気づいたときには、私たちの「日常」は少しずつ形を変えていました。
自分が看護師でも医療者でもアルコール依存症との家族としての関わりは
全く分からなかった。
笑い声が絶えなかったはずの食卓。いつからか、沈黙と監視、緊張が居座るようになっていたことに気づきます。
言葉をかけるたびに胸がざわついて、何も言わないほうが穏やかに過ごせるような気さえする
そんな感覚に慣れてしまったのは、いつだったでしょう。
アルコール依存症は、ただ飲みすぎるだけの問題ではありません。
それが「家族の関係性」「安心の場所」に、静かに浸食していく病気であること。
本人だけでなく、周りの心までも揺るがすことを、身をもって知りました。
でもその中にも、確かに小さな希望がありました。
初めてカミングアウトした時、ふとした瞬間の友人の優しさ。自分から助けを求める勇気。
どうしようもなくて、現実が苦しくて泣き崩れる私。
心が引き裂かれるようでありながら、どこかで
「きっと大丈夫」と感じる自分もいました。
混乱や葛藤に押しつぶされそうな日々でも、私は諦めませんでした。
情報を探し、支援を受け、つながりを信じて。
壊れてしまった「普通の毎日」ではなく、「新しい関係性」を、ゆっくりと、手探りで築き始めました。
そんな中で自分が変わるべき理由も腑に落ちました。
私のアルコール依存症家族としての15年が詰まった本誰かの
支えになれますように。
クラウドファンディングに挑戦しています。
ご支援、拡散が力になります。ありがとうございます。
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