ムスコが不登校になってから、しばらくのこと。

ワタシがムスコに話しかけると、ムスコは無言でワタシを睨みつけることが多くなりました

 

「話しかけるな」

「うっとおしい」

「あっちへ行け」

 

全身でワタシを拒絶している様子は、ずっと昔に読んだ「積木くずし」の主人公のようでした。

主人公:由香里は、芸能人の娘であることから人間関係のもつれが生じて非行に走ります。

 

ムスコも、ひとつ間違えば、非行に走っていたかもしれません。

主人公:由香里が、両親に「自分の方を向いてほしい」「愛がほしい」と、思っていたように、ワタシを睨みつけることで自分を受け入れてほしかったのではないかと、今は思います。

 

昨日、ムスコが「ムスメ(妹)を贔屓している」と、怒ることがありました。

小さいころから、妹ばかりがワタシに愛されていると思っていたことも、不登校の時に話してくれました。

そんなムスコの気持ちを聞いて、気が付けなかった自分が酷く情けなく、ごめんなさいと謝ったことを思い出しました。

 

だから、

「ねえ、ワタシがどれだけムスコの事を大好きか知らんやろ?」

と、言ってみました。

 

「何言ってんの??」

と、照れくささでアウアウ言ってましたが、ちょっと嬉しそうなムスコ。

どれだけ大きくなっても、子どもに対して愛情はストレートに伝えなければならないな、と、改めて思いました。

積木は決して、崩してはいけない。