きょうのことば「核融合発電」燃料の制御技術が課題(24年5月10日 日本経済新聞電子版)

 

記事

 

(1)▽…原子核同士が融合する際に膨大なエネルギーを生じる反応を使って発電する技術。

燃料の重水素は海水に含まれるため資源リスクが少なく、発電時に二酸化炭素(CO2)を出さない。原子力発電と比べ使用済み核燃料の放射能レベルが低く暴走事故も起こりにくいため安全性が比較的高いとされる。

 

 

 

(2)▽…重水素のような軽い原子核同士が組み合わさると、ヘリウムなどのより重い原子核になる。

組み合わさる前後で原子核の総重量がわずかに減り、その減った分がエネルギーに変わる。太陽の内部でも核融合反応が起こっており、「地上に太陽をつくる技術」として核融合が研究されてきた。

 

(3)▽…核融合反応の安定には燃料をセ氏1億度の超高温に維持する必要があり、制御技術が課題だ。

核融合反応を連続して起こした事例はまだない。日本や米欧などは国際熱核融合実験炉(ITER)の建設をフランスで進めている。

 

<私見:

日本では茨城県那珂市に核融合研究所があった。量子科学技術研究開発機構傘下に入り、いまは「那珂フュージョン科学技術研究所」になった。>

■那珂フージョン科学技術研究所

国立研究開発法人 量子科学技術研究開発機構

国立研究開発法人 量子科学技術研究開発機構(QST)量子エネルギー部門 那珂研究所 は2024年4月1日付にて「那珂フュージョン科学技術研究所」に名称が変更となりました。