米の中絶規制「各州が決定すべき」とトランプ氏、一律禁止に言及せず(24年4月9日 ロイター日本語電子版無料版)

 

記事[ワシントン 8日 ロイター] - 

 

(1)トランプ前大統領は8日、人工妊娠中絶の規制の是非は各州が決めるべきだとの見解を表明した。全米での一律禁止案には言及せず、11月の総選挙に向けてより穏健な姿勢を示した。

強姦や近親相姦による妊娠や、母体の生命を守るために必要な場合には例外を支持するとも言及した。

 

(2)トランプ氏は自身の交流サイト(SNS)「トゥルース・ソーシャル」へ投稿した動画で「この問題に関しては自分の心に従わなければならない。一方、われわれの文化を回復させるため、そしてこの国を救うために、選挙で勝利することも忘れてはならない。この国は現在非常に悲しいことに衰退しつつある」と主張。

(自身の見解)

人工妊娠中絶を規制するかどうかは「各州が投票か立法、あるいはおそらくその両方によって決定することになる」として州の決定が国の法規でなければならないとの見方を示した。

他方で、妊娠から一定週以降の人工妊娠中絶を全米で一律に禁止すべきかどうかは言及を避けた。

 

(3)トランプ氏はかつて妊娠後15週以降の中絶を全米で禁止することへの支持を示唆していたが、今回は自身が大統領選で勝利することの重要性を強調した。

 

<私見:

最大の支持母体である「福音派」教会は全面禁止派。福音派を重視するか選挙で若者の支持を優先し当選を目指すのか>