都知事選出馬表明の石丸伸二氏、台風の目になるか「東京を変えて、日本を変えてみたい」(24年5月17日 産経新聞オンライン無料版)

 

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写真 広島県安芸高田市の石丸伸二市長

 

(1)任期満了に伴う東京都知事選(6月20日告示、7月7日投開票)を巡り、広島県安芸高田市の石丸伸二市長(41)は16日、自身のSNSを通じて都知事選へ出馬する意向を明らかにした。

 

(2)石丸氏は、同市議会議員との厳しいやりとりなどが動画投稿サイト「ユーチューブ」の市公式チャンネルで公開され、大きな注目を集めていた。

市長在任中はSNSを積極的に活用して情報を発信しており、都知事選でも「台風の目」になるか注目される。

 

(3)石丸氏は16日、自身のX(旧ツイッター)のアカウントを更新。

「東京都知事選に出ることにしました。東京を変えて、日本を変えてみたいと思います。一極集中から多極分散へ。これしか東京と地方が発展する道はないと考えています」と投稿し、都政への強い意欲をにじませた。

石丸氏は今月10日の記者会見で、任期満了に伴う7月の市長選には出馬しない意向を表明。都知事選への立候補を問われ「前向きに検討する」と語っていた。

 

(4)元銀行員だった石丸氏が一躍注目を集めることになったのが、昨年7月に行われた定例会見。

同6月議会最終日の様子を報じた地元紙の記事を批判したユーチューブの動画は、前・後編あわせて500万回以上も再生された。

安芸高田市の公式チャンネルの登録者数は約26万人で、自治体では異例ともいえる数字だ。

 

(5)次の都知事選を巡り、現職の小池百合子氏(71)は対応を明らかにしていていないが、3選を目指すことが有力視されている。

自民党は、派閥の政治資金パーティー不記載事件や4月の衆院3補欠選挙での結果も踏まえ、独自候補の擁立を見送る方向で調整に入っている。

 

 

■石丸 伸二 いしまる しんじ ウィキペディア

来歴

広島県高田郡吉田町(現:安芸高田市)生まれ。吉田町立吉田小学校、吉田町立吉田中学校、広島県立祇園北高等学校(16期生)を経て、京都大学経済学部へ進学[5][6]。

2006年、同大学経済学部卒業後[7]、三菱東京UFJ銀行に入行[6]。

姫路支店に配属[8]。2014年[7][9]、為替アナリスト[7]として三菱東京UFJ銀行子会社MUFGユニオンバンク[要出典]初代ニューヨーク駐在として赴任し、以後は4年半にわたってアメリカ大陸の主要9か国25都市で活動[6]。

2020年7月、同行を退職[10]。

同年8月9日、第4代安芸高田市長に就任[10]。

人物

2022年6月、居眠り議員らに対して「恥を知れ!恥を」と怒りをあらわにした石丸市長の姿が大きな注目を浴びた[16]。

裕福な家庭ではなかったので、大学は国公立しかないと考えていた[16]。さらに「安定して稼げるように」と経済学を専攻し、金融機関を目指した[16]。

ニューヨーク駐在時代は、年間100日近くが出張という多忙なスケジュールで、アメリカ大陸各国の経済を分析・予測していた[17]。

三菱UFJ銀行でアナリストの職務を始める際に、上司から贈られた孟子の言葉「自らかえりみてなおくんば、千万人といえども吾往かん」[18]を今も支えにして市政に取り組んでいる[19]。その一節が石丸の著書タイトル『吾われ往ゆかん』(2024年6月20日予定[20]、KADOKAWA)となった。

2023年放送の市長の石丸と安芸高田市議会のドキュメンタリーテレビ番組『#つぶやき市長と議会のオキテ』が第28回PROGRESS賞を受賞した[22]。

本番組に未公開映像と追加取したシーンを加えた劇場映画版『#つぶやき市長と議会のオキテ【劇場版】』が2024年5月25日に東京・ポレポレ東中野でロードショー、全国順次公開される[23]。

 

「市政」以下省略