このページは以前 「回想録・手術翌日」

として一瞬投稿したのですが、

誤って削除してしまったものです。

再度思い出しながら

記しました。

 

記事の時間の前後をお許しください。


33) 手術当日の続きの回想で

術後退院までの備忘録です。

 

 

 

手術翌日のこと・・・・・

 

 

 

看護師さんの朝の回診

朝ごはんの後

 

回診の先生方がいらっしゃいました。

 

 

主治医先生は

今日は他の病院へ応援診療のため

別の先生がいらっしゃるとのこと。

初めての先生お二人と

インターン(?)の先生お二人

 

入ってきて一人の先生が

 

「あれ、、、えっと、、、大丈、、、

座って、、、大丈夫ですか?」

 

 

実はその時点で

例の一人用ソファーを窓の前に移して

部屋備え付けの小さな丸テーブルを脇において

おひとり様お気に入りスペースをつくって

食後のコーヒー飲みながら

文庫本読んでいました。

 
 
「ベッドに寝ちゃうと
 起き上がる時痛くてやなんで

 座っている方が立ち上がるの

 なんだかんだ楽なんです。

 トイレ行ったりとか・・・・

 体動かす時以外はほぼ大丈夫。

 『ず~~~~ん』ってな

 厚めの鉄板が胸に貼りついている感じの

 違和感のみなんで。」

 

先生

「OKです、全然それでいいです。???」

 

お互いあれ~みたいな感じだったけど

いいんならいいや。

 

傷の状態も問題なし。

痛み止めの薬も処方はされているので

必要なら言って下さいとのこと。

 

了解です。

 

「それでは」と言って部屋を出ていかれました。

 

 

 

 

そしたらすぐにまた扉をノックする音

 

多分外で待っていたようですが

また例の『業者さん』が入ってきました。

 

お1人は初日からの方ですが

もう一人は手術の立ち会いを

していただいた方とは違う方です。

 

術後のチェックに来たとのこと。

 

初日から来ている方が

また『何やら機械』とパソコンとプリンター
それとケーブルの先の
厚めのしゃもじのようなもの
センサー端末だそうです。
 
用意が終わって

少しの時間皆静かにしていましたが、

『業者さん』お二人がウンウン頷いて

「大丈夫ですね。」とお二人で。

 

今日来た新しい方が

「全てOKです。3誘導全て・・・。」

 

業者さん達もこれで今回の手術に関しては

終了だなと言う感じになっていました。

 

プリンターでデータを出力する間に

 

私の仕事の内容から約1か月様子をみてと

先生から言われたのですが

そのくらいでいいですよねと私が言ったら

 

新しい方が

「あ~言ってもらって良かった。

今度は何か重いもの持ち上げてもらって

もう一度その時の心電図確認しますから。」

と。

 

つまり物を持った時の筋肉の電気刺激を

機械が心臓の刺激として捉えてしまって

波形がノイズを含んだ形になってしまい

誤作動を起こすことになるかもと。

 

 

 

さて。。。。。

 

 

重いもの。。。。。?

 

 

今日来た方が

 

この引き出しボックスなんかは?

この冷蔵庫(腰程の高さの)良いんじゃない?

このクローゼット(背丈ほど)どうかな?

 

・・・・・・

・・・・・・

・・・・・・

 

(ちょっと待って~な!)

 

そういうこと一か月は

やっちゃだめとの指示だし、

昨日切り刻んだばかりだし、

体動かすと痛いし!!!

冷蔵庫抱えたら

傷のとこに当たるし!

 

 

なんか今日の『業者さん』は昨日までの

方とちょっと違う感じ。

 

先生は今日はいない日。

 

別の先生に聞いたとしても

他の先生の患者だとしたら

絶対やめてと言うはず。

 

(冷蔵庫もクローゼットもボックスも

 私は遠慮いたします。)

 

で、

 

見てみたら自分の寝てるベット

 

上下の柵が手で持てるようにグリップが

ついている。

介護ベッドなのでそれなりの重さはある。

 

これを両手で持ち上げるのであれば

重さもあり丁度よいのでは?

と私が言ったら、

 

機械を操作している初日からいる方が

 

「そうしてください。それにしましょう。」と

 

ずっと何も言わずにいたのですが

間髪入れず私の方に体まで向けて返事してきた。

 

お二人の間でちょっと上下関係が

あるような雰囲気です。

 

とのことで

頭側のベッドの足を軸にして

足側の柵をもって

30度ぐらい(胸のあたり)まで

「よっこいしょ」と持ち上げたのですが

 

初日からいる方が

数秒で

「OKです!大丈夫です!下ろしてください!」

とちょっと慌てて言ってくる。

 

そりゃそうですよね。

いくら計測とはいえ

手術翌日に重いもの持ち上げて

傷口開いてなんてことになっては

まずいでしょうって

 
 

実は

変なことになったら面倒なので

ほぼ右手だけで適当に持ち上げただけ。

全力出せば45度ぐらい(頭の高さぐらい)まで

持ち上げることは簡単だけど

そんなことして傷開いたらバカらしいんで

 

適当に。。。。。

 

それに今になって

やってダメだとして何か方策があるんかな?

 

だから それなりに。。。。

 

 

 

 

 

 

ここまでのやり取りで

 

昨日までの手術立ち合いの方は

機械メーカーの施術担当の方

 

今日初めての方は

機械メーカーの営業もしくはチェックだけの方

 

そして3日間連続でいらっしゃられた方は

メーカーと病院の間に立つコーディネイトの方

 

のような印象です。

 

 

 

昨日までいた方はスクリーニングも手術も

手慣れた感じでこなしてきたので、もしかして

なんらかの医療関係者なのかなと。

 

今日の新しい方も自分のお仕事として

頑張っていたと思うが

ちょっと張り切りすぎかな?

 

でも何とかしようとしている。

 

ありがとうございます。

 

 

とにかく術後のデバイスチェック 

OKで終わりました。

 

 

 

 

 

 

 

この後から退院(計8日間の入院)まで

レントゲンとか血液検査とか

なんだかんだの検査はほぼ毎日ありましたが

 

とにかく膨大な暇な時間だけが

目の前にありました。

 

ほぼすべての時間を

このお気に入り一人用ソファーで

コーヒー飲みながら過ごしました。

 

コーヒー飲むのだけが楽しみのような毎日で

日に最低5~6杯は飲んでいました。

 

退院の前日

持ってきていた約600ページの

文庫本を読み終えました。

 

 

 

 

ちなみに読んでいたのは「石黒耀」の

震災三部作の第二部。

 

フィクションとはいえ、

参考文献の膨大さと情報の取材力。

 

地学・地理学・地震予知学・物理学は勿論、

政治学・経済学・行政論・外交論

考古学・歴史学・宗教学・神話論・民俗学

果ては方言学まで

 

それらを基にした地政学的物語の展開は

あまりにも壮大で多岐にわたり

繰り返し震災に見舞われる

今の日本に照らし合わせて

真実味あふれるもの。

 

思わず引き込まれてしまう作家でした。

 

この方内科のお医者さんだとか。

お医者さん業しながら

畑違いのこんなにいっぱいの情報を

いつ集めてるのと思ってしまう。

すごいです。

 

 

 

 

 

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仕事も順調に元の勘を取り返しつつあり

手術の傷もいえた今

第三部を時間がある時に

ゆっくりと読んでいます。

 

第三部も約600ページ

そうそう読み切れない

 

今までの人生の中で

あんなに時間があると感じたのって

あの入院の時

・・・・・・

だけだったかもしれない・・・・・

 

 

**************

 

 

 

 

 

決してウン万円の特別室ではありません。

 

 

差額7000円の個室 (シャワールーム付)

この写真の右側にトイレと洗面台

左上の壁にでっかい壁掛けテレビ

 

ホテルだったら十分ツインルーム

この病院の個室は全てこの仕様

 

ちなみに四人部屋でも

備品代で1100円かかるし

テレビはさらにカード買わないと見れない

 

この部屋は全部こみこみ

実質5500円ぐらい

 

窓際に

例の持ち上げ3点セットと

おひとり様ソファー

 

 

 

 

以前の職では年の半分は出張に出ていて

日本各地のビジネスホテルに泊まっていたが

どのホテルよりもお得で気持ち良い!

 

建て替えられたのが数年前

一応地元の国立大学の附属病院です。

 

 

でも外来棟はめっちゃ昭和

 

「エキスポ’70 大阪万博」

・・・・・・

のころの感じです。

・・・・・・

・・・・・・

・・・・・・

若い方は知らないですね