濃密な人間関係に居心地の良さを感じる人もいれば、あまり干渉し合わない方が良いという人もいます。

 

 

 

そして、

都会=不干渉、田舎=過干渉

という2項対立ではなく、都会だけど干渉強め、田舎だけど干渉弱め、という打ち出し方もあるわけです。

 

長野県原村は「田舎だけど干渉弱め」という文化を作り出し、それを求める人たちに居心地の良さを感じさせています。

 

逆に、福井県池田町のように、あえて「田舎かつ干渉強め」という風土をしっかりと出すことで、そういう暮らしを求めている人に訴求するという方法もあるわけです。

 

どちらにしても、色がはっきりすれば移住定住対策も取りやすいですし、入ってくる人たちも覚悟の上で来るので摩擦は少ない都思います。

 

ただ、問題はどんな土地にしても、選択の余地がなくそこに住み続けている人たちが圧倒的多数存在して、その人たちのニーズは多様だということです。

 

誰もが自分の好みに沿って移住ができるわけではないですから、行政としてはなかなか色を出す判断は難しいです。

 

だからこそ、上からの押し付けではなく、住民参加で

 

「私たちのまちをどんなまちにしていきたいのか」

 

ということをあれこれ話し合うことが大切です。

 

そういう住民一人ひとりの思いを可視化していくことが、これからのまちづくりや政治に求められるんだと思います。