社会科教材に「汚染水」表記 日教組集会で授業実践例を発表「放出を強行」記載も(24年1月28日 産経新聞オンライン無料版)

 

要点

(2)「神奈川県の中学教員」

「日本の資源・エネルギーと電力」に関する授業実践例として、福島の原発事故や廃炉工程を取り上げている。

授業で使ったプリント

 「日本政府は何をしようとしているか」との見出しで「汚染水の放出を強行」と記載していた。

授業での展開

 原発の新増設などについて2つのクラスで生徒に賛否とその理由を質問。

 一方のクラス 賛成が5人、反対が15人。

 もう一方のクラス 賛成が7人、反対が20人

と報告。

結果は反対が多い。

反対する生徒の意見

 「総理の怠慢」「首相退任してほしい。責任をとれ!」などといった政治的な内容もみられた。

(3)国際原子力機関(IAEA)が「国際的な安全基準に合致」し、人や環境への影響は「無視できるほど」とする調査報告書を公表した。

処理水を「核汚染水」と呼んで日本を非難する中国に対しても、政府は「科学的根拠に基づかない主張だ」と抗議している。

 

記事

 

(1)日本教職員組合(日教組)が札幌市で開催している教育研究全国集会(教研集会)の社会科教育分科会で、東京電力福島第1原発から放出される処理水を「汚染水」と表現する教材を使った授業実践例のリポートが発表されたことが27日、分かった。

学習指導要領は教員に科学的な観点での指導を求めており、子供たちに誤解を与えかねない授業の広がりを危惧する声も上がっている。

 

(2)「リポートの発表者は神奈川県の中学教員」

「日本の資源・エネルギーと電力」に関する授業実践例として、福島の原発事故や廃炉工程を取り上げている。

授業で使ったプリントとして、「日本政府は何をしようとしているか」との見出しで「汚染水の放出を強行」などと記載していた。

授業での展開

 原発の新増設などについて2つのクラスで生徒に賛否とその理由を質問。

 一方のクラス

 賛成が5人、反対が15人。

 もうのクラス

 賛成が7人、反対が20人

と報告。

結果は反対が多い。

反対する生徒の意見

 「総理の怠慢」「首相退任してほしい。責任をとれ!」などといった政治的な内容もみられた。

 

(3)処理水は原発事故に伴う汚染水を浄化し、自然界にもあるトリチウム以外の大半の放射性物質を除去したものだ。

原子力施設で生じたトリチウムを含む排水の海洋放出は欧米や中国、韓国なども恒常的に行っている。

海洋放出計画をめぐっては、国際原子力機関(IAEA)が「国際的な安全基準に合致」し、人や環境への影響は「無視できるほど」とする調査報告書を公表した。

処理水を「核汚染水」と呼んで日本を非難する中国に対しても、政府は「科学的根拠に基づかない主張だ」と抗議している。

 

(4)中学校学習指導要領の解説では、放射線をめぐり「科学的に思考し、情報を正しく理解する力」の育成を求めている。

(福島県在住のジャーナリスト、林智裕氏)

被災地の風評被害などについて取材を重ねてきた林智裕氏は「今回の授業実践例が模範的な授業として全国に広がり、誤った認識が定着すれば、それを解消するのは難しくなる。福島の住民に対して風評や差別として向かう恐れもある」と懸念を示した。

 

(5)東京電力福島第1原発の処理水 1~3号機で溶け落ちた核燃料(デブリ)を冷やすための注水などによって発生した汚染水を浄化処理した水。トリチウム濃度が国の排水基準の40分の1未満になるよう海水で薄めてから放出している。

 

<私見:

19世紀後半のマルクス・エンゲルスは1789年フランス革命前後の「社会主義思想」を「法則に基づかない空想的な社会主義」と猛烈批判。自分たちこそ科学的な思想だと主張。

この記事で見る限り、この教員には「主体的」に「科学的」に革命を行おうとする気はなく、外国の共産党の主張を「正しい」ものとして日本国内で、教室で宣伝をするほか考えていないようにしか思えない。自分の思想として主張するだけならともかく、「中学生に市民の目から閉ざされた教室」で「教育」する。20世紀型教員は学校の外で市民に働きかける「運動」をしていたが、それができずに「学校だけ」で生息しているのはおどろき。

ちなみに公立学校教員の給与は一般行政職の給与の他に教員だけ上乗せされている。>