チャールズ国王、がんと診断 英王室発表「世間の理解の一助に」 (24年2月6日 newsYahoo! 朝日新聞デジタル)

 

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(1)(英王室)

5日午後、チャールズ国王(75)ががんと診断されたと発表した。

1月に前立腺肥大症のために治療を受けた際に病院側から懸念を示され、検査をした結果、わかったという。前立腺がんではないが、「現時点でこれ以上の詳細の公表は控える」という。

 

(2)発表によると、チャールズ国王は5日から、がんの治療を始めた。「治療に前向きに取り組み、一日も早く公務に復帰することを心待ちにしている」という。

病院側からは公務を見送るよう勧告され、英王室は「今後予定されている多くの公務は、余儀なく変更か延期をする」としている。

「国王は失望されたり、迷惑をかけたりするかもしれないすべての人に謝罪したい思いでいる」という。

 

(3)一方、チャールズ国王の妻、カミラ王妃(76)は予定通りの公務を続ける。

英PA通信は関係者の話として、国王の次男ハリー王子(39)が国王に会うため、近日中に拠点とする米国から英国を訪れると報じた。

 

(4)チャールズ国王は1月26日、前立腺肥大症の治療のためにロンドン市内の病院に入院した。同29日に退院し、前立腺肥大症については、術後の経過は良好と発表されていた。

英王室によると、2月5日はがんの治療を始めるため、英東部サンドリンガムの邸宅からロンドンに戻った。同日夜もロンドンで過ごすという。

 

(5)英王室は従来、王族の健康状態についてはあまり開示してこなかった。

今回については「臆測を避けるため、また、がんを患っている世界中のすべてのひとに対する世間の理解の一助となることを願い、診断結果の公表を決めた」という。

チャールズ国王は長年、がん患者や患者団体、医療従事者らを支援しており、今月2日にも、ロンドン市内の病院にがん患者の支援センターを立ち上げたばかりだった。

(藤原学思)

朝日新聞社

 

■ヘンリー王子=ハリー王子 

イギリス王室のヘンリー王子の本名は「ヘンリー・チャールズ・アルバート・デヴィッド」で、ファミリーネーム(名字)はない。 日本では本名の「ヘンリー王子」と呼ばれているが、海外では「ハリー」の愛称で親しまれており、メディアでも「Prince Harry(ハリー王子)」と表記されることがほとんど。2022/10/12

 

■ハリー王子 ウィキペディア

■ハリー王子 ウィキペディア

「『Royal』という言葉の入った商標『Sussex Royal』の使用を禁止させる」」

王室メンバーを引退、アメリカに移住

2020年1月8日、ヘンリー夫妻は「主要王族の立場から引退し、(長男アーチーと共に3人)一家で英国と北米を行き来しながら生活する」とインスタグラムにて発表した。

BBC(英国放送協会)の報道によると、この発表は祖母エリザベス女王と父チャールズ皇太子への相談なしに行われており、バッキンガム宮殿は夫妻の決定に「失望している」と声明を発表している[30]。

夫妻のこれまでの経費の95%は父のチャールズがコーンウォール領から得る収入から出ており、残りの5%は国民の税金から出る王室助成金であるという。

1月13日にエリザベス2世女王は声明を発表し、「本当は王室メンバーとしてフルタイムで公務を行う方が望ましいと思っていますが、家族の大切な一員であり続ける一方、より独立した生活を送りたいという2人の願いを尊重し、理解しています」とした上で、「サセックス公爵夫妻がカナダとイギリスで生活する移行期間」を設けることを認めたという[34][35]。

同月18日にバッキンガム宮殿

2020年春よりヘンリー夫妻が公務を離れ、HRH[36]の称号を返上して「サセックス公爵夫妻」となること、「ウィンザーにあるフロッグモア・コテージの改修に使われた240万ポンドの費用も返済する」と発表した[37][38][39]。

この発表後の19日にヘンリーは支援する慈善団体のイベントで演説し、「私たちの希望は、公的資金を受け取らずに女王やイギリス連邦、イギリス軍に仕え続けることだったが、残念ながらそれは不可能だった」と説明。

「こうなってしまったのは非常に悲しい」と話している[40][41]。

『Royal』という言葉の入った商標

同年2月19日、イギリス王室は「ヘンリー夫妻は2020年3月31日をもって、王室の公務から引退する」と発表した。女王エリザベス2世は王室の公務から引退する二人に対し、「王室を意味する『Royal』という言葉の入った商標『Sussex Royal』の使用を禁止させる」という[42][43][44]。「商標出願は削除され、ヘンリー夫妻は今後Royalと言う言葉を使用しない」という[45]。