ダイキン、空調組み立て自動化 人員半減(24年1月28日 日本経済新聞電子版)
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写真 ダイキンは1つのラインで多くの機種を生産している(滋賀県草津市)
(1)(ダイキン工業)
2027年にも空調機の組み立て作業の大部分を自動化する。
機種が多種多様な空調機を設計段階から見直し、組み立て工数を削減。
1ラインの作業担当者を半分程度にしても生産量を維持できる。
空調機の世界需要は50年までに3倍に増える見通し。人手不足が続く日本で省力化技術を確立し、海外に技術移転していく。
(2)新たな生産方式は茨城県で27年にも稼働を予定する新工場に導入する。
空調機の開発段階から生産現場の意見を取り入れ、狭いスペースで込み入った作業が必要な配線を除き、風をおこす装置や熱交換器などを取り付ける組み立ての大部分を自動化する。
(3)空調機は部屋の広さなどに応じて、サイズや機能が細かく分かれている。
主に家庭用の空調を手がける滋賀製作所(滋賀県草津市)では、生産機種が年間600種類を超え、機種ごとに設計や組み立て方法が異なる。
空気清浄機では組み立て作業の自動化に向けて設計を見直し工数を2割ほど削減できた。空調にも同様の手法を取り込む。