キャリア官僚合格者、東大出身189人で最少 意識変化、10年で半減(24年5月29日 日本経済新聞電子版)

 

記事

 

(1)人事院は28日、2024年度春に実施した国家公務員総合職試験の合格者を発表した。

合格者数は1953人だった。大学別にみると東大出身は189人で、12年度に現在の試験制度となって以降、過去最少となった。

 

 

(2)総合職試験の倍率は7.0倍で、23年度春の7.1倍に比べて低下し最低となった。女性の合格者は652人で合格者全体の33.4%を占め、過去2番目に多かった。

出身大別では京大(120人)、立命館大(84人)、東北大(73人)が続いた。東大出身者は15年度の春試験では合格者の26%を占めていた。24年度は9%に下がった。

14年度春の試験に合格した東大出身者は438人で、10年で半分ほどに減った。背景には東大生の意識の変化がある。

 

(3)東大の公表によると、22年度の学部卒業生3094人のうち公務員を進路として選んだのは116人だった。14年度は3129人のうち170人が公務員を選んだ。