ウォール街の新入社員、年収3520万円-ロンドンとの差が一段と広がる(24年4月7日 ブルームバーグ日本語電子版無料版)
記事(Paulina Cachero、Jo Constantz)
(1)要点
- 米国は英国に比べ昨年57%高かった-eファイナンシャルキャリアズ
- 賞与は米国が20%増、欧州は49%増-英国は唯一減少
(2)ニューヨークで勤務する金融機関の従業員は、ロンドン在勤の金融機関スタッフに比べて収入が良いという状況が長く続いてきた。
(金融業界の求人サイト、eファイナンシャルキャリアズの新たな調査)
銀行の新入社員の間ではその差が一段と広がっている。
ウォール街では入社して間もない従業員の年収(基本給とボーナスを含む報酬総額)が、2023年に平均で23万2112ドル(約3520万円)に上ったという。
一方、英国では14万8283ドルで、米国の方が57%高い。米国では賞与が20%急増したことが全体を押し上げたとしている。
表 US Offers Best Pay for Entry-Level Finance Analysts
A jump in bonuses last year fueled compensation gains on Wall Street
(3)また、英国を除く欧州では平均12万7998ドル、アジア太平洋地域では11万938ドルだった。調査はバイサイド、セルサイド両方のさまざまな職に就いている金融マンを対象に実施され、6000件の回答を得た。
英国では新入社員の平均賞与が、4地域中で唯一減少。欧州は約49%増と最も大きく増加した。
原題:Wall Street’s Entry-Level Analysts Widen Pay Gap With London(抜粋)