年が明けて5日

術後の初出勤を無事迎えました。

先月25日にも会社へは出向いたのですが

午後の大掃除のみ参加しただけなので

5日が実質初日。

 

年始の挨拶の後に仕事が始まりました。

 

会社の皆さんには

 

「これは出来るけど、これは出来ない」

 

という状態では戸惑われると思うんで

完全に今までの仕事が出来る状態で

出社しますとお伝えしていたのですが

実際やってみないと正直わからない。

 

S-ICDが肉体労働とどこまで

折り合いがつくのか

とにかくやってみないと。

 

結論から申し上げますと

先生もおっしゃられたように

デバイスの問題は

左脇胸の違和感を気にしなければ

ほぼ大丈夫といったところです。

 

しかし仕事柄としての側面が・・・・・

 

いくつかの仕事内容があるのですが

まずはどうせなら扱う材料の中でも

一番厄介なものからやることにしました。

 

当然本日からプロテクター始動。

 

実は私の勤務する会社は木製品の製造業。

いろいろな工程がありますが

その中で今の私が担当するラインは

切り出されて山の製材所で

ある程度の厚みと長さに揃えられた

『荒材』

と言われる大元の材料から

デザイン加工に廻す前の寸法の材料へ

加工してゆく工程を担当しています。

いわゆる『木取り』と言われる工程で

天然木の反りとか目地の雰囲気とか

色合いとか節とかを見極めながら

デザイン加工に沿う材料を調達する。


 

扱う材料の中では一番重くて硬い

『ビーチ(ブナ類)』の木取りを

やってしまうことにしました。

これが出来ればそれ以外の

ポプラとかホワイトアッシュとか

栂(ツガ)と樺(カバ)などは

なんてことはない。

 

長さ約4メートル

厚み約5センチ

幅約30センチ

重さは多分70キロ以上

横4列で

胸のあたりまで積みあがっている。

 

まず使える部分の見極めのために表裏の確認。

当然裏はひっくり返さないとわからない。

平積みしてある奥側を手前に持ち上げる感じで

ひっくり返す。

その時手前にずり落ちないように

体で支えるので当然胸に当たる。

プロテクターしてて良かった。

 

その材料を電気のこぎりで切るため

下におろすのだが

脇に抱えるようにして下ろさないと

重いので落としてしまう。

右で抱えられる場合は良いが

左でなくてはならない時もある。

やはりプロテクターが必要。

 

でもここまで出来てしまえば

後は電ノコで分割されるので

大したことはない。

 

しかしそう思って油断していたら

切った材料をいつも両脇に抱えて

移動用の台車に乗せるので

思わず左にも抱えてしまい

やはりプロテクターがあって良かった。

 

また高さ1メーター程のボックス型の台車

の上に材料をのせて移動させるのだが

載せる重量は100キロは軽く超える

材料を台車に固定する訳ではないので

材料だけを押すとずり落ちてしまうので

両手で台車を押しつつ

胸で材料を支えながら押す。

やはりプロテクターは必要。

 

 

午後から第二工場で人が足りないとのことで

応援に向かう。

 

こちらでは”中子”と言われる製品の骨組みの

組み立てをしているのだが

その材料を作業台に持ち上げるときも

一枚一枚持ち上げるのは面倒なので

6~7枚の平板を抱えるのだが

やはり脇の下に思わず当たる。

プロテクターなかったらデバイスに直接

当たってるかもしれない。

 
 
今までは当たり前すぎて
全く気にしていなかったことだが

 

作業している最中に

何の気なしに当たったり

結構体を使って材料支えたり

はずみでぶつけたり

左脇の下で挟んだり。

 

プロテクターはそれなりに功を奏していたが

この”ごつさ”がなんとも・・・・・・

 

会社から支給される

作業服の下に付けていると

体の動きが鈍くなる。

工場長に、支給の作業服を

脱いでの仕事の許可をいただいた。

 

やはり”ごつさ”の改良は必要です。

まだ今は冬なのでよいが

夏は暑くて辛いかもしれない。

 

 

 

土曜までの4日間で

木取り、デザイン加工、組立、仕上げ

ほぼすべての工程を廻ってみたが

デバイスの影響はほぼ無いことが

わかったので一安心したところです。

 

ただ、とにかくぶつけてデバイス壊しました

ということだけは避けなくてはならないので

今後も注意しなくてはと。

 

 

 

ただ一月間のブランクはちょっと大きかった。

 

デバイスがどうこうではなく

毎日何か忘れ物をしてしまう。

 

初日は必需品のメジャーと弁当の箸

次の日は作業の時使う眼鏡

次の日は3時の休み時間になめる飴

ーーー飴なめないと調子が出ない。

土曜日は出勤途中に飲むコーヒーを入れる

蓋つきカップの蓋を閉め忘れて

全部カバンの中にこぼしてしまい

車の助手席の床もコーヒーだらけ。

出がけに大騒動となってしまった。

 

妻からは

「まったく締まりがないんだから!」

とお叱りの一言

 

・・・・・・・すんません。。。

 

まだまだ本調子ではない。

とにかく早く勘を取り戻さないといけないなと。

 

・・・・・・

・・・・・・

・・・・・・

 

でもこの4日間で

作業をしながら思ったこと。

 

 

 

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とにかく仕事に戻れたことがうれしい。

とにかく今はそれだけでうれしい。

 

まだまだ注意が必要だけど

今のところ物理的な傷さえ注意すれば

仕事に対してはデバイスの影響は

ほぼないと言ってよい。

 

色々な方の助けがなかったら

決してここまでたどり着けなかった。

感謝しかありません。

ほんとうにありがたいことです。

 

 

どんなかたちでも

とにかく仕事を全うしたい。

 

今私が出来ることはそれだけです。

 

 

 

 

連休中の諏訪湖

とても穏やかな天気。

でも湖面は氷

夏は大活躍の

スワンボートとソフトクリーム坊やが

静かに春を待っています。