例年を上回る降水量で…中国・洞庭湖の堤防が決壊、動画が捉えたすさまじい濁流(24年7月8日 朝鮮日報日本語版無料電子版)

 

記事【NEWSIS】

 

(1)例年よりも雨が多い中国で5日午後、淡水湖としては中国で2番目に大きい洞庭湖の堤防が決壊した。

中国国営の新華社通信などが6日に報じた。

それによると5日午後5時48分頃、中国湖南省岳陽市華容県の洞庭湖で水漏れが発生していた堤防の一部が決壊した。

当初崩壊した堤防の長さは約10メートルほどだったが、6日朝の時点で220メートルにまで拡大した。

 

リンク【動画】中国・洞庭湖の堤防が決壊…濁流が一気に押し寄せる様子

 

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SNS(交流サイト)に掲載された動画をみると、堤防が決壊した場所から大量の水が流れ出し、農地や住宅で浸水被害が発生する様子が映っている。

 

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中国の習近平・国家主席は事故について「一部地域で降水量が多く、雨の期間も長かったため深刻な状況」「堤防が決壊する時間が長くなれば氾濫など危険な事態が発生しやすい」として一層の警戒を指示した。

 

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中国中央テレビ(CCTV)によると、現地当局は周辺に住む5千755人の住民を無事に避難させた。

緊急の復旧作業が今も進められている。

また氾濫を防ぐため堤防の決壊場所では車も沈められているという。

 

(5)

中国では今年の夏も猛暑や豪雨が相次いでいる。

北部では酷暑が続く一方で、中部や南部では洪水で多くの住民が苦しんでいる。

このように中国では各地で極端な天候が続いている。

 

ファン・ジンヒョン記者