全国学テには教科テストと共に、「質問紙」というアンケート調査も行われます。
こちらの調査は、テストの点数に比べて注目度が低いのですが、実は興味深いデータが含まれていると思っています。
その中で「地域規模別」のデータも出ているのですが、昨年度実施の結果を見ると、大都市と町村では結構差があるんだなあ、ということが分かります。
ざっと見なので細かな分析をしたわけではありませんが、2点ほどピックアップ。
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「自分には、よいところがあると思いますか」
という質問に対して、「当てはまる」と回答した割合は、
大都市で44.8%、町村で40.4%と、4.4ポイントの差があります。
でも、その後の
「先生は、あなたのよいところを認めてくれていると思いますか」
という質問に対して「当てはまる」と回答した割合は、
大都市で49.3%、町村で51.2%と、町村の方が高いんですね。
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もう一つ興味深かったのは
「今住んでいる地域の行事に参加していますか」
という質問に対して「当てはまる」と回答した割合では、
大都市で19.5%、町村で30.9%と、10ポイント以上の差がついています。
しかし、「地域や社会をよくするために何かしてみたいと思いますか」という質問に対して「当てはまる」と回答した割合は、
大都市で34.0%、町村で33.4%と、ほぼ同じくらいになっています。
地域行事への参加と、地域貢献への意欲には違った要素が関係しているように見えますね。
ここは、コミュニティスクールや地域に開かれた教育課程を標榜する学校や自治体でも、参考になる数値ではないかと思います。