米景気鈍化示す統計続々、高金利や長引くインフレが影落とす(24年6月28日 ブルームバーグ日本語電子版無料版)
記事(Vince Golle)
(1)要点
- 1-3月期の個人消費は1.5%増、改定値から下方修正-GDP統計
- 5月のコア資本財受注、中古住宅販売成約指数いずれも下振れ
(2)今年上期(1-6月)の米経済成長が下振れしたことが幅広い経済統計で示された。
高めの金利を長く維持する米金融政策と長引くインフレが足かせとなっている。
(3)
(1-3月(弟1四半期)の米国内総生産(GDP)統計(確報値))
個人消費は1.5%増と、改定値から0.5ポイント下方修正された。
(27日に発表された別の指標)
一部ビジネス機器の受注と出荷減少、
2年ぶりの大幅な貿易赤字のほか、
軟調な労働市場や
住宅購入低迷
が示された。
リンク 米GDP、1-3月確報値は前期比年率1.4%増-予想に一致
(4)
指標 |
実績 |
前期 |
個人消費(前期比、季節調整済み年換算) |
1.5%増 |
3.3%増 |
コア資本財受注(前月比) |
0.6%減 |
0.3%増 |
コア資本財出荷(前月比) |
0.5%減 |
0.4%増 |
中古住宅販売成約指数 (前月比) |
2.1%低下 |
7.7%低下 |
失業保険継続受給者 |
184万人 |
182万人 |
前渡し商品貿易収支 |
1006億ドルの赤字 |
980億ドルの赤字 |
アトランタ連銀のGDP予測モデル「GDPナウ」では4-6月期成長率予測は現在2.7%。27日の統計発表前(3%)から下方修正された。
原題:US Economy Shows Further Signs of Slowing Under High Rates(抜粋)