高コレステロール過剰治療の温床に | 健康管理・増進、病気予防、抗加齢(若返り)、長寿、豊かさを探求

高コレステロール過剰治療の温床に

医療事情、健康事情にくわしい私達は、すでに知っていたことです。
週刊誌が特集を組んで批判してきたことなどが見直し機運の発端かも
知れません。
もともと高脂血症の診断基準は心臓病が死因1位のアメリカがベースと
なっていたようで、少し前の見直しの時に数値を高くしようとしましたが、
患者が減り、売上が下がることから日本最大の献金をしている
利益誘導圧力団体が圧力をかけたようで、変わりませんでした。

総コレステロール値よりも悪玉コレステロール値の方が重要ですが、
悪玉コレステロールも酸化されなければ動脈硬化などの悪さは
しないそうです。
しかし、<a href="http://plaza.rakuten.co.jp/wellness21jp/diary/200406100000/">高コレステロール低年齢化</a>が進んでいることは気がかりです。

今回の数値に変わったら相当な医療費削減になるので、下げたくない
利益誘導圧力団体との攻防が見ものです。
厚生労働省の手腕に期待したいものです。

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◆コレステロールはやや高めの方が長生きであることを示すデータが相次ぎ、診断基準の見直しを求める声が高まっている。
▼高コレステロール過剰治療の温床に
「コレステロールが高い」と言われ、健康に不安を抱く人は多い。成人の4分の1以上、中高年女性に限ると半数以上が高コレステロール血症とされ、患者は2000万~3000万人とみられる。

高コレステロールが問題なのは心筋梗塞(こうそく)などが起きやすいとされるからで、日本動脈硬化学会は総コレステロール値220以上の場合を診断基準としている。だが昨年、大阪府守口市で住民約1万6000人を5年間にわたって調べた結果、コレステロールの高い人の方が脳卒中などが少なく、死亡率が低いと報告された。福井市や大阪府八尾市などでも同様の調査がある。

同学会は、診断基準の目的は、心筋梗塞などになる可能性がある人の「スクリーニング」(選別検査)だと説明している。だが、実際に心筋梗塞を発症するのは年間1000人あたり1人程度とされ、中でも女性の発症率は、男性の半分以下と低い。それにもかかわらず、中高年女性の半数以上を「異常」と判定する現行の検査は、あまりに大雑把ではないのか。むしろ余分な精密検査を強いるうえ、多くの人に健康への不安感を与える害が大きい。薬物療法を受けている患者の3分の2程度は女性とされ、「多くの中高年女性に必要性の疑わしい治療が行われている」と指摘される。

東海大医学部の大櫛(おおぐし)陽一教授は「動脈硬化学会の基準値を超えるコレステロール値の患者に、薬物治療をせずに心筋梗塞を起こしたら、『責任を問われるのではないか』という強迫観念が医師に浸透し、過剰な治療につながっている」と分析する。

日本動脈硬化学会とは別に、日本人間ドック学会は、閉経後の女性の場合は総コレステロール値240以上を高コレステロールとする診断基準を公表している。日本総合健診医学会でも昨年、大櫛教授らが、中高年の場合は男性で260台、女性なら280台とする新たな基準値を提唱した。その場合、高コレステロールと診断される人は、全体の5%程度に絞られる。

▼医学界でも、現行の診断基準へ異論が高まってきた。
コレステロールが高いうえ高血圧、糖尿病、喫煙など心筋梗塞の危険因子と呼ばれる要素をいくつも併せ持つ場合や、心筋梗塞の病歴がある人など治療が必要な場合もある。コレステロール値を基にした画一的な治療から、男女差や年齢を考慮し、心筋梗塞の恐れの高い人に絞って治療をするための診断基準に改める必要がある。

(出典:読売新聞)