中国退役軍人らが相次いで台湾密航 国内混乱の兆しか、侵攻の準備か(24年10月1日 産経新聞オンライン無料版)

 

記事(西見 由章)

 

 

写真 漂着した中国人の身柄確保に関わった台湾海巡署の職員ら=9月14日、台湾新北市(同署提供・共同)

 

(1)「台湾に密航する事件が約3カ月間で2件 連休中」

中国国内の混乱の兆しか、はたまた台湾侵攻を見据えた「グレーゾーン作戦」か-。

中国人が小型ボートではるばる海を渡って台湾に密航する事件が約3カ月間で2件相次ぎ、台湾で議論を呼んでいる。

密航者はいずれも「自由を求めて台湾に来た」と供述する一方、いずれも警備が緩みがちになる連休中に、軍事要衝付近にたどり着いたという共通点がある。台湾の警備体制を探るためではとの疑念の声が根強い。

 

◆ボートに数十本の水…「440キロ航海」し漂着

 

(2)

台湾の海巡署(海上保安庁に相当)の発表などによると9月14日早朝、北部・新北市の海岸に全長3・6メートルのエンジン付きゴムボートが漂着した。

中秋節の祝日を含む飛び石連休の初日。乗っていた男は自ら携帯電話で台湾の消防に通報し、救助を求めた。(以下有料記事)