鹿児島県警本部長、警察官不祥事の「隠蔽指示した事実ない」…前生活安全部長について「報告・指揮伺いなし」(24年6月21日 読売新聞オンライン無料版)

 

記事

 

(1)警察の内部文書を漏えいしたとして、国家公務員法(守秘義務)違反の疑いで逮捕された鹿児島県警の前生活安全部長・本田尚志容疑者(60)が、本部長が不祥事の 隠蔽(いんぺい )を指示したと訴えていた問題について、野川明輝本部長は21日、記者会見で「私が隠蔽を指示した事実はない」と改めて隠蔽を否定した。

 

(2)(本田容疑者)

 今月5日にあった勾留理由開示の法廷で、昨年12月に発生した県警枕崎署員(5月に逮捕)による盗撮事件について、野川本部長から「泳がせよう」などと言われ、「本部長指揮の印鑑を押さなかった」と主張した。

 

(3)(野川本部長)

 会見で、盗撮事件について、首席監察官(当時)から報告を受けた際、同署員が容疑者だとする明確な証拠がなく、引き続き同署で捜査するよう指示をしたことを明らかにした。

また、不祥事の隠蔽指示を否定した上で、「前生活安全部長が私のところに報告や指揮伺いに来たことはなかった」と述べた。

 

(4)(長官)

盗撮事件について、きめ細やかな捜査状況の確認を怠ったなどとして、野川本部長が長官訓戒、当時の首席監察官が口頭厳重注意を受けたことを明らかにした。

 鹿児島地検は21日、本田容疑者を同法違反で鹿児島地裁に起訴した。