JAXA相次ぐ攻撃「縦割り文化裏目に」 機密扱う意識の浸透に課題(24年10月7日 朝日新聞デジタル無料版)

 

記事(御船紗子 佐々木凌 竹野内崇宏)

 

(1)「安全保障や米NASAとのやりとりなどの重要情報流出」

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)へのサイバー攻撃では、山川宏理事長ら幹部のアカウントが乗っ取られたことで、アクセスできる人が限られる安全保障や米航空宇宙局(NASA)とのやりとりなどの重要情報が不正に取得された。

 

リンク     理事長らのアカウントも乗っ取り JAXAへの攻撃、幹部権限標的か

 

(2)

 被害の詳細が明らかになった6月21日、自民党本部で安全保障に関する会合が急きょ開かれた。

 「報道を見て衝撃を受けた。トヨタや防衛省の情報が盗み見られた可能性があるとは、機微中の機微の情報だ」

 議員の一人がJAXAや文部科学省の担当者に対し、そう苦言を呈した。

 

概念図 JAXAの理事長らのアカウント乗っ取りのイメージ

 

 

 

◆流出に自力で気づけず 「他国の信頼損ねる」

 

(3)

 最初に被害がわかった直後の…(以下有料記事)