ヴュルツブルクの次の寄港地は、バンベルク。
この街の旧市街も世界遺産に登録されている。
が、朝起きると、私は、風邪の初期症状が出ていた。だるくて、少し悪寒もする。私は、薬は飲まないので、連れに、カモミールティーを持ってきてもらった。私が「バンベルクの観光は行けない」っと言うと、連れも今日は、船内でゆっくりすると言う。
私は「世界遺産だよ、行ってきて!そして写真撮ってきてほしいな」っと言うと、「観光ばかりがクルーズ船の楽しみじゃない」っと答えた。その後、連れは、「サンデッキにいるので、何かあったら連絡して」っと言って、部屋を出ていった。
これは、連れが、部屋のデッキからバンベルクの河岸を撮った写真。
もう少し情報の欲しい方はこちらを参照願いたい。
参照:Trip note
静かな船内で、私はウトウトしていた。時折、お茶を飲むために起きたりしていたが、お茶がなくなってしまった。連れに、お茶を持ってきてもらおうと連絡すると、連れのスマホの音が、部屋で鳴った。
スマホを持っていくのを忘れたらしい・・・。怒る気力もない。
かといって着替えて、自分でお茶を取りに行くほど元気じゃない。スタッフに部屋に持ってきてもらうことにした。
電話に出た男性スタッフに「風邪を引いたみたいで、だるくてお茶をデッキまで取りに行けない。カモミールティーが飲みたいので、持ってきてほしい。」っと頼んだ。男性スタッフは「風邪?薬はあるのか?」などいろいろ聞いてきたけど、私は「大丈夫だから、お茶だけ持ってきて」っとお願いした。
数分後、ノックの音が聞こえた。私は、パジャマのまま対応することにした。病人だしいいか。
すると、笑顔の男性フタッフが立っていて、こう言った。「風邪の時のカモミールティーには、蜂蜜とレモンが必要でしょ?」っとね。彼が持っているトレーには、たくさんのティーパックとレモン、そして蜂蜜の瓶をのっていた。
ありがたい!!私は、丁寧にお礼を言って、それを受け取った。
カモミールティーにレモンを絞って、蜂蜜を入れる。これが、風邪の初期症状によく効くのだ。飲み終えてから、またベットに横になる。私は、すっと眠りにつけた。
コンコンっと部屋をノックする音で、目が覚めた。連れが部屋に戻ってきた。
連れは「具合はどう?」っと体調の様子を聞いてくれたが、「スマホ、忘れてたよ。」っと私は答えた。連れは、「知ってた・・。途中で気がついたんだけど、寝てるの起こすの悪いかなって思ってさ、何かあった?」っ答えた。
スタッフにお茶を持ってきてもらったことを伝えると、連れは、「僕に頼んだら、レモンと蜂蜜は用意できなかったな」っと、スマホを忘れてことを正当化していた。
連れは「僕も一杯、カモミールティーを蜂蜜とレモンを入れていただこうかな?」っと言った。「私の風邪薬なんだけど」っと心の中で私は思ったが、連れも私もこのカモミールティーの飲み方が大好きなのだ。
私は、「私の分も作ってくれたら、飲んでもいいよ」っと伝えた。それを聞いて、連れは、嬉しそうにお茶を作り始めた。
レモンの香りが部屋いっぱいに広がった。
では。