ウェザーニューズとグーグル、雨量予測5分刻みで AI活用 来月から公開(24年6月26日 日本経済新聞電子版)
記事
(1)要点「AIを活用した12時間先までの雨量予測モデル 5分刻みの予測」
民間気象会社のウェザーニューズは、人工知能(AI)を活用した雨量予測モデルを米グーグルと共同開発したと発表した。
7月からグーグルの検索サイトで「今日の天気」と入力すると最大12時間先までの雨量予測が5分刻みで表示されるようになる。短時間の雨量予測に特化しており、外出時の参考になるとみている。
写真 短時間の雨量をAIで予測し、外出時の備えに生かす
(2)「雨量予測モデル「Googleナウキャスト」 7月以降、グーグルの検索サイトで利用可」
共同開発した雨量予測モデル「Googleナウキャスト」は、ウェザーニューズの過去数年分の雨量データをグーグルのAI予測モデル「MetNet-3」が機械学習して予測を出す。
7月以降、グーグルの検索サイトで調べることができる。ウェザーニューズのアプリで表示するかは検討中としている。
(3)「1万3000カ所の観測地点のデータ、気象アプリの利用者からの天気報告を活用」
ウェザーニューズは全国約1万3000カ所に観測地点を持つことに加え、気象アプリの利用者からの天気報告を予測に活用している。
同社の石橋知博社長は「グローバルIT企業は競合ではなく共創の相手」とグーグルと共にAIの天気予報の活用を広げたい考えだ。