ビールロング缶１本以上で大腸がんリスク 厚労省が初の飲酒ガイドライン（24年2月19日 産経新聞オンライン無料版）
要点
（２）「指針 大腸ガン、認知症、脳機能低下、高血圧、肝硬変」
１）大腸がんの発症リスクを高める飲酒量の目安
１日当たりビールロング缶１本に相当する約２０グラム（週１５０グラム）以上。
２）高齢者は体内の水分量の減少で酔いやすく、飲酒量が一定量を超えると認知症が発症する可能性が高まる。
３）10～20代は脳の発達段階にあり、多量の飲酒で脳機能が低下するとのデータがあり、高血圧などのリスクが高まる可能性もある。
４）女性は男性よりもアルコールの影響を受けやすく、少量でも肝硬変のリスクが高まるという。
記事
（１）（厚生労働省）
１９日、飲酒のリスクや体への影響をまとめた初のガイドラインを発表した。
年齢や性別、体質、疾病別で異なる飲酒による健康リスクを示したほか、酒量より「純アルコール」の摂取量に着目することが重要としている。
（２）「指針 大腸ガン、認知症、脳の発達、高血圧、肝硬変」
１）大腸がんの発症リスクを高める飲酒量の目安
１日当たりビールロング缶１本に相当する約２０グラム（週１５０グラム）以上などと例示。
２）特に高齢者は体内の水分量の減少などで酔いやすく、飲酒量が一定量を超えると認知症が発症する可能性が高まる。
３）１０～２０代は脳の発達段階にあり、多量の飲酒で脳機能が低下するとのデータがあり、高血圧などのリスクが高まる可能性もある。
４）女性は男性よりもアルコールの影響を受けやすく、少量でも肝硬変のリスクが高まるという。
（３）「「純アルコール量」を用いた健康管理」
指針では、健康リスクを減らすために、酒に含まれる「純アルコール量」を用いた健康管理を勧めている。
純アルコール量は、アルコール度数と飲酒量、アルコール比重０・８の３つを掛けることで計算できる。
（４）「生活習慣病のリスク」
生活習慣病のリスクを高める１日当たりの純アルコール量
男性は４０グラム以上、
女性は２０グラム以上
と示している。
２０グラムはビール１本（５００ミリリットル）、日本酒１合（１８０ミリリットル）に相当する。