自民、地方選に危機感…逆風収まる気配なく県議らから「首相退陣論」も(24年6月10日 読売新聞オンライン無料版)

 

記事

 

(1)要点

自民、公明両党が沖縄県議選や東京都知事選などの大型地方選に危機感を強めている。

結果が岸田首相(自民総裁)の政権運営に大きく影響するとみられているためだ。これまでも地方選での敗北が続き、自民の地方組織からは首相の退陣論も出始めているため、総裁選でカギを握る党員票の獲得が危ぶまれている。

 

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(2)「これまで行われた地方選は国政の議論、国民の関心が少なからず反映された」

 公明党の山口代表は7日の党会合でこう述べ、自民派閥の「政治とカネ」の問題などが選挙結果に影響したとの見方を示した。

 

(3)「沖縄県議選」

自民は4月の衆院3補欠選挙に続き、静岡県知事選や東京都港区長選などの地方選でも連敗しており、逆風が収まる気配はない。

 7日に告示された沖縄県議選では、自民は公明とともに県議会での過半数獲得を目指すが、世論の厳しい目を受けて表立った支援は控えている。

3日に現地入りした小渕優子選挙対策委員長も街頭演説などは行わず、企業関係者らとの面会にとどめた。

 

(4)「都知事選」

7月7日投開票の都知事選では、自民は3選を目指し出馬する意向の小池百合子都知事を支援する方向だ。

ただ、小池氏は依然として態度を明らかにしておらず、支援方法を模索している。

すでに出馬を表明している立憲民主党の蓮舫参院議員との対決になる見通しで、自民若手は「注目度が高い首都決戦で敗れれば、次期衆院選に向けて大きな痛手となる」と懸念する。

 

(5)「都議会補欠選挙」

都知事選に合わせて行われる都議会補欠選挙は、江東、品川両区や八王子市など8選挙区(欠員各1)で争われる。自民はすべての選挙区に候補者を擁立する予定で、都議会での最大会派を維持できるかどうかが焦点となる。

 

(6)山口氏は、都知事選と都議補選が「有権者の意思が表れるバロメーター」との見解を示す。

 

(7)「青森県議や横浜市議から首相の辞任要求」

こうした中、地方からは首相の交代を求める声も出始めている。5日に青森市内で開かれた政治刷新のための「車座対話」では、県議から「今の首相では厳しい。総裁選で(選挙の)顔を替えるべきだ」との意見が出た。4日の横浜市内の会合でも市議が首相の辞任を求めた。

 

(8)秋の総裁選は、国会議員票と同数の党員・党友票などで勝敗が決まる。地方選で負けが続けば党員票の獲得が難しくなり、「再選への道のりは険しくなる」(自民幹部)との指摘も出ている。

 

<私見:

N党の選挙屋立花氏は、小池氏への逆風が半端ないので今、立候補表明すれば「学歴詐称」疑惑に答えざるを得ない。

しかし、立候補届出手続きには「学歴記入欄」はないから、締め切り当日に届ければ、あらかじめ学歴で叩かれずに済む。

しかし、立候補すれば学歴で質問攻めも明白。ということで締め切り日まで戦略を練っているのではないかという主旨の見解を出していた。

 

ちなみになぜ、自民が小池氏を推薦するのかについて、別のチャンネルで。

自民党議員は小池氏が自民党に入って国政復帰することを非常に嫌がっている人が多い。そこで、是非、都知事を続投して、国政に復帰してこないように応援しているとか。たしかに、昨年段階では、次の自民党総裁選には小池氏が都知事を辞めて自民に入党し総裁選に出馬するという可能性も取り沙汰されていた。でも、そのタイミングが来なくて今に至っているという面もあります。

同じチャンネル。蓮舫氏は、政府にかみつくだけでなく実は立民党の同僚にも直ぐにキレてかみつきまくっているので、立民の中堅や若手からは嫌われている。そこで、ぜひ、離党し無所属になっていただき都知事になって、立民には戻ってこないことを心から願っている。だから、立民は必死で蓮舫氏を応援しているとか>