悠仁さま「これはオスになりそうとか分かりますか」…秋篠宮さまと玉川大学の昆虫実験室を視察(24年4月7日 読売新聞オンライン無料版)

 

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写真 玉川大学のアクアアグリステーションを視察される秋篠宮さまと悠仁さま(6日)=代表撮影

 

(1)秋篠宮さまと長男悠仁さま(17)は6日、東京都町田市の玉川大学を訪れ、農学部の実験施設やビオトープを視察された。

 

(2)昆虫の実験室では、スズメバチの巣を実際に手に取ったり、生きたミツバチを見たりして、蜂の生態について説明を受けられた。

悠仁さまは、ミツバチの巣を興味深そうに見ながら「幼虫の時から、これはオスになりそうとか分かりますか」と尋ねられていた。

 

■視察 (広辞苑)実地について状況を見きわめること。(明解国語辞典)現地や現場に行って実際の状況を見きわめること。

見学 (広辞苑)実地に見て知識を得ること。(明解国語辞典)実際に見て学び知識を広めること。

<私見:つまり、視察は事前に知識があるが、それが実際と一致しているか確かめ検証すること。一方、見学は情報収集の一環。

トンボにご興味をお持ちの悠仁さまはすでに玉川大学の農学部について情報収集をしていて、その確認に実際に玉川大学にいらしたという意味になるかも。当然、大学当局から直に入学に関する情報を得る時間も作ったのではないか>

 

■玉川大学 玉川学園のホームページ

オニヤンマ

玉川の丘には、鬼が潜んでいる……。と言っても、妖怪の鬼や怖い先生のことではなく、正体は昆虫のオニヤンマだ。
本種は日本全国に分布し、樹林と接した小川や用水路などの流水がある環境に生息する。国内に生息するトンボの中では最大で、その力と速さを活かし、時には大型のハチやセミなどを捕獲することもある。私も一度だけ、アブラゼミらしき大きな獲物を咥(くわ)えて飛ぶ姿を発見した際は、我が目を疑った。メスは産卵以外で姿をあまり見せないが、オスはメスを探すために水辺に沿った一定のルートを飛ぶので、巡回地点で待っていると目の前を何度も通り過ぎる。学内では奈良池や農学部農場の水路で見られ、いずれも薄暗い場所なので本物の鬼も出てきそうだ。
勇ましい体格と生態から鬼の名が付いたのかと思いきや、研究者用の図鑑には「黒黄の縞模様が虎皮の褌(ふんどし)を連想させる」とも記されており、由来がややコミカルだ。昨今、鬼が登場する漫画が一世を風靡(ふうび)したが、オニヤンマは滅されること無く、いつまでも子どもたちの憧れであって欲しい。

(農学部技術指導員 横倉 啓)

 

写真 産卵中のメス。浅い水場で飛びながら、腹部先端で水底を突いて産卵する。