「劇症溶連菌」患者、最多ペース 昨年上回る、毒素多い株も(24年4月2日 newsYahoo! 共同通信)

 

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(1)「溶血性レンサ球菌」(溶連菌)が原因で、手足の急速な壊死や多臓器不全を引き起こす「劇症型溶血性レンサ球菌感染症」の患者が、過去最多だった昨年を上回るペースで増えている。

 

(2)「昨年は941人だったが、今年は既に556人」

国立感染症研究所によると、今年は3月24日までに556人の報告があり、昨年の941人の半数を超えた。

毒素の量が多く、感染が広がりやすいとされる「M1UK」株の検出も増加。

 

(3)「手指の消毒など基本的な感染対策の徹底を呼びかける」(厚生労働省)

 

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(4)「人食いバクテリア 致死率は30~70%」

溶連菌は咽頭炎を引き起こすことが知られているが、まれに急速に進行し劇症型となる。「人食いバクテリア」と呼ばれることもあり、致死率は30~70%とされる。

 

(5)「60代以上が多いが、20代も1人死亡」

劇症型の原因となるのはA群やB群、G群などの溶連菌。

感染研によると、今年はA群が6割超を占め、例年より多い。3月17日までにA群として報告があった335人では、60代以上が多いが、40代、50代もそれぞれ40人以上いる。

報告時に死亡していたのは77人で、1人は20代だった。