戦闘機輸出、与党協議合意の裏に自民・渡海政調会長のいぶし銀な立ち回りと「負けず嫌い」(24年3月18日 産経新聞オンライン無料版)

政界徒然草

 

記事(竹之内秀介)

写真 公明党の高木陽介政調会長(左)と言葉を交わす自民党の渡海紀三朗政調会長=15日午前、国会内(春名中撮影)

 

(1)日本が英国、イタリアと共同開発する次期戦闘機の第三国輸出を巡る与党協議が合意を迎えたことを受け、自民党の渡海紀三朗政調会長(無派閥)の調整力を評価する声が与党内で高まっている。

輸出解禁の結論を急ぐ自民と慎重姿勢の公明党との隔たりは当初大きく、一時は連立解消論さえ飛び出すほどの荒れ模様に。

協議が落着した背景には、渡海氏の〝いぶし銀〟の立ち回りがあった。

 

「私に預けてくれ」

 

(2)2月上旬。防衛政策に影響力を持つ自民国防族議員の携帯電話が鳴った。発信元は渡海氏だった。

(以下有料記事)