ほっと一息だけじゃない、コーヒーの実力 料理の消臭にも活躍 | 健康管理・増進、病気予防、抗加齢(若返り)、長寿、豊かさを探求

ほっと一息だけじゃない、コーヒーの実力 料理の消臭にも活躍

コーヒーの効能が次々と見つかっているそうです。
飲み過ぎには注意して味わいましょう。

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▼リラックス効果以外にも注目が集まっている
仕事で煮詰まったときや、ほっと1息入れたいときの心強い友の代表格はコーヒーだろう。かつて体に毒といったマイナスイメージもあったが、最近は活性酸素を抑制する働きや糖尿病の予防効果などに注目が集まっている。飲むだけでなく料理にも使えるコーヒーの応用範囲は着実に広がっているようだ。

朝7時。東京・品川駅構内のお店JR東海品川駅店には、通勤前のビジネスマンやOLの姿が目立つ。男性には、ドリップコーヒー、女性にはエスプレッソにミルクやチョコレートを入れたものなどに人気が集まっている。

エスプレッソは豆に高圧をかけて短時間でコーヒーを抽出するため、濃くて香りや苦みが強い。ミルクやチョコレートで苦みを和らげつつエスプレッソ特有の香りを味わおうというわけだ。マーケティング部の浦沢美綾さんによれば、最近は豆乳を使ったミルクを使う女性が増えている。

▼仕事へ切り替え
浦沢さんは「一日に何回も利用する人もいます。朝と昼では来店の目的も違うこともあるようです」と話す。実際、コーヒー店をよく利用する女性(25)は「朝は仕事モードへの切り替え、昼は仕事で煮詰まった気持ちをほぐすために飲みに行く」と言う。

コーヒーは以前、体によくないものと考えられていた。しかし、ここ数年の研究で体に良い効果をもたらすことがわかってきて、その良さを取り入れた方がいいという方向に変わっている。

コーヒーの成分でよく知られるのがカフェイン。覚醒(かくせい)作用が有名だが、利尿効果も期待できる。カフェインには、血管を拡張させて血液の循環を高める働きがある。腎臓内の血流がよくなると、腎臓の動きが活発になり尿が促される。

さらにここ2、3年、注目されてきたのが血糖値を下げる働きだ。カフェインが血糖値を下げるインスリンの分泌をもたらすという。遺伝子の研究をしている滋賀医科大学の旦部幸博さんは「糖尿病に効果がある」と話す。

クロロゲン酸もコーヒーの成分として重要だろう。調理学が専門の女子栄養大学の高橋敦子教授によると、クロロゲン酸には体内の酸化の原因になる活性酸素を抑制する働きがあり、がんの予防などにも効果があるといわれる。

▼がん軽減の調査も
コーヒーががんの危険性を軽減することについては、東北大学の辻1郎教授(公衆衛生学)と大学院生の島津太一さんが先月開かれた日本疫学会で調査結果を発表した。それによると約6万1000人を追跡調査したところ、コーヒーを1日1杯以上飲む人は全く飲まない人に比べ、肝臓がんになる危険性が6割程度だったという。

コーヒーは飲み物の顔のほか、食べ物への応用が利くという性格も持つ。日本インスタントコーヒー協会(東京・千代田)のインストラクターで管理栄養士の塚原美恵子さんに、調理への利用法を教えてもらった。

塚原さんはまず、コーヒーの持つ消臭効果に着目。レバーや青魚のにおい消しに使えると話す。

例えばイワシやサンマの煮物をつくるとき、砂糖や酒、水のほか、インスタントコーヒーを大さじ2杯くらい入れる。すると臭みがとれるという。レバーの場合、「インスタントコーヒーや牛乳などでつくった液に、15~30分程度つけるのがいい」(塚原さん)。

また、「豆腐とコーヒーの相性は抜群」と塚原さん。豆腐をババロア風にして、コーヒーや砂糖などで作ったタレをかけるのもよい。

▼飲み過ぎには注意
いくら体にいいとはいえ飲み過ぎはよくない。「コーヒーは嗜好(しこう)品。薬のつもりで飲む必要はない。また、効果を得られるのもケース・バイ・ケースで、飲む人によっては逆効果になることもある」(滋賀医科大の旦部さん)。また、金沢大学で「コーヒー学」講座を開いている広瀬幸雄教授は「新しいコーヒー豆を使った方が効果が上がる」と指摘する。

(出典:日経プラスワン)