「嘔吐10回」「水の流れ強い」 セーヌ川で強行のパリ五輪トライアスロンに選手から批判(24年8月1日 13:56 産経新聞オンライン無料版)
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写真 パリ五輪のトライアスロン女子で、スイムを終えてセーヌ川から陸に上がる選手たち=7月31日、アレクサンドル3世橋(川口良介撮影)
(1)パリ五輪開幕前からスイム会場であるセーヌ川の水質が懸念されていたトライアスロンは7月31日、30日から延期された男子と、当初から予定されていた女子が行われた。
国際統括団体である世界トライアスロンが定める水質基準をクリアできたとしての競技実施だったが、選手からは「10回嘔吐した」といった声や水流が強かったことなどへの批判が相次いだ。
(2)
トライアスロンの会場となったセーヌ川を巡っては、五輪開催を前に大規模な水質改善に着手。
7月17日にはパリのイダルゴ市長が自ら川を泳ぐなど、安全性を強調していた。しかし、26、27両日の雨の影響で生活排水が流れ込み、公式練習もできない状態だった。
(3)
米紙「ニューヨーク・ポスト」(電子版)は、男子で9位だったタイラー・ミスローチャック(カナダ)が「ゴールラインで嘔吐した」と報道。
記事では「水の内容のせいか、疲労のせいかは不明だが、ミスローチャックはレース終了時には体調が悪そうに見えた」と指摘し、「合計で10回嘔吐した」というミスローチャックの談話を紹介した。
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米放送局のNBCニュース(電子版)は女子で10位だったテーラー・スパイビー(米国)の談話として「(水の)流れがあまりに強かったため、レースは中止になってもおかしくなかった」と報じた。