ウクライナ軍、ロシア西部州で74集落制圧も「領土奪うつもりない」 越境攻撃で激戦続く(24年8月14日 産経新聞オンライン無料版)

 

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写真 13日、ロシア国境に近いウクライナ北東部スムイ州で、軍用車両に乗るウクライナ兵(ロイター=共同)

 

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ロシア西部クルスク州への越境攻撃を続けるウクライナのゼレンスキー大統領は13日、ロシアの計74集落を制圧したと明らかにした。

ロシア国防省はクルスク州の4集落で敵の進軍を阻止したと発表。

ロシア側は兵力を増強して撃退作戦を展開しており、双方の激しい戦闘が続いている。

 

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ウクライナ外務省の報道官は、ロシア軍がクルスク州からウクライナを攻撃しているとして、越境攻撃は「市民を守ることが目的で、領土を奪うつもりはない」と主張。

クルスク州にロシア軍を引き付け、ウクライナ東部ドンバス地域(ドネツク州とルガンスク州)への増援を阻止する狙いがあると説明した。

 

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ブルームバーグ通信はロシア大統領府に近い筋の情報として、兵員不足に陥っているロシアが年末までに新たな動員令を出す可能性があると報じた。

ロシアは2022年9月に約30万人の予備役を対象にした動員を発表したが、その後は志願兵を集めており、プーチン政権は新たな動員を否定している。(共同)