バイデン大統領次男に有罪評決、銃購入時の虚偽申告巡り 再選に影響も(24年6月12日 ロイター日本語電子版無料版)

 

 

 

写真 バイデン米大統領の次男ハンター氏(54)(写真)が銃を購入した際に虚偽の申告をしたなどとして起訴された事件で、陪審員は11日、有罪の評決を下した。10日撮影(2024年 ロイター/Hannah Beier)

 

記事[ウィルミントン(米デラウェア州) 11日 ロイター (Tom Hals、 Jack Queen)] -

 

(1)要点「デラウェア州陪審員は3件でいずれも有罪評決」

 バイデン米大統領の次男ハンター氏(54)が銃を購入した際に虚偽の申告をしたなどとして起訴された事件で、陪審員は11日、有罪の評決を下した。

デラウェア州ウィルミントンの連邦地裁で行われた公判で、陪審員は3時間に及ぶ評議の後、ハンター氏が問われていた3件でいずれも有罪と判断した。ハンター氏は現職大統領の子どもとして初めて刑事裁判で有罪評決を受けることとなった。バイデン氏が再選を目指す今年の大統領選挙に影響を与える可能性もある。

 

(2)評決が読み上げられた後、ハンター氏は軽くうなずいたが、それ以外にはほとんど反応を示さなかった。その後、何もコメントせずに法廷を後にした。

評決を受け、父親のバイデン大統領は声明を発表。今回の結果を受け入れ、ハンター氏が控訴を検討する間、司法手続きを尊重するとした。

 

(3)判事は判決の期日を設定しなかったが、通常は120日以内とした。その場合、遅くとも11月5日の米大統領選挙のおよそ1カ月前までには判決が下されることになる。

(ロイターとイプソス2月実施の世論調査)

 ハンター氏の裁判が11月の大統領選でのバイデン氏への投票に影響しないと答えた登録有権者の割合は約61%だった。

 また、ハンター氏の裁判がバイデン氏の大統領としての職務と関係があるかどうかで有権者の意見が分かれていることも示された。

 

(4)ハンター氏は、カリフォルニア州で税務不正の罪で起訴されている。

 

(5)(ハンター氏声明)

有罪評決への失望よりも、自身が受けた愛と支援に感謝していると表明した。

 

(6)こうしたケースの量刑は通常15─21カ月とされる。ただ法律専門家によれば、同様の事件では多くの場合、刑期が短くなることが多く、収監される可能性も低い。

 

◆米バイデン大統領次男に有罪評決、薬物依存を隠して銃を購入 再選に向け痛手(24年6月12日 産経新聞オンライン無料版)

 

記事(渡辺浩生)

 

(一部)

 

(1)訴状

 1)ハンター氏は18年10月、デラウェア州で拳銃を購入した際、連邦申告書の「薬物依存である」との項目にチェックを入れなかった。検察側は、実際にはハンター氏が銃購入の前後に薬物を購入し、使用していたと主張。

 2)また、18年の銃購入後、ハンター氏が死亡した兄の妻にあたる交際中の女性に対し、薬物密売人を待っていることやコカインを吸引しているとのメッセージを送信していたことも明らかにされた。

 

(2)「ハンター氏はカリフォルニア州で脱税などでも起訴されている」

米メディア

ワイス特別検察官は「銃と薬物の組み合わせは彼の行動を危うくした」と指摘した。

ハンター氏はカリフォルニア州で脱税などで起訴されている。

トランプ氏も他に3つの刑事事件に問われているが、陣営は声明で「バイデン犯罪家族」とバイデン氏の責任を追及。反撃を強める可能性がある。