ローマ教皇「女性が男性になりたがるのは悪いこと」 性差を尊重「救済の歴史の中心」(24年9月30日 産経新聞オンライン無料版)

 

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写真 ベルギー・ブリュッセルでのイベントで母子に話し掛けるローマ教皇フランシスコ=28日(ロイター)

 

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ローマ教皇フランシスコは28日、ベルギーのルーバン・カトリック大学で講演した際に、女性の崇高さを強調した上で「女性が男性になりたがるのは悪いことだ」と語った。英紙デーリー・メールが報じた。

 

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教皇は学生の質問に答える形で「女性こそが救済の歴史の中心だ。聖母マリアが(受胎告知に)『はい』と言ったから、神がこの世に来られたのだ。女性には豊かな包容力、気遣い、生き生きとした献身がある。男性より重要だ。女性が男性になりたがるのは悪いことだ」と述べた。

これに対し、大学は「この立場に同意することはできない。私たちは女性差別と闘っており、女性が社会や教会で別の役割を担うことを望んでいる」との声明を出した。

 

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教皇はこれまで「ジェンダーイデオロギーは危険思想」などと性差の尊重を訴えた上で、教会での女性進出を拡大。

昨年、教義に関する重要な問題を議論する世界代表司教会議(シノドス)で女性の投票権を初めて認めている。