大谷翔平、松井氏に並ぶ快記録の陰に「秘密兵器」 改造クリケットバットを使い打撃復調(24年4月13日 産経新聞オンライン無料版)

 

記事

 

(1)米大リーグ、ドジャースの大谷翔平選手(29)が12日のパドレス戦で本塁打を放ち、松井秀喜氏(元ヤンキース)が保持する日本選手のメジャー通算最多本塁打記録(175本)に並んだ。

今年3月には元通訳の水原一平容疑者による違法賭博事件が発覚。日米が注目する大騒動に巻き込まれる形となったが、混乱にも動じず結果を残している陰には、ある「秘密兵器」の存在があった。

 

(2)ロサンゼルス・タイムズ(電子版)は、4月7日に行われた敵地でのカブス戦で雨天による試合中断の最中に、大谷が改造されたクリケットバットを使って打撃練習していたことを報じた。

 

写真 プロ野球からクリケット選手に転身した木村昇吾。手にするクリケットバットはボールを打つ面が平らなのが特徴だ

 

(3)(日本クリケット協会)

公式サイトで公表している資料によると、英国発祥のクリケットは、1チーム当たり11人で構成された2チームで試合を行い、それぞれが交互に守備と攻撃(打撃)を1回ずつ行う。クリケットバットの形状は、ボールをとらえる打撃部分が平面になっているのが特徴だ。

 

(4)使用の効果があったのか、雨天中断からの再開後には2本の長打を放った大谷。

翌8日のツインズ戦では3号ソロを放った。

記事では、クリケットバットを使用する効果について「理論的には、ヒッティングゾーンに(ボールを)長く留まらせるのに役立つはずだ」と説明するロバーツ監督の談話を紹介。また、「これは良い練習ツールだと思った」という大谷の談話も紹介した。

開幕から8試合までノーアーチだったが、クリケットバットの効果もあって、その後は復調気配を見せている大谷。新たな練習方法にも貪欲に取り組む姿勢こそ、「アスリート・大谷」の真骨頂でもある。