盗撮事件捜査に「静観」は刑事部長の指示か 郵送文書に記載 鹿児島県警の情報漏洩事件(24年6月8日 産経新聞オンライン無料版)

 

記事

 

(1)国家公務員法(守秘義務)違反容疑で逮捕された前鹿児島県警生活安全部長の本田尚志容疑者(60)が札幌市の記者に郵送したとされる情報漏洩(ろうえい)の疑いがある文書の中に、前県警刑事部長が枕崎署員の盗撮事件の捜査に関し「静観」するよう指示したという趣旨の記載があることが8日、関係者への取材で分かった。

 

(2)本田容疑者は文書に自分の名前は記さず、県警の不祥事の問い合わせ先として、刑事部長の名前や電話番号などを載せていた。

本田容疑者は文書の郵送を認めており、県警は記載の意図を慎重に捜査している。

 

(3)本田容疑者は文書郵送の動機について、野川明輝本部長が不祥事を隠蔽しようとしたことが許せなかったためと主張。

一方で文書には、野川本部長が隠蔽を指示したと読み取れる内容の記載はなかったことが判明している。