マイクロソフト、新型AIパソコン発表-アップルとグーグルに対抗(24年5月21日 ブルームバーグ日本語電子版無料版)
記事の概要
(1)「パソコンの新しいカテゴリーは「Copilot+PC」」
(2)「クアルコム製チップを搭載し「MacBook Air M3」より58%高速処理で1000ドル」
(3)「オープンAIの対話型の新モデル「GPT-4o」を同社の「Copilot」にまもなく搭載」
(4)「Windowsの字幕機能で、全ての動画コンテンツを即時に40カ国語から英語に翻訳」
(5)同社はまた、機械学習モデルを使用して基本的なスケッチをより複雑な画像に変換する新しいAI共同製作プログラムも追加する。
記事(Dina Bass、Matt Day)
(1)要点
- AIに特化したPCの新しいカテゴリーの名称は「Copilot+PC」
- 新機種はアップルの「MacBook Air M3」より高速処理可能
写真 Satya Nadella, chief executive officer of Microsoft Corp., during an event at the Microsoft campus in Redmond, Washington, US, on Monday, May 20, 2024. Photographer: Chona Kasinger/Bloomberg
(1)「新しいカテゴリーは「Copilot+PC」」
米マイクロソフトは20日、人工知能(AI)機能を搭載した新しいソフトウエアとコンピューターを発表した。
(サティア・ナデラ最高経営責任者(CEO))
20日にワシントン州レドモンドにある同社施設で開催されたイベントで、AIに特化したパソコン(PC)の新しいカテゴリーが「Copilot+PC」と呼ばれると発表した。
(2)「クアルコム製チップを搭載し「MacBook Air M3」より58%高速処理で1000ドル」
マイクロソフトのPC「Surface」シリーズと製造パートナーが投入する機種は、AI処理に特化した特別なチップの搭載などが寄与してより高性能となり、アップル製PCの上位機種「MacBook Air M3」よりも58%高速処理が可能になると説明した。
20日に発表した新型AIパソコンは全てクアルコム製チップを搭載。
価格は1000ドル(約15万6000円)からとなるという。
(3)「オープンAIの対話型の新モデル「GPT-4o」を同社の「Copilot」にまもなく搭載」
マイクロソフトはまた、オープンAIの対話型AIの新モデル「GPT-4o」が、同社のAIアシスタント「Copilot」にまもなく搭載されることも明らかにした。
GPT-4oはテキストや音声、画像をリアルタイムで処理するのに優れた「GPT-4」のアップデート版。
リンク オープンAI、新AIモデル「GPT-4o」発表-低価格で高速
(4)「字幕機能で、あらゆる動画コンテンツをリアルタイムで40カ国語から英語に翻訳」
基本ソフト(OS)「ウィンドウズ」のライブ字幕機能では、あらゆる動画コンテンツをリアルタイムで40カ国語から英語に翻訳することが可能になる。
OSの一部であるため同機能はあらゆる会議アプリやエンターテインメントアプリで機能する。
(5)同社はまた、機械学習モデルを使用して基本的なスケッチをより複雑な画像に変換する新しいAI共同製作プログラムも追加する。
写真 マイクロソフトのサティア・ナデラCEOSource: Bloomberg
原題:Microsoft Debuts New AI Products as It Battles Apple, Google (1)(抜粋)