新型コロナウイルス 沖縄で急拡大の兆候 基本的な感染対策を(24年6月8日 newsYahoo! RBC琉球放送)

 

記事

 

(1)沖縄県内の新型コロナウイルス感染状況は、医療機関1定点あたりの報告数が、5月27日~6月2日の7日間に定点当たり19.74人となって8週連続で増加している。

県が7日公表した。(定点医療機関 53 ヵ所、報告数 1046 人)

 

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(2)

60歳以上の感染が38.2%と最も多く、次いで50~59歳が10.4%、30~39歳が9.8%の順となっている。

地域別では南部保健所管内が1定点あたり29.00人で最も多く、次いで中部保健所が18.53人、那覇市保健所が18.17人、宮古保健所が14.25人、八重山保健所が4.00人北部保健所が9.00人。

 

(3)感染対策「手洗い、咳エチケット、換気」

県は、「手洗い」「咳エチケット」「換気」といった基本的な感染対策と、医療機関や高齢者施設に訪問する際や体調不良時など、状況に応じたマスクの着用を呼び掛けている。

 

(4)体調不良時には…

 

・かかりつけ医にまず相談し、事前予約の上で受診

・受診医療機関に迷う場合は発熱コールセンターに相談(沖縄県内の相談窓口 098-866-2129・24 時間対応)

・会社や学校を休み、自宅等で安静に

・マスクを着用し、咳やくしゃみをする時は「咳エチケット」を守る

・高齢者の方と会う際は、特に体調に応じた感染対策を

 

(5)新型コロナに感染していると診断されたら…

 

・学校保健安全法では、「発症したあと5日を経過し、かつ、症状が軽快した後 1 日を経過するまで」が出席停止期間となります

・事業所などでは、診断された従業員等の復職時に治癒証明書や陰性証明書の提出を求めない

(出典:沖縄県保健医療介護部 感染症対策課発表)

琉球放送

 

◆コメント欄

 

倉原優(呼吸器内科医)

現在、沖縄県を含めた九州地方の定点医療機関あたりの感染者数が多めです。

インフルエンザと異なり新型コロナは季節を問わず波がやってくることは過去の推移から明らかで、現在も高熱で受診した人には新型コロナの検査をすることが多いです。

疑い例に対する医療機関の検査で偽陽性はまれで、定点医療機関あたりの感染者数は流行とほぼ相関しています。

以前より肺炎の頻度は低いですが、高齢者や免疫不全の方では他の呼吸器系ウイルスよりも、ウイルス性肺炎を起こす頻度が高いです。ちなみに、4月から治療薬の自己負担額が高額になっています。納得いただいたうえで処方するというパターンが多いです。