『トランスジェンダーになりたい少女たち』発売開始 「表現の自由脅かす前例作らない」(24年4月3日 産経新聞オンライン無料版)

 

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写真 産経新聞出版から発売された「トランスジェンダーになりたい少女たち」

 

(1)産経新聞社は下記の社告を3日付一面に掲載した。

書籍発売を巡り、発行元の産経新聞出版や書店に脅迫メールが送りつけられたが、予定通り刊行に踏み切った。

 

(2)「産経新聞の社告」

「トランスジェンダーになりたい少女たち SNS・学校・医療が煽る流行の悲劇」(アビゲイル・シュライアー著、定価2530円)が3日、産経新聞出版から発売されます。

近年、欧米諸国で、自分は心と体の性が一致しないトランスジェンダーだと訴える少女が急増しています。著者は約200人、50家族に取材し、その社会的流行の理由や、容易に性別変更できてしまう米国の実態を明らかにしています。エコノミスト誌やタイムズ紙の年間ベストブックに選ばれ、世界9カ国で翻訳。日本語版緊急出版。

本書の発売をめぐっては、産経新聞出版や複数の書店に対して「出版中止」の要求と「放火」を予告する脅迫がありました。脅迫に応じることは、出版文化と表現の自由を脅かす前例を作ることになり得ると考え、予定通り刊行します。

販売の一時見送りの対応をとる書店も出ることが予想されます。その場合は、ネット書店で、電子書籍を含む注文が可能となっています。産経iD(登録が必要、送料無料)からもお申込みできます。

 

産経新聞出版の見解

 

多くの人に読んでもらいたい内容であることはもちろん、米国のベストセラーが日本で発行できない状態であることに疑問を感じました。不当な圧力に屈せず、発行を決めました。多数の人が集まる書店を脅すなど許されない行為です。産経新聞出版では、脅迫に応じることは、出版文化と表現の自由を脅かす前例を作ることになり得ると考え、予定通り刊行します。被害届を出したほか、人的・物的な被害が発生しないよう、関係各方面と真摯に協議、連携をしていきます。