評価「標準よりかなり外れる治療」、D評価「害をもたらす可能性がある治療」――に分類した。2人の評価が異なる場合は、両者の協議によって評価を決めた。

結果は、A評価の治療が行われた患者が4人(5%)、B評価が30人(38%)、C評価が17人(22%)、D評価が18人(23%)、評価不能が9人(12%)となった。標準から外れていると考えられるC評価とD評価が、合計で35人(45%)もあった。

D評価「害をもたらす可能性がある治療」の例としては、
(1)ホルモン非感受性例にホルモン療法を施行(14人)
(2)病勢が増悪しているのに同じ薬剤を継続
(3)転移性肝腫瘍にラジオ波による焼却術を施行
などがあった。

また、C評価「標準よりかなり外れる治療」と認められるものとして、
(1)免疫染色法でHER2遺伝子が+2グレードの陽性となった場合、Fish法(蛍光染色法による遺伝子検査)で陽性を確認すべきところを、確認せずにトラスツズマブを投与
(2)遠隔転移巣のある初発乳癌患者に乳房切除術を施行
(3)脳転移に対して放射線治療ではなく、抗がん剤治療を施行
などが見られた。
 
この調査は、他院から同病院に紹介されてきた患者に、しばしば標準的でない治療が施されていることがあるため、その実態を確認するために実施された。向井氏は、あくまで前医からの紹介状を基に判断しているので、
(1)紹介元のカルテを直接閲覧しているわけではない
(2)臨床試験として標準外の治療が行われたかどうかは確認していない
(3)患者の希望や個々の細かな状況は把握できない
などの調査手法の限界を示しつつも、「乳癌転移・再発例に対して、必ずしもガイドラインに則った治療が多数行われているわけではない現状が確認された。標準的治療を全国的に教育・普及していくことが大切だ」と語る。

カナダにおけるニコール・エベール-クロトー(Nicole Hebert-Croteau)らの研究(Journal of Clinical Oncology, Vol22,No18,2004)では、1541人の乳癌患者を対象にした調査において、標準的治療が行われなかった場合に死亡率が高まるという結果が出ている。病期や悪性度などから3段階のリスクに分類。低リスク患者では死亡率に差がなかったが、標準的治療を受けなかった場合、中リスク患者では死亡率が2.3倍、高リスク患者では死亡率が1.35倍高くなった。

癌診療においては、昨年9月、厚生労働大臣によって「がん医療水準均てん化推進に関する検討会」が設置され、今年4月には、「がん医療水準の均てん化に向けて」と題する報告書がまとめられた。「均てん化」とは、全国どこでも質の高いがん治療を受けられるようにすることを意味するが、病院、地域により診療内容や治療成績に格差があることが問題視されたことから、検討会により対策が練られたもの。

2004年6月には、日本乳癌学会による「乳癌診療ガイドライン1:薬物療法」が発刊されたが、乳癌においても診療の均てん化が大きな課題であることを、本調査が明らかにしたといえる。向井氏は、同ガイドライン作成にも参加したが、今年度中に予定されている改訂において、「さらに利用されやすいものとしていくことが大切だ」と指摘する。

(出典:MedWave)