食塩の摂り過ぎはやっぱり危険だった | 健康管理・増進、病気予防、抗加齢(若返り)、長寿、豊かさを探求

食塩の摂り過ぎはやっぱり危険だった

日本人にとって最高の健康・長寿食は伝統的日本食です。
脂質の比率が適度で、カロリーも適度、発酵食品、野菜の量も適度です。
欠点のひとつが食塩過多です。
食事が欧米化して生活習慣病が激増、食塩が減ったとはいえ、虚血性脳卒中の
危険因子としての量は依然として超えています。

私はかなり調味料を厳選、使用量も思い切り少なくしています。
食塩は工業用に作られたもので、食用には適していませんので、
未精製のものを選んでいます。
醤油は、刺身にはほんの少し、納豆には入れないなどですが、何一つ不満は
感じません。

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55歳以上の人にとって、1日10g以上の食塩摂取は、虚血性脳卒中の危険因子であることが分かったという。脳卒中の予防のひとつとして「食塩を控えて」とよくいわれるが、その目安が明らかになったわけだ。脳卒中の発生率あるいはその危険因子を探索しているコホート試験のNorthern Manhattan Study(注)の成果だった。

脳卒中といえば、長い間、日本人の死亡原因のトップだった。今でこそ死亡原因の第3位だが、総患者数は約137万人(男性が67万人、女性が70万人)で、高血圧性疾患約699万人、歯および歯の支持組織の疾患約487万人、糖尿病約228万人に次ぐ(患者調査、2002年)。現在、死亡原因の1位である悪性新生物の約128万人より多く、依然として、日本人の代表的な疾患であることに変わりない。

その脳卒中と食塩の危険な関係を明らかにした研究は、日本でも少なくない。たとえば「日本における栄養摂取と生活習慣病との相関分析」(東京都立衛生研究所年報、52巻、293~298、2001年)によると、死因と栄養指標との相関分析の結果、脳血管疾患と食塩の間に強い相関が得られている。脳卒中の予防として「食塩を控えて」といわれる根拠のひとつなのだ。

そこで「1日10g以上の食塩摂取」という目安を日本に当てはめるとどうなるのか調べてみた。

最近「日本人の食事摂取基準(2005年版)」が発表された。これは、2005年度から2009年度の5年間使用する国の指針となる。今回は、生活習慣病予防に重点をおき、いくつかの栄養素について新たな指標である「目標量」が設定された。食塩もその一つで、成人男性は10g、成人女性は8gとされた。

目標値では、なんとかクリアしていることになる。では、実際の摂取量ではどうか。
国民栄養調査(2002年)をみて愕然とした。20歳以上の年齢階層すべてで、11g/日を超えていたのだ。Northern Manhattan Studyの対象に近い50代では、12.5g/日だった。それ以上の年齢層でも軒並み高かったのだ。50歳代、60歳代、70歳代に目を向けると、女性が11.9、11.9、11.0で、男性が13.3、13.8、12.2と、各年齢層で男性の方が高かった。

Northern Manhattan Studyの成果をそのまま当てはめるなら、日本では虚血性脳卒中の危険因子を抱えている人はかなりの数に上ることが予想される。日本人の食事摂取基準で設定された「目標量」は、できるだけ早い時期にクリアしなけらばならない値、ということになる。

(注)Northern Manhattan Study
このコホート研究は、1993年から登録が始まった55歳以上の地域住民を対象とした前向きの研究で、2001年までに3298人の登録があった(脳卒中の既往例は除く)。平均年齢は69±10歳。女性の比率が63%と高く、また、白人21%、黒人25%、ラテン・アメリカ系54%という割合になっている。教育面では、54%はハイスクールを卒業していなかった。1997年からは毎年フォローアップスタディが進んでいる。

(出典:MedWave)