ハリス氏とトランプ氏対決、5770万人視聴-バイデン氏の討論会上回る(24年9月12日 ブルームバーグ日本語電子版無料版)
記事(Rob Golum)
(1)要点
- 6月に行われたトランプ氏とバイデン氏の討論会は5130万人
- 「有権者疲れとさえない視聴率という予想に反する」結果-ナビン氏
(2)
米大統領選の民主党候補ハリス副大統領と共和党候補トランプ前大統領が直接対決した10日の討論会は、八つの主要テレビネットワークで5770万人が視聴した。
バイデン大統領が登場した6月の討論会を上回った。
(3)
討論会は両候補にとって大きな試練とみられていた。
ハリス氏
トランプ氏が受けた有罪評決や同氏の個人資産に加え、女性の人工妊娠中絶の権利を認めた判決を連邦最高裁が覆したことに対して同氏が果たした役割を攻撃した。
トランプ氏は、討論会を主催したABCニュースの司会者が自分の発言を事実確認したことで不公正な討論になったと批判した。
(4)
データ調査会社サンバTVのアシュウィン・ナビン最高経営責任者(CEO)は視聴者数について、「有権者疲れとさえない視聴率という予想に反する」結果だったと電子メールで指摘した。
(5)
今回の討論会は、バイデン氏のミスが目立ち2期目を務められるか疑問が浮上した2カ月余り前の大統領候補対決とは対照的だった。
民主党候補としてバイデン氏を引き継いだハリス氏に、大きな失敗はなかった。
(6)
トランプ氏とバイデン氏が対決した6月の討論会は視聴者数が5130万人だった。過去最も視聴された討論会は、2016年に行われたトランプ氏とヒラリー・クリントン氏の初対決で、8400万人が視聴した。
原題:Harris-Trump Debate’s 57.7 Million Viewers Top Trump-Biden Tally(抜粋)
<私見:
昨夜のBSフジプライムでは、ゲストや司会者から、トランプは現政権のインフレ対策や移民対策が成果を挙げていないことをもっと攻撃すればよかったのにという感想が出された。
討論開始のしょっぱなに、ハリス氏の方からトランプ氏に歩み寄って握手を求めたが、ここではトランプが戸惑っていた感じ。全体にトランプは相手の発言の時は静かだった。
司会者が、トランプの発言に対して「それは事実ではない」という場面が多かったが、今回の討論会自体が民主党ベースだと言われてた。
トランプの方が良かったという判定を出したゲストの麗澤大学のモーガンさんは、今の米国は裏でマスコミも民主党も操られているので、トランプがそれを労働者の立場から批判していたという。
「マスコミやハリスは、金融界や大投資家から高額献金を受け取っている」伊藤貫さん
確かに、ユーチューブ動画で伊藤貫さんという米国在住政治アナリストが、米国ではマスコミや民主党は外見では、リベラルで労働者のための政策をやっているとみられている。しかし伊藤さんは、実は、マスコミやハリスは、金融界や大投資家から高額献金をうけとり、政策の中に一般国民を犠牲にしてでも金融界や大投資家の利益になる政策を行っていると主張している。
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■伊藤 貫 ウィキペディア
17世紀のヴェストファーレン体制(ウェストファリア体制)や19世紀のウィーン体制のように、勢力均衡を目指す古典的な外交思想の復活を唱えている。
思想
エドマンド・バーク、アレクシ・ド・トクヴィル、T・S・エリオット、ジョージ・ケナン、シャルル・ド・ゴールなどを支持する古典的自由主義者で、保守派の言論人である。しかし日本の親米保守(拝米保守)と国粋保守に対しては批判的である。